東亜日報
こんにちは。私は京畿道(キョンギド)○○市に住む9才の小学校3学年、オ・ヨンミ(仮名)です。最近、お母さんは、私に気をつけるように何度も言います。先日、マンションのエレベーターに「最近、宅配ドライバーに変装した、子どもを狙ったわいせつ犯罪が増えている」というビラが貼ってありました。実際、家に一人でいた時に、宅配と言ってベルを押すおじさんがいました。私はお母さんに言われたとおり「大人がいません」と言ってドアを開けず、おじさんはそのまま帰って行きました。怖かったです。
後で、お母さんは、「宅配が来る予定はないのに」と驚き、よくやったとほめてくれました。
引っ越して6ヵ月経ちましたが、まだ親しく付き合う隣人がいません。お母さんは、誰か追いかけてきたら、警察か警備員のおじさんのところに行くように言います。新聞やテレビで、私と同じ年頃の子どもが、知り合いのおじさんから悪いことをされたというニュースがあると、お母さんはため息をつきます。
宅配を装ったおじさんが帰った後、お母さんは警察に通報しましたが、「事件が起きたわけではないので、特に措置を取ることはできない」と言われたそうです。お母さんは「犯罪が発生する前に予防する対策を取る大統領が出てほしい」と話します。
私もそう思います。(オさんの母親イ氏の話しから再構成)
コ・ジョンソク、キム・ジョムドク事件のように、隣人が凶悪犯になる犯罪が相次ぎ、身近な「隣のおじさん、おばさん」を子どもたちが最も信じられない人と感じていることが明らかになった。
「みどりの傘子ども財団」が、全国の小学5、6年生1000人に「私たちが夢見る世の中、私たちが望む大統領」と題したアンケート調査を行った結果、子どもたちは「私たちの社会で最も大きな問題」という質問に、「犯罪発生」を1位(30.2%)に挙げた。幼い子どもの 考えとは思えない回答だった。
信頼できる人を尋ねた質問でも、隣人(100点満点で平均62点)を最下位に選んだ。
国会議員(64点)よりも低い数値だ。子ども財団側は、「凶悪犯罪が社会問題となり、主に加害者が隣人や知り合いであったという点が作用したようだ」と説明した。最も信じられる人は、家族(97点)、学校の先生(86点)、警察(81点)の順だった。
安心して遊べる所ですら子どもたちは不安を感じた。ネットカフェ(36点)、公園(45点)、登下校(50点)を最も不安な場所に選んだのだ。
相対的に安全な場所は、学校(77点)、学習塾(70点)だった。
子どもたちが好む大統領の項目では、「悩みがある時に解決策を出してくれる大統領」(問題解決能力)を1位(35.9%)に、「法がなくても暮らせる世の中にしてくれる大統領」(クリーン・正しい生活)を2位(23.1%)に挙げた。