坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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映画『ミケランジェロ・プロジェクト』 

2016-08-06 | 映画
 
もちろんミケランジェロ も誘因ですが・・・

この二人が出ているのなら・・・
なぜか、ジョージクルーニーやマットデイモンの窃盗犯・素敵なパパ・クールなエリート?DVD 率が高い。

『戦争』の実体験はありませんが、『戦争の後』は様々な機会で目にし、胸が痛みます。
NHKの朝ドラさえも、戦争のもたらしたものの一端を感じます。
特に8月のこの時期・・・

第二次世界大戦中、芸術家、歴史学者、建築家、キュレーターなどで結成された特殊部隊、『THE MONUMENTS MAN 』
[人の命と、後世に残すべく芸術作品]題材としては、内容はとても重いものがあります。
ジョージクルーニーが映像にし、人々に伝えたかった気持ちわかる部分もあります。
1943年、実話。
ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』『モナ・リザ』、 ファン・エイクの『ヘントの祭壇画』、ゴッホの『ひまわり』、 レンブラント、ルノワール、ロダン、ピカソ・・・ ミケランジェロの『聖母子像』などの名作。500万点。
ナチスが、美術品を略奪し集めた。戦況が悪化し、隠す、焼却する方針になる。そしてアメリカ軍自身も破壊する恐れ。それをモニュメントマンたちが 阻止し、戻した。ストーリーは言ってしまえばこれだけです。

が・・・ 世の中の動きに逆らえない状況が、なぜできてしまうのか?

焼け残った額縁の銘板から そこにピカソの作品があったこと。
隠し場所になった 荒れて廃墟のような ノイシュバンシュタイン城。
撮影用とは わかっていても胸が痛くなります。

京都の街は焼かなかったアメリカ、でも広島と長崎にしたこと、日本でしたこと。
軍需産業のある街、名古屋城も燃えなければ国宝になっていたでしょう。
お城が万が一の燃えることを想定して、襖や障壁画を外した人たちの想い。
外したものが残っているので今、復元されて創建当時の華やかさを目にすることが出来ます。

戦争というもの直接目にはしていないのですが、理解する努力はしていかないと・・・
いつの時代も どこかで 繰り返し。
どの国がというより、『世界で何が起こったか』 を考えて、命も芸術品も大切に思える時を過ごしたいですね。