鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

続・祓川駐車場の猫

2020年10月15日 | 鳥海山

 やっとアルバイトの契約も終了したので今日から毎日が休み、ということで久しぶりの山登り。祓川の白骨化した岳樺を見たかったけれど今年も未だ白骨化せず。ということで登山道を少し歩いて見たのですが、その話は次回。

 先日の猫様、見に行ったわけではないのですが、帰りに気になり駐車場を見ると、なんと、いらっしゃいました。

 (せっかく手に入れたこの自由、おれ様はこんな中にははいらにゃいぞ、とそっぽを向いていました。)

 矢島総合支所ではちゃんと捕獲に取り組んでいました。魁新報の記事はやはり、ただ面白ければよいという取り上げ方だと思います。まあ、今の新聞は週刊誌化していますから、そうしないと売れないと思っているのでしょう。読者は新聞に娯楽を求めていると思っているのかもしれません。

 祓川ヒュッテの方に聞いてみたところ、祓川周辺には毎年猫を捨てに来る人がいるらしいです。昭和の昔は段ボールに入れたまま子猫を川へ流す人も多くいたものですが、今の時代も捨てに来る人が結構いるんですねえ、しかもつい最近まで家で飼っていたと思われる成猫を。捕獲されなければこれらの猫は必ず年内にあの世へ行きます。捨て主はそれを望んでいるのでしょうけれど。

 どうせ新聞記事を書くならこの観点をまじめに取り上げてほしかったですな。あれでも柔らかく問題提起したつもりなのかもしれませんが。

 ああ、人間がそうだから熊が人里へ捨て熊に来るのか。なるほど、それで最近熊出没のニュースが多い。

 そんなこととは関係ないと思いますけれど、祓川神社の解体跡地のそばにこんなものが。

 いったいこれは何でしょう?


祓川駐車場の猫

2020年10月12日 | 鳥海山

 2020年10月11日の秋田魁新報の電子版に「この猫、どこから来たの? 鳥海山5合目の駐車場にすみ着く」というタイトルの記事と写真がありました。

(2020年10月11日の秋田魁新報に掲載された写真です。秋田魁新報さん、写真借りちゃいました、許してね。秋田魁新報オンライン版は読者登録しておくと一日一本記事が無料で読むことができるのです。山形新聞オンラインより面白いですよ。はい、ゴマをスリスリ。)

 先月下旬から見かけるようになった、ということなのですが八月にも見たという方がブログに掲載していました。その方のブログに載っていた猫と同じ面構えです。同じ猫でしょう。祓川ヒュッテで飼っているわけでもないようですし、まさか猫がここまで登ってきませんよね。鼠でも狩りをして生きているのでしょうか。

 実は、不思議なことにこの祓川の駐車場では前にも猫を見たことがあるのです。しかも5年前。

 2015年の9月22日の写真ですが、この時もこの人の歩いている歩道のそばの繁みに猫がいました。この時の猫と秋田魁新報に掲載された写真の猫とは違うようです。この前後の年にもこの場所で猫を見ています。猫は単体で繁殖もしないでしょうし、冬眠もしません。毎年一匹で当番を決めて麓から代参に来る、そして雪が降る前に下山する、なんてあるはずもない。となると、誰かが毎年一匹猫を山の神様への供物として置きに来る、平たく言えば捨てに来るのでしょうか。生態系にもよくないし猫様にとってもよくないですね。

 記事には「県動物愛護センター(秋田市)は、飼い主がいるかどうかはっきりしないこと、けがや衰弱が見られないことなどから、現状では関与する状況にないとしている。」と在りましたがこれはやはり保護して麓に戻すべきでしょう。法律や条文ではどうしようもないとか、関与する状況にない、などといっていてはダメなのではないでしょうか。だってこの場所で、猫に越冬は無理でしょう。


古い道標

2020年10月12日 | 鳥海山

 一緒に登ったうちの一人が、外輪の尾根上で骨折してしまうという前の日、御浜の小屋の前の傾いた道標と夕景です。

 大した写真じゃないんですけど、なんとなく気に入っています。今はこんな傾いた道標はないでしょうけど。

 錆びた道標、古くなって文字の判別も容易ではない道標、もちろん登山者にとっては整備されていないと困るのでしょうが、でもそんな道標が大好きです。

   この時は錆びてしかもバッテンがしてあり月山森の右方は読めませんでした。

 昔はこんな道標が山中あちこちにありました。もっと写真を撮っておけばよかったと思います。山に限らず道標は時代を表す貴重な資料ともなります。

 今は湯ノ台口の道標には英語、中国語、ハングル文字まで書いてあります。おもてなしのつもりなのでしょうが鳥海山には似合いません。差別者ではありませんが、やはり違和感があります。以前、山頂の広場にキリストの名をかたる標識を立てた不心得者もおりましたね。

 


登山靴 ビブラムソールの張替え

2020年10月11日 | 鳥海山

 自分の登山靴のビブラムソールは前に張り変えてもらいましたが、家人の登山靴も底が結構くたびれているので市内のスポーツ用品店に問い合わせしてみました。

 以前はうちの近所に靴屋さんがあって、そこで張替えしてくれたのです。二回張替えしてもらいましたが安かったですね。あの当時で六千円。工賃込み。もちろん、今の世の中それで済むとは思っていませんでしたが、

 スポーツ用品店に問い合わせてみたところ、回答が「お持ちの登山靴メーカーに送って、可能かどうか確認して…みたいな対応になっております。」

 うーむ、「みたいな対応」か。そんな対応見たくないな。だいたい登山靴のメーカーなんてそのスポーツ用品店でみたってわからないでしょ。

 近隣の山のベテランの方に問い合わせてみたのですけれど、皆さんそのスポーツ用品店経由で張替えしてもらっていました。これなら石井スポーツでしたでしょうか、専門に職人さんが張替えしていましたよね、そこに頼んだほうが安心です。ただしお値段はそれなりでしょう。市内のスポーツ用品店に依頼してもン万円以上はするようですから。でも、それなら新しいのを買ったほうがいいか。自分の場合は新品で買って以来、一度も靴擦れを起こしたことがなかったことと、鳥海山を数多くともにしてきたので愛着があり、張替えしてもらったのですが。ただ、底の糸も縫いなおしてもらったらいくらか縮んだような気がしました。

 鳥海山を歩くには底と足首をしっかりサポートする本当の登山靴でないといけませんね。登山口で靴を登山靴に履き替えてしっかり紐を結び、右足を前に振り出して歩き始める第一歩、あの感覚は何とも言えないものです。


鳥海県立公園

2020年10月09日 | 鳥海山

 国定公園になる前は、鳥海山は県立公園でした。国定公園に指定されたのは昭和三十八年(1963)七月です。

 葉書の入っていた封筒の表です。大物忌神社社務所発行とありますが、吹浦、蕨岡どちらで発効したものかは神社に問い合わせしましたが、当時はどちらもこういったものを発行したのでわからないとのことでした。

 蕨岡の大物忌神社ではどうなんだとご存じない方は思うかもしれませんが、現在蕨岡大物忌神社の社務所には神官は常駐しておりません。すべて吹浦が窓口となっています。

 封筒の裏ですが、昭和二十四年のスタンプと手書きの日付がありますので、それ以前に発行されたものです。

 現在もほとんど変わっていません。

 七高山にわざわざ矢島口としてあります。

 

 今日新聞で鳥海山ジオパークの更新認定審査が行われている記事を見て思いました。結局審査する側も受ける側も観光地巡りをしているのではないですか。本当に鳥海山が大事なら横文字なんぞの審査機関なぞ使わずに、観光を目的に入れず鳥海山に取り組めばいいではないかと思います
 ところで、ジオパークって本当に何か役に立つんでしょうか。天草かどこかでは認定を返上したとか。経費は掛かる、観光客は増えない、ということで。これがジオパークの正体でしょう。収益化ができなければ破綻するに決まっています。自然保護と収益化は両立しないのです。
 
 ジオパークも審査、登録更新審査などというと莫大な費用が掛かると思うのですが。自然を愛しているつもりの人々と、地元の自然でお金を儲けようとする人々、審査する側のお金儲けと思惑が合致しているのがジオパークなような気がします。ISOだって認定、更新認定でかなりのお金がかかりますから。
 
 ああ、それと鳥海山から見える醜悪な風力発電の風車、あれもすべて撤去してほしいですね。風車っていつ回るんでしょうね。ちょっとずつ回っている?あれは電気で回しているんです。