こぶな将人氏 ブログ転載
野田総理の「破れかぶれ」解散が本日衆議院で行われました。
ここまでにいたる野田総理の気持ちを自分なりに分析して
いましたが、私自身の大きな疑問として民主党議員の皆さんは、
9月の代表選挙において野田氏が実質的に圧勝しましたが、
これは一体なんだったのか。民主党議員の立場からすると、
解散するのであれば当然のごとく、新代表(=新総理)の元
での戦いが望ましかったはずなのですが、結局支持率20%を
切る総理の下で、厳しい結果が見えていることかと思います。
また、これも予想されていましたが、民主党離党者がぞくぞく
と出ております。大義名分はあるでしょうが、2009年は「民主党」
と名前がついていれば勝利できた環境に身をおいた立場として
、恥ずかしくは無いのでしょうか。こうした議員の皆さんは
有権者からどのように見られるのか、考えもしていないでしょう。
また、野田総理自身も、今回、解散に踏み切った理由について、
忖度してみたのですが、勝利の可能性がほとんど無い中、本来は
辞職という選択もありましたが、なぜ解散に至ったのか、昨日の
インタビューでのお顔を拝見しても、とても通常とは思えない眼
をしていました。おそらく夜もぐっすり眠ることはできなかった
のでしょう。
党首討論では、非常に強い調子で自らを「バカがつくくらい正直」
といっていました。政治家としての野田氏について言えば当てはまる
ことはないのですが、といいますのも、本来は消費税増税の前に
解散すべきですし、今回の解散についても争点は、消費税増税の
是非を問う解散にすべきでした。しかし、現時点まで野田氏の口
から消費税の「し」の字も出てこないところを見ると、この方が
正直だったのは小学生までだったと思われます。
しかし、公の場で感情的に弁解していたことを見る限り、安倍総裁
から「ウソつき」と言われたことは相当こたえたようです。
おそらく、ご本人の心の奥深いところでぐさっ、ときたのだと
思いました。そして、正常な判断ができなくなったのだと思い
ました。野田氏には、あまり応援演説の要請もないでしょうから、
総理官邸でぐっすりお休みになって頭をクリアにされることを
お勧めいたしたいと思います。
さて、今回のテーマとして石原新党について述べさせて
いただきます。
今回「太陽の党」として「たちあがれ日本」から再出発を遂げるに
いたりましたが、昨日、減税日本との合流を発表したにも関わらず、
本日、維新の橋下氏との会談に望み、維新への合流の決定と減税
との合意を反故にすることが明らかになりました。
元々、石原氏は消費税増税推進論者であり、減税日本の河村氏との
連携については、疑問の声がありましたが、昨日の段階では、
そうした政策については、明確な結論には至っていないようでした。
しかし、本日、維新との合流を優先したことで、第3極は
増税路線をとることが明らかになりました。
幸福実現党の政策は、1国防強化 2規制緩和、減税などによる
景気回復 3原発再稼動推進 等々を掲げておりますが、
「政党用件」を満たしている16の団体の中で3つについてすべて
同じ考えを持っている政党はないと思いますので、明確な独自性が
出ていると思われます。
ゆえに、マスコミの皆さんは、幸福実現党の報道をして、
国民に対して選択肢を示されることをお勧めいたします。
さて、石原氏は、東京都知事時代は、国民・都民の圧倒的な支持の元で
指導力を発揮し、それが国政にもよい影響を与えてきましたが、ここに
きて、国民にも分かりにくい判断をし始めています。
少なくとも、本日の判断については、否定的な印象を与えてし
まいました。このまま維新を中心とした政治勢力が、「第三極」と
なりつつありますが、やはりこの動きも頓挫し、「野合」と化す
ことでしょう。当然のごとく政策が不一致になるからです。
石原氏はあのように見えても政治家です。
本来は、橋下氏レベルの「政治家」には、軽蔑のまなざしを持って
いるはずですが、おくびにも出しません。それも、自らの「首相」への
野望を実現するために我慢しているのです。それくらいの演技は彼には
可能です。こわもてではありますが、決して表裏がない人物では
ないと思います。
現時点では、石原氏は、首相への野望をおくびにも出して
おりませんが、本音は十分に狙えると見ているわけです。おそらく、
今回の選挙後、新たな再編を行い、一気に天下とりを狙いに
行くものと思います。
しかし、すでに減税日本とのドタバタを見る限り、かなりあ
せっていることは事実です。本日の会談は、ほぼ橋下氏の主張を
呑んでいるように見えますので、減税との話は後にしてもよかったの
ですが、順番を間違えてしまったようです。
国民からすると、第3極についても不信感を抱かせる結果に
なりました。ただ、マスコミ報道では、石原氏への批判は少なく、
当面はこの政治勢力を「育てていこう」と考ええていることは
分かりました。
2010年のときの「みんなの党」のポジションにたって
いることは間違いありません。
そして、彼らに共通していることは、「地域主権」の考えが強い
ということです。石原さんだから、国防強化を考えているとは
思いますが、地域主権を推し進めると、たとえば
沖縄県の独立→中国属領化の流れもあります。
石原氏もこのようなことは感じているでしょうが、それでも
政権入りを優先したいと考えているのでしょうか。残念です。
幸福実現党は、こうした政策については、まったくぶれがありません。
地域主権については、効率的な行政サービスが求められているので、
そのこと自体を否定するつもりはありませんが、国家を否定する
方向に傾くと、外交・国防が大変弱くなってしまいます。
やはり、地域主権の前に国防強化を打ち出さなければいけません。
本当に石原さんは、こうしたことに考えがいたらないのでしょうか。
不思議です。
さて、本日解散となりました。私自身もすでに東京都知事選挙に
向けての準備を進めておりましたので、動き自体が変わることは
ありません。勝利に向けて、堂々と陣を進めていくのみです
http://blog.canpan.info/kobuna/archive/1110
転載、させていただいた記事です