私がずっと実現したかったことのひとつが、四国へ行くことと本場で讃岐うどんを食べること。あ、ひとつじゃなくてふたつか。
残念ながら香川県まで足を延ばすことは出来ませんでしたけど、鳴門大橋を渡って四国上陸だけは果たすことが出来ました。
そしていつか行ってみたかった大塚国際美術館へも行けて、今回の旅がとても充実感に満ちたものになったように思います。
有名な美術館なので詳しい説明は省きますが、写真の「最後の審判」をはじめとして有名な絵画を再現した作品が、嫌と言うほどありましたね。嫌じゃないけど。
館内に入って最初に目にするのがこの「最後の審判」。これにまず圧倒されてしまいます。
ここが館内のB3、地下3階という造りに?マークがずっとつきまとってしまいますが、上の階に行くにつれて作品の年代が新しくなっていく展示。
全部回ると距離にして4㎞になるらしく、私たちは時間の制約もあったし、脚が疲れてしまって1階の半分と2階部分を観ることは断念しました。
おかしなもので、本物ではない、と最初のうちは思っていたのに、再現性の高さにそのことを次第に忘れてしまっている自分に気づきました。
それでもやっぱり実物を観たことのある作品があると、なんだかうれしいと思うんです。そして思っていたより実物を目にしてきたんだなとも。
展示されている作品の多くは西洋絵画だと思いましたが、時代が古ければ古いほどそのほとんどが宗教画、つまりキリスト教や聖書の教えを絵にしたもので、キリストの磔刑の
場面は時代が変わってもたくさん描かれているので、正直言って最後のほうはうんざりしてきました。また?みたいな感じ。
ただ時代が変わるにつれて、やせ細ったキリストから筋肉ムキムキになっているのがちょっとおかしくて。宗教を題材にしても時代の流行りが反映されるんでしょうね。
出来ればこうした芸術作品は本来置かれている場所へ行って、その空気感と共に味わうのが一番だとは思います。でも現実的な話ではありません。
私が実物を観たものだって、全部日本でのことだもの。
この美術館でよかったのは、一度実物を目にしたかった憧れの作品を観ることが出来たこと。
「希望」と「無原罪の御宿り」の2点。
でも今写真を改めて見ると、陶板の継ぎ目がやっぱり気になります。う~ん、実物が観たい・・・・・・
そしてひとつ気になること。
美術館の前にあった「潮騒荘」という建物。大塚製薬の施設だそうですが、建物の雰囲気がなんだか変わっているんです。和風ではなく洋風でもなく、どちらかと言えば中国とかの
大陸系みたいな感じ。美術館の作品にはそっち系はほぼなかったので、ちょっと違和感を感じましたね。