たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

貯筋と活心? <「貯筋」増やす、鎌田流健康法=鎌田實>を読みながら

2018-02-19 | 人間力

180219 貯筋と活心? <「貯筋」増やす、鎌田流健康法=鎌田實>を読みながら

 

昨日ブログを書き終えたころから手の具合がよくありません。いろいろ試してみましたが、少し危ない状況です。というわけで連載企画?は今日はお休みです。

 

朝からPCのタイピングをできるだけ避けて、終活ならぬ過去の記録整理をしていました。20年くらい前のある開発案件で、開発審査請求から事件の依頼を受け、手続きが進んでいたら、住民らがバリケードをして業者の立ち入りを妨害していたため、妨害排除の仮処分申立てがなされ、この件も当然ながら受けることになりました。

 

それからが長い戦いになりました。仮処分の審尋は通常1か月ないし数か月が相場でしたが、なんと2年数か月にわたって続きました。審尋では書証だけの審理で済まされるのが普通ですが、地盤工学や地質の専門家などによる説明とそれに対する質問という形で、まるで証拠調べのような手続きが進行しました。

 

一方で開発許可取り消し訴訟を提起して、行政庁を相手に戦線を拡大しました。

 

とはいえ、自治会が4つ、住民数はどのくらいでしょう、大変な数で、毎回法廷は満員でした。審尋の場合通常、代理人だけとか、一部の当事者だけが参加する非公開方式で行われますが、専門家の説明の際は大きな部屋で法廷以上にざっくばらんに質疑がみんなの前で行われました。

 

それは大きな分譲地に住む人たちにとって安全性に関わる問題だったからです。

 

ただ、審尋を通じて一部計画を変更され、施工面での安全性をより強固にする内容が提示される中で、長期の戦いは多様な住民で構成される自治会の場合紛争の継続は難しくなっていましたので、大勢は和解に向かい、一部を残し和解で解決しました。

 

開発許可取り消し訴訟も私は辞任して、別の弁護士が代わってやることになりました。

 

で、和解後の処理も大変で、それから工事期間が2年余りでしたか、その間住民団体の代表者と工事業者との間で、最初は月2回程度、その後は月一回とかのペースで安全対策協議会を開いて、和解で合意した工事協定に従って適切な管理運営が行われているか、事情の変化に応じて対処していましたので、合計で40回を超えていました。私は出席していませんが、毎回の議事録が送られてきて、問題があれば相談に応じてアドバイスをしていましたので、結局、5年近くかかわることになりました。

 

当時の自治会会長の年齢に近づいてきた今、あの当時は、こういった事件ばかり抱えていて、よく体がもったなと思ってしまいます。いまはその後遺症?でもないでしょうが、とても脆弱になってしまったような気がしています。

 

そんなとき今朝の毎日記事<さあこれからだ/149 「貯筋」増やす、鎌田流健康法=鎌田實>は、私でもできそうと、頑張る気持ちにしてくれました。鎌田氏のようなバイタリティも能力もないですが、彼が指摘するようなことなら、なんとかできそうな気がしてきます。

 

鎌田氏は貯金でなく貯筋を提案しています。いいですね。

 

だいたいNHK番組の「欲望の経済史」では資本主義社会で解放された欲望がお金を増やすことに向かい、大恐慌を招いた経緯を明らかにしていたと思います。この対策をケインズは天才的な才能で公共投資による経済再生をもたらしたよう描き方をしていたと思いますが、結局は、マネーが引き起こした問題をマネーで解決するもので、現代のアメリカ市場や経済社会も似たような感じをしています。

 

そういえば仮装通貨問題を取り上げて外国人記者がいろいろ論評する番組も少し見ましたが、マネーゲームというか、とても健康で環境にやさしい世界でもなければ、素人の欲望をかきたてるだけの悪貨にすぎないと感じてしまいました。だいたいデータ追跡、管理するのに消費電力が国家的規模になるようですし、取引を承認すると報酬がでるといった、まるでマルチ商法のようなやり方なのですから、ほとんどのコインは淘汰されるでしょうね。

 

そんな不健康な話はどこから脱線したのでしょう。

 

鎌田氏の魅力に富む、安直な?方法を紹介したいと思います。

<厚生労働省は1日350グラムの野菜摂取量を目標としている>ということですが、鎌田氏は<手っ取り早い方法として野菜ジュースを飲んでいる。野菜ジュースだけで270グラムの野菜が取れる。>これは私もできます。というか、私は肉<魚<野菜と右に行くほど好きなので、なんの苦もありませんが、野菜ジュースは便利です。

 

昔ボルネオ調査で訪れたとき、先住民と生活を共にしましたが、一番苦手だったのが彼らが一番のごちそうとして出してくれる野ブタでした。やはり家畜の豚は肉は柔らかいですし日本人の繊細な育て方でおいしくなっていますね。それに比べ野ブタはこれは固いですし、味もなんともいえないものです。ただ焼き畑で作られるコメもなかなか日本人の舌にはなじめません。ただ、野菜はすべておいしくいただき、野菜があったおかげで、私は満足でした。

 

鎌田氏によると、野菜食自体がすごい効能があるそうです。

<野菜食がいいのは、筋肉内脂肪を有意に減少させるというデータがあることだ。この筋肉内脂肪は、筋肉の質を悪化させ運動機能を低下させることで最近注目されている。また、野菜食は、糖代謝機能を改善することも明らかになった。>

 

20数年前カナダの大学に籍をおかしてもらっていたころ、若い人が野菜だけが入ったカップをもって、それをランチにしているのを見て、あんなんで大丈夫と思いましたが、皆さん、恰幅がいいのです。大柄で、ま、立派な体をしています。男性、女性を問わず。ということは野菜でも十分な脂肪をとれる、しかも筋肉内脂肪ですか、すごいですね。

 

私は痩せすぎているので、少しでも太ろうと、カナダにいるころは肉を結構食べていましたが、結局、一向に太りませんでした。だいたい象さんはじめ菜食主義の筋肉質の動物も結構いますね。考え方を改めないといけないかもしれません。

 

鎌田氏はその肉や魚についても、私に適する意見を述べられています。

<鎌田流の健康法は食べないダイエットではない。肉や魚、卵などのたんぱく質は、基本的に体がほしがるだけ食べていいと考えている。>

 

<たんぱく質は筋肉や骨、血管をつくる。日本人の要介護の大きな原因はフレイル(虚弱)と脳血管疾患だが、どちらもたんぱく質がカギを握っている。

 フレイルは、筋肉がやせ衰え、動けなくなり寝たきりになっていく。また、日本人には、たんぱく質不足で細い血管が破れたり詰まったりしておこるタイプの脳血管疾患が多い。これらを予防するには、たんぱく質をしっかり取ることが大切なのだ。>

 

筋肉がやせ細ったのでは困りますね。肉や魚は特別食べたいと思いますが、体がほしがる時もあるので、その程度でいいかなと思っています。

 

鎌田氏は歩くなど運動習慣を進め、とくにスクワットについて特殊ノウハウを誇らしげに語っています。

<まず、肩幅くらいに足を広げ、腕の反動を使わずに、手と手を組んだまま、空気椅子に座るような姿勢になるまで腰を下ろしていく。そこで、5秒キープ。次に、5センチ立ち上がって5秒キープすることを4回行い、5回目に完全に立ち上がる。>

 

む、これなら私もできますね。歩くのは最近おっくうになっているので、スクワットくらいは再びやってみようかと思います。そういえば昔、太極拳のさわりを習ったことがありますが、あの静止的しぐさ、ポーズが大切なのでしょう。まずは鎌田氏スクワットに取り組み、思い出せば太極拳も挑戦してみようかと思うのです。

 

鎌田氏は最後に、<人生を豊かに過ごすには、貯金よりも、貯筋。何歳からでも手遅れではない。ぜひ今日から始めてほしい。>そうですね、「貯金よりも、貯筋」は至言です。

 

もう一つ加えるなら?鎌田氏のように、心の活性化というか、あらゆることに関心をもち、まるで宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のように

 

「東に病気の子供あれば行って看病してやり

西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろといい」

 

といった風に、365日東奔西走されているその心が素晴らしいですね。

 

今日はここまでタイピングができました。鎌田氏の心意気のおかげでしょうか、調子がよくなってきたようです。

 

ちょうど時間となりました。おしまい。また明日。