昨夜ちょうど寝る頃から雨が激しくなりました。
今朝も南の海にはカラフルな雨雲がレーダーに映し出されています。そんな日には出かけないのが一番なのだけど、相方が使っている髭剃りの刃が破れたから
買いに行きたいとか。
他にも彼のジーンズなど買いに行くという前々からのミッションもあるので、それも一気に片づけようかと思います。
それにしても足の遅い台風で予定が立てづらくて。畑にも行きたいけれど、雨続きで土をさわれるようになるのはいつのことか。
録画予約をするために番組表を見ていたら、土曜の午後に「孤独のグルメ」の再放送をしているのに気づきました。そのときはシーズン9の終わり頃を一挙3本。
これはもう録画してCM飛ばして観るに限ると早速予約。今はシーズン10になって1回1本になっています。
シーズン9のときはコロナ禍真っ只中。みんなマスクをつけ、店に入るとアルコールで手指消毒はもちろんのこと。
番組の終わりに原作者の久住昌之さんが食事をするときノンアルビールを飲んでいるのを見て、すっかり忘れていたけれどこの頃はまだアルコールが出せな
かったことを思い出しました。
それがシーズン10になると久住さんがうれしそうにアルコールを注文するように。
そんな様子を見て、コロナ禍のことがいつしか過去形になったんだなと思いましたね。流行の初めの頃終息まで3年はかかると聞いて、そんなに時間が
かかるんだ・・・と思ったけれど、喉元過ぎればとはこのことだな。
さて先日。お中元などを買っていくらかポイントが貯まっていたのを使って、また1冊本を買いました。
いつの頃からか、女優、という表現があまり使われなくなって、男女問わず俳優と呼ぶようになりましたが、私は女優という言葉の独特な響きや雰囲気が好き。
そしてその響きに似合う雰囲気のある女優さんは、最近少なくなっているような気がします。昔のほうがいかにも、な女優さんが多かったような気がしますね。
それも「大」のつくような。
小林聡美さんは「大」がつくような女優さんとは少し違って、すぐその辺にいそうな気もするけどちょっと違う、何か独特の雰囲気があって好きな女優さん。
とは言ってもあまり作品は観ていませんが、我が家にある数少ないDVDのうち2本は小林さんの主演作。
この本、出版当初に面白そう、とは思ったものの、買うまでには至らなかったもの。今回はポイントの力を借りて?ポチっとしました。
小林さんご本人から受ける印象は「肩に力が入っていない、自然体な」というものだったけれど、この本もそんな小林さんそのものな印象でしたね。
アラ還ということだから、私より当然若いわけだけど、実はこの世代は私にとって、年齢差以上にジェネレーションギャップを感じる世代。若い頃にバブル
絶頂期を体験していて、そんな頃仕事はまだしていたけれど、既に家庭に入って子育てしていた私は、泡がもりもりと盛り上がって一気にしぼんでいくのも
冷めた目で見ていました。
この差って、かなり大きい。
この本の中にもバブル期を経験した彼女が、当時買ったブランド物のバッグや服をまだ持っている話があり、その中でひどく共感した文章があって。それは
買う時よりも手放す時のほうがエネルギーが要る に続いて
もうものは要らない、といいながら、心ときめくものに出会うと心が揺れる。でもその時、それが将来ゴミになることも想像できる自分でありたいと思う。
(「買い物」)
だよねぇ、まったく。
芸能界という華やかな世界で仕事をてしてきた小林さんだけれど、本に書かれている暮らしぶりはごくごく普通。普通、って、何?と言われたら困るけど
まぁ一般的と言いますか。
見習いたいところも多々あって、例えば近所の健康体操に通ってみたりピアノのレッスンを始めたり。ピアノなどずっと我流の私と違って、ちゃんと教室に
通って教えを受けているところが偉いよなぁと、人から教えを受けることが昔から嫌いで苦手な私はつくづく思ってしまう。だから進歩がないのよね。
なんとなく想像していたけれど、文章から受ける感じもテレビなどから受けるものとまんま同じ。お名前の「聡美」の聡は聡明の聡だもの。名は体を表すとは
このことかな。
今、暮らしの本で目立つのは、〇〇歳と年齢を掲げて、その人のおしゃれや暮らし方、生き方などをまとめたもの。御年百近い(超えている強者も)方から
私と同年代まで、主にブログやVlogでフォロワーがウン万人!みたいなもの。
同世代や人生の先輩方の書かれた(本当に本人が書いているかはさておいて)ものにも興味がないわけではないけれど、あまりに似た感じのものが多くて。
そういうものを読むこともあるにはありますが、最後は「ま、私は私だし」となることがほとんど。
それでも自分以外の人の考え方や生き方を知るのは面白い。ただ、だんだんと興味を引く本との出合いが減っているのを感じるこの数年。歳と共に好奇心が
減っているみたいです。好奇心こそ人生の潤いだもの。
「いつも好奇心」とモットーにしていたのに、いつの間にか忘れていました。そういう気持ちを意識しないと持ち続けられないのも、全部歳のせいにして
ばかりじゃいけませんね。