「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
http://backroll-sld.com/

2013年6月1日(日) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-06-01 17:23:00 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天候:くもり

海況:南東の風 弱く  多少うねりあり

気温:17℃  水温:水面 10.2℃  水底 9.2℃

透明度:4~5m

 今日の女川湾の天気は、どんよりとした低い雲に覆われて肌寒い一日となった。今日の目的は、ダンゴウオの抱卵をオリジナルの特殊ライティングでマクロ撮影だ。1本目は、弁天島へ。No1とNo2の2ヵ所の抱卵を撮影した。No1は、巣穴が小さい為、今まで卵をハッキリ見ることができなかったが、今日は、写真のように見ることができた。しかし、No2は、体を張って一部しか見せないが、順調に成長しているようだ。

 NO1の抱卵(巣穴の径:1.0cm)

 NO2の抱卵(巣穴の径:1.6cm)

一方、ダンゴウオの稚魚は、先週より数多くなり、一つの岩に10個体いることもある。また、多少成長した稚魚は、天敵のアナハゼの仲間に捕食されないように、ウニ(キタムラサキウニ)の棘の隙間に入り込み、ウニが移動すると追いかける。

 体長4mmに成長した稚魚  フクロウノリに吸付く稚魚

 2本目は、アゴ島へ。今日のアゴ島は、多少うねりが入り、時折、身体が大きく飛ばされることもある。No3の抱卵は、順調で眼がハッキリと見えるまで成長している。また、今日、新たに1個体の抱卵を発見し、No4として観察を続ける。

 No3の抱卵(巣穴の径:1.3cm)

 No4の抱卵(巣穴の径:1.0cm) 今日、発見された個体

その他、産卵前のダンゴウオのメス(3個体)とオコゼカジカ(2個体)、スナビクニンなど観察された。