Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

切るのは簡単だけど炒るのは忍耐が必要

2022-05-08 05:45:29 | 食べものいろいろ

先日書いたスープ作家・有賀薫さんの本「こうして私は料理が得意になってしまった」には、ひとつのエッセイにそれぞれ簡単なレシピがついています。中には丸鶏のスープなんて、

覚悟を決めて臨まなければならないようなものもありますが、おしなべて何年も主婦あるいは料理担当した人なら誰でも出来そうなものが多い。

その中で、「これ、絶対作ってみよう」と思ったのが「コロコロごぼう」。

洗ったごぼうを直径と同じくらいの長さにぶつ切りして粉をまぶし、油を敷いたフライパンでコロコロと転がすように炒って、出来上がりに塩を振る。ただそれだけのレシピです。

レシピには片栗粉か小麦粉とありましたが、私はよく使い常備している米粉を使用。米粉のほうが片栗粉や小麦粉より確実に薄くつけられるから。

油の量はごぼう1本に対して大さじ一杯とありました。私が使ったごぼうは新ごぼうで比較的短めのもので、太さもそれほど太くなかったですが、油の量は特に控えめにはしませんでした。

                         

なんて地味な器に地味な料理なんだろう・・・・・・

 

ごぼうを使った料理で思い浮かぶのは、まずきんぴらごぼう。そしてかき揚げ。どちらも大好きですが、これ以外の料理ってあまり浮かばないですね。豚汁やけんちん汁などの中に入っては

いるものの、主役は張れない脇役一筋のイメージ。

他にはたまにきんぴらを多めに作って、残ったものをマヨネーズで和えてごぼうサラダにするくらいでしょうか。なので何か目新しいメニューに加えられるといいなと思ったのです。

弱めの中火でフライパンを温めて油を入れ、ごぼうをその中でころころと転がしながら加熱。レシピには7~8分で食べられるようになる、とありましたが、それほど太くない新ごぼうの

せいか5分程度で食べられるようになっていました。このあたりは太さで変わるようです。

塩を振りかけて味見してみると、ごぼうの味わいをシンプルに感じられて食感もいい。これはビールのあてにもってこいだな、と思ったとおり、相方が晩酌にせっせと食べてすぐに売り切れに。

また作ろうと思いますが、切るのは簡単だけれど、フライパンにつきっきりで炒り続けるのが結構苦痛かもしれません。私はそうでした。放ったらかしにするわけにもいかないし。

 

こうしたレシピや、料理で悩むひとに対してのアドバイスなど、タイトルが挑戦的なんて書いてしまったものの中身はとっても親切かつフレンドリー。こういう人が姑なら、お嫁さんも

少しは気が楽じゃないかな。中にはいますもんね、このひとが姑だったら完璧すぎて近寄りがたく、嫁としてやっていけないんじゃないかと思える料理家さん。

今思うと、うちの義母も「昔人間」だったから、それなりに気が抜けない日々を送っていた、若い頃の嫁の私。

それを考えると、今はなんてぐ~たらなんだろう。その頃の反動なんだとは思うものの、もうちょっとちゃんとしなくちゃなと反省する今日この頃です。