鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

Bill's Hit Tune

2021年05月26日 | Jazz

 Bill's Hit TuneはBill Evansが晩年に近くなるほど数多く演奏していますがその中でもこのアルバムの冒頭で演奏されるBill's Hit Tuneは最高です。

 

 "Turn Out the Stars" - Live at the Village Vanguard

 残念ながらこの6枚組も今や廃盤。ハイライトとして一枚にまとめたものもありますがこの時の演奏はぜひとも6枚組で聴きたいアルバムです。

 


Your Story

2021年05月25日 | Jazz

 手元にあるBill Evans のアルバムで一番好きなのがこれです。

 中でも好きな曲がこれ。

 もう一曲

 

 冒頭の画像にあるのは完全版で曲がちょっとだけ多く収録されています。


これはひどい見解だなあ。

2021年05月21日 | 鳥海山

 ある鳥海山の登山ガイドは、このような内容の発言をしています。自然を守る最前線に立つべき登山ガイドが、ですよ。鳥海山を案内してお金をもらっている人がですよ。

①積雪期のスノーモービルの乗り入れに関しては、自然環境への直接的・物理的なインパクトはほとんど無いと思う。
②彼らは特別保護地区への乗り入れをしていないし、法律を守って運行している。もし違反をしているモービルが居れば個別に対応するべきだ。
③本当に自然環境への悪影響が発生するようなことがある場合は限定的に規制すれば良い。
④仮に登山者側が「このエリアは乗り入れをしないでほしい」などの希望があるなら、それはあくまで「お願い」ベースで話し合うべきことで、どうしたらスノーモービル側に受け入れてもらえるか登山者側の責任で考えるべきだ。上から目線や行政頼みでは決して受け入れられない。いずれにしても問題の本質は9割方、登山者側の感情の問題だ。かつての大手ディベロッパーによる破壊の時代と全く違って、どちらもこの狭い地域に住んで、小さいフィールドを共有しているのだから、会って話をしてお互いの理解を深めるのが普通の解決方法だ。
 
 自然環境への影響はないという意見ですが、あった場合はどうすんでしょうね。悪影響が知れ渡るまで待つんですか。登山ガイドの人は自分は確認していないから無いものと思うのでしょう。でもおそらく知らんぷりでしょう。自然は実験できない、ということは念頭に置かなければいけません。自然環境への影響があるかどうか時間をかけて調べるなんてそんなことをしている余裕はありません。何か起こる可能性がわずかでもあれば予防することが大事なのです。単なる登山者の感情の問題なのですか。
 

スノーモービルの話はまだ続く

2021年05月20日 | 鳥海山

 今日は登山ガイドのAさんと写真家のOさんとの三人で話をしてきました。

 山中での爆音、排気ガスの臭いも相当なものだそうです。因果関係は証明されていませんがイヌワシの繁殖もスノーモービルが盛んになって以来確認されていないようです。

 自然への影響が確認されなければ野放しなんでしょうか。法に抵触しなければ問題ないのでしょうか。同じ登山ガイドのS氏はスノーモービルの走行する写真を見て、「どこが悪い、法に触れていない」とうそぶくそうです。まあ、自分もスノーモービルと仲良くしていればそうでしょう。こういう人はことが起こってから騒ぐかあるいは口をつぐむのです。この画像は保護地域ではありませんが実際特別保護地区を走行しているところも目撃されています。

 北海道は規制が厳しいので規制の緩いここへ皆やってきます。地元のスノーモビラーは今度は俺たちの山だ、と怒るのでしょう。

 

 かつて鳥海山ではヘリコプターで客を運んでスキーをさせようとしたことがありましたが、下見の段階でヘリが山腹に衝突し、それ以来ヘリでの客の運搬は行われていません。

 スノーモービルは道交法の適用を受けないので車両扱いにならず、公道ならば、お客から金をいただき、業として山の中を運行していいのでしょうか。道交法の適用外だとしても人命を預かり車両のごときものに人を乗せて走る、それも有料で、となれば、それでも事故が起きれば自己責任、ということになるのでしょうか。下界でバス、タクシーは客を乗せて走ることを生業としています。その代わり、個人は二種免許に始まり運行会社は様々な規制を受けます。それがまだスノーモービルは事故件数が少ない、死亡事故も少ない、車両ではないからといって野放しであることも看過できません。

 誰かが大きく犠牲になるまで、あるいは自然が取り戻せなくなるまで、ああ、あの時ああしていればよかったという時が来るまで放置されるのでしょうか。特別保護地区の七高山から外輪の内側へ転落、死亡事故、外輪山の崩壊などという事故が起きなければ手を打たないのでしょうか。法で規制されているからそういうことはない、などと業者、お役所が言ったとしても誰も信じる者はいません。

 地元の自治体が駄目なら管轄官庁さん、腰を上げてくださ自然保護に早すぎたはありません。今までの事例がすべて証明しています。

 疑わしきは規制する、です。子孫に美田は残さなければいけません、この場合。


岳人の悲痛な叫び 山は自分の足で登れー!

2021年05月19日 | 鳥海山

 鳥海山の山小屋の宿泊予約も始まりました。登山のシーズンともなればスノーモービルの問題も忘れられてしまうでしょう。しかし、山が荒らされることが無くなったわけではありません。

 (鳥海山の保護区域です。詳細はこちらのページでご覧ください。)

 

過日鳥海山のスノーモービルについて、こよなく鳥海山を愛する方にご意見を伺いました。その回答は、

 (太字、赤文字は私がしました。)

 

 「鳥海山のスノーモービルは78年くらい前から

  目にしています。3月末から4月いっぱいかしら?

  猿倉口から七高山まで、関東地方の山スキ-ヤーを募り

  運行していましたよ。埼玉の岳友も来ていましたが

  怒りだけの自分は、何も聞けませんでした。

  絶対反対ですね。ここ2年はコロナ禍の中でどうなのでしょうか。

  法律とか…言う以前の問題で、人が大自然に向かう姿勢ではない。

  山は便利過ぎてはいけない、不便なのがいいのでは?

  山で滑りたいのなら、担ぐか、シールで登れ!!!!! 」

 

 規制されている特別保護地区へも客からお金を取って乗り入れしていますね。法がどうこう言うなら鳥海国定公園全面をスノーモービル乗り入れ禁止にする必要があります。それしか自然に対する畏れも敬意も持たない者たちに対する方策は無いのでしょうか。