「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2013年6月2日(日) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-06-02 16:34:30 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもりのち晴れ

海況:南よりの風弱く 凪

気温:15℃  水温:水面10.5℃  水底9.0℃(水深20m付近)

透明度:4~5m

 午前の女川町(町立病院より)  お昼近くの竹浦

 今日の女川湾の天気は、やませの影響でどんよりと雲に覆われていたが、お昼近くには、スッキリと晴れ上がって気温も上昇した。

 今日は、久しぶりにデジカメを持って生物探索。弁天島でのダンゴウオの稚魚は、今日も20個体ぐらい見つけることができたが、その中にちょっと変わった模様の稚魚がいた。ホテイウオの稚魚だ。ホテイウオもダンゴウオの仲間で、この時期に繁殖期を迎えるが、竹浦での抱卵は確認されていない。

 体長4mmほどのホテイウオの稚魚 

 ダンゴウオの稚魚

No1とNo2のダンゴウオの抱卵は順調だが、そのほかのメスのダンゴウオの発見はなかった。

 一方、アゴ島では、定位置のオコゼカジカ(メス)にオスのオコゼカジカが寄り添うペアリングが確認された。数十分観察していたが、まったく動く気配がない。交尾したのかしないのかわからないが、この時期に繁殖期を迎える。メスが受精卵を産卵管で産み付けて隠ぺいするタイプのカジカで、クチバシカジカのように抱卵しないタイプだ。

 左がオスで右がメス      別の個体も1個体観察

その他、フサギンポの若魚やミズダコ、ヤリイカの卵、ギスカジカなど観察できた。

  体長20cmのフサギンポの若魚

  岩陰に産みつけられたヤリイカの卵嚢

 ギスカジカ

 

【アゴ島ポイントの安全対策として】

 潜降ロープのブロックから100°方向に約30mのガイドロープを設置したので、透明度の悪い状態でも、より安全なダイビングができるようになりました。