Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

ページをめくると、普段着のフランス

2022-03-26 05:45:16 | 

                   

今回の畑行きに携えたのが、新しく手に入れたこの本。

出版は去年で、当初は買う気持ちが全く起きなかった本のひとつでした。それをまた今頃どうして?と自分でも思うけれど、おそらくは「現実逃避」。

毎日のように流される憂鬱なニュースを見聞きすることに、気持ちがいささか疲れていたんだと思います。と言うか、病みかけている?

当事者のことを考えたら、気持ちが疲れていた、なんてとんでもない言いぐさではありますが、私と同じような気持ちを持つ人もかなりの数いらっしゃるはず。

 

まず、この本を買う前にAmazonで目に入ったのが、同じようにイギリスの暮らしについて書かれた本。

今はネットで中をちら見すると(これってとてもありがたい)、四季折々の暮らし、それも全く暮らしたことのない外国の日常について、1日1ページ、写真と短い文章で綴られています。

イギリスもいいな、とは思ったのですが、フランスとイギリス、どっちで暮らしてみたい?と考えたら、フランスに軍配が上がったのでした。

文字がやや小さめなのと横書きという点だけが私にとっては残念ではあるものの、内容はさすが、そこで暮らした人ならではのもの。短期間旅行で過ごすだけのエトランゼとは違います。

刺繍と同時進行で読んでいるので、普段ならさっさと1度さらっと読み終えているところなのに、ようやく半分ちょっと。4月から始まって、やっと11月に入ったところです。

文字が小さめなので、寝る前布団の中で読めないのがつらいのよね。

 

一番驚いたのが、結婚の手続き。フランスのことを思ったら、日本のほうが手続きとしては簡単だなと思いました。10日間の公示!期間がある、というだけでも驚きでしたし、その

公示期間中に何の異議も出されなければ(こういうときに異議を出すのは、親?それとも元カレとか元カノ?などと想像してしまった)、事前に予約した日に市役所!で証人立ち合いのもと

結婚式を行うそうな。

このときの結婚式はきっと日本で言う結婚式ではなく、おそらく普段着・・・なんでしょうね。希望する人たちは別途教会で結婚式を挙げるそうですが。

他に、正式な婚姻とまではいかないにしても、もう少し軽めの関係を結ぶことも出来るらしく、最近はそちらを選ぶカップル(同性婚も含む)が増えているのだとか。

今、ぱらぱらと読み終えた部分を見返すと、美食の国フランスらしくおいしいものの話の割合は結構多いように思います。チーズやヨーグルトの種類が豊富、なんて、とてもうらやましい!

(太ること必至だけど)

フランス人のものの考え方について書かれていたり、旅行のガイドにも使えるものもありますが、読んでいるうちにそこで暮らしているような錯覚を覚えてしまったりしましたね。

この本に書かれているのは、コロナ禍前、もちろんウクライナ侵攻など思いもよらない時期のフランスです。早くこの本に書かれているような、普通の日常が世界に訪れることを

願わずにはいられません。

実を言うと、この本をネットで買うためにポチっとした瞬間、買わなくてもよかったかも・・・・・・という思いがわいたんです。でも予想以上に面白くて。非日常を簡単に味わえる

本だと思います。調子に乗って、イギリスのも買ってしまいそうな自分が怖い(苦笑)。

 

そうそう、結婚と同じくらい驚いたのが、フランスにはカラオケの習慣がない!という事実。習慣がないだけでカラオケ店はあるのかもしれませんが。

ただ若い人たちは飲み会でよく曲に合わせて大合唱するんだそうです。まるで昔の歌声喫茶のようだな、と思ってしまいました。私は行ったことありませんけどね。世代が違うので。


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