今日からゴールデンウィークですが、自営業の我が家にはあまり、と言うよりほとんど関係ありません。かえってどこへ出かけるにも渋滞や人混みでうんざりするので、引きこもりがち。
そんな連休直前の昨日、相方と日帰りで出かけたのが
伊勢。カラーマンホールもあったのに、写しそびれてしまいましたが、伊勢と言えば伊勢神宮。ここ数年、というより令和になってから初めての参拝です。コロナ禍ということもありますが。
高速を使ってほぼ2時間。途中交通量は多いながらも渋滞もなく、スムーズに行けました。こんなに早く着けたっけ?と思うほど。畑に行くより時間がかかると思っていたのは、単なる
思い込みだったかもしれません。
大型観光バスが3台も連なっているのに引き続いて高速道路を降り、そのまま相方が観光バスを追いかけようとしたのを慌てて止めました。私たちはセオリー通りまず外宮から参拝する
予定でいたのに、バスは内宮方面へ向かったからです。外宮は団体さんのルートに入らないことが多そうですね。
おはらい町もおかげ横丁もない外宮は参拝する人もそれほど多くなくて、落ち着いた雰囲気。この正宮をはじめ、いくつかの別宮を参拝するのだけれど、意外にアップダウンがあって
足腰が疲れます。
確か前回(朱印帳を見たら6年前でした)のときは、同じように外宮から内宮を参拝したのだけれど、外宮の参拝を終えた時点ですでに私の脚や臀部に痛みが出ていて、びっこをひきつつ
歩いていた記憶。子どもたちも一緒だったので、ペースに合わせていたのでより疲れが早く出たのかも。
そんなこともあって、今回もまた痛みが出るかな?と案じつつ歩いていました。
写真を撮ったときには青空も見えていたのに、参拝を終えて駐車場に戻った頃には空全体に雲が広がり日差しはほとんどなくなりました。その時点で11:30頃。
そこから内宮方面へ移動して、内宮近くの駐車場は30分待ちという電光掲示板が見えたので、おはらい町のはずれにある駐車場に車を停めて、お昼ごはんを食べに。
行ったのは今回で3度目になる、「とうふや」というお店。
ここで最初にごはんを食べたとき大きくておいしかったアナゴの天ぷらが病みつきになり、今回も迷わずそこにしたわけ。
久しぶりに訪れたわけですが、前より値段はグレードアップしていました。コロナ禍で一度にさばける客数も制限されているので、そこは止む無し。頼んだのはアナゴ天重膳。
はみ出すデカさが笑えます。
たまにうどん屋さんなどでえび天の衣がオーバーサイズで中身小っちゃい!といううれしくないことがありますが、このアナゴはそんなことはありません。
右上の白いものはしぼりたての豆乳で濃くておいしかった。アナゴの尻尾で隠れている器の中は温泉卵、アナゴの上にある大根と人参の千切りの下には豆腐が潜んでいて、ポン酢しょうゆ
(和風ドレッシングかも)がかかっていました。
もちろん天重はおいしかったけれど、だしが効いていておいしかったのがお味噌汁。ちょっと濃いめでしたけどね。
豆乳に豆腐に温泉卵と、おなかが膨れるものばかりだったせいで、ごはんは全部食べられませんでした。アナゴの天ぷらも相方に少し手伝ってもらったくらい。おなかペコペコだったのに、
ずいぶんと食べられなくなってきたなと感じました。お値段は税込1950円。次はお豆腐メインのものを選ぼうかな。
食後おはらい町を通って内宮入口の宇治橋へ。平日ではあったもののそこそこの人出で、そのあたりは緊急事態宣言やまん延防止などが出ていないことを感じさせます。
境内に入ると、いつもは見かけないものがあるのに気がつきました。
ほぼ一週間ほど前、秋篠宮ご夫妻が参拝に来た関係なのかな?などと思いながら、五十鈴川のほとりに降りてから風日祈宮(かざひのみのみや)を参拝したのち正宮を参拝。荒祭宮も
回って、さて戻ろうかというときに目にしたものが。
足並みも揃えて歩いていく装束を見て思い出したのが、入ってすぐに見た「舞楽」の文字。
後を追っていくと一行は舞台の奥へと消えていき、舞台前に並んでいた白い三角コーンにビニール紐が張られています。脇には神職の若い男性がいて、人々が手を消毒した後紙をもらって
その紐で区切られたところへ入っていきます。
どうも誰でも入ってよさそうなので尋ねてみると、誰でも入ってOKだけれど、後ろの人が見えなくなるので座って観覧して、とのこと。下は当然砂利だし、座りっぱなしは足腰膝にこたえるので
私は前のほうの隅で立ったまま観ることにしました。相方は正面まで行って座って観覧。
10分ほど待った午後2時開演。雅楽の生演奏が流れる中、装束を身に着けた男性ふたりが順に舞台に上がりました。
スマホで拡大して撮ったものなので、ピントが合っていなくて残念。
この他に、「蘭陵王」と「胡蝶」のふたつの舞が披露されました。
最後に雅楽の演奏が1曲流れて終了。
ゆっくりとした動作の舞は、いかにも昔から奉納されていたものだなと感じさせるものでしたね。滅多に見られないものが見られてラッキーでした。
パンフレットによると、毎年昭和の日あたりの3日間、一日2回行われるそうで雨天中止。このときは雨はありませんでしたが、ときどき強めの風が吹いて、特に「蘭陵王」の舞のときに
突風のような風があって、まず演目が書かれた紙が飛んだかと思ったら、次の瞬間、看板自体が倒れてちょっとびっくりしました。すぐに神職ふたりが来て直しましたけど、内心はどうか
わかりませんが、傍目には落ち着いて直したところはさすが?な感じ。
この後、特別拝観(と呼んでいいのか)していたお茶室を拝見。と言っても建物内には入れず、お庭からのみ。
神宮内にこんな数寄屋造りの茶室があるなんて、今まで知りませんでした。
もっともある程度大きな神社では月釜と言うお茶会を毎月催しているところが多いので、こちらでも多分そうしたお茶会があるのでしょう。
あの松下幸之助氏が発意して、現在のパナソニックの関連企業から献納されたそうです。
渋滞もなく人混みもそこそこ、歩いていて少し汗ばむくらいの快適な陽気に、滅多に見られないものが見られて大満足のお出かけとなりました。青もみじもとてもきれいで、緑滴る感じ。
足腰の痛みもゼロではなかったけれど、なんとか耐えられるレベル。ゴールデンウィーク直前のお出かけは大穴を当てたみたいなものでした。来年も行こうかなと相方と話しています。