坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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桐箪笥の修理

2014-06-03 | Weblog
消費税8%に慣れてきたこの頃です。

 
今年の初め 母の着物や羽織を染替え、仕立て直しに染物屋さんに幾つかお願いし、
いろいろ着物を整理するうち・・・

8%に上がる前に・・・一大決心をし、たんすの修理をお願いしました。

 マンションに越してしばらくした時、夜中に 『ピシッ』と音がしました。
箪笥の背板が割れる音です。
【木】の乾燥の知識がもし無かったら、きっと怖くて 引っ越したと思います。

総桐の箪笥ですが 背板が割れていると桐の意味はなく、乾燥剤をシーズンごとに取り換えていました。
(密閉性の高い桐は 中に収納されたものが乾燥するように 吸放湿する特徴があります。)

工場に運んだところ・・・ 色は濃い目の落ち着いた色です。正面はそれほど痛んでいるようには見えません。


上から見ると 天面も浮造りがされ、栓でとめ,金釘を使っていないことがわかります。


表面を洗って色を落としたところです。


背板の開きを木目に沿って木を埋めています。日本の技です。


砥の粉の色に変わり、細かい修理も終えて、2か月ぶりに、
本来の『桐の箪笥』になって、帰ってきました。


久しぶりに着物にも目を通し 整理して収めました。ホッとしてます。

やはり 消費税UP前に 依頼が多いということでした。
梅雨前に 間に合って良かったです。


一大決心のついでに、こちらも修理。
 少なくても70年以上は経っている茶箪笥。
母の実家が 戦争の空襲で燃えなかった・・・
どういう経緯で来たのかはわかりませんが、
私が子供のころに家の納戸の奥に棚替わりにありました。
マンションに引っ越すときに 狂いやゆがみがない家具を優先して残したうちの一つです。
昔のものは作りがしっかりしています。


ラジカセ台として、ティーカップとワイングラスの収納で使っています。
CDケースの角を当てたり、下は掃除機も当てているので、細かい傷が明るい所では一層目立ちます。


洗いと ツヤ有 の塗装で、遠目には新品のようです。


母にこの姿を見せて上げたかった・・・。

[名古屋の東別院の伊藤たんす店にお願いしました]







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