今日はレディースデーなので千円で映画が観られる、ということに気付き、久々映画館へ。10人ちょっとの貸切状態で、なんとも贅沢だったけど、冷房が効き過ぎて寒い! だが、こんなこともあろうかと、しっかりカーディガンを持参してきた。
ということで『グーグーだって猫である』を観て来ました!(小ネタバレあります) 大島ワールドがどれくらい表現されているのだろうと思っていたけれど、それは問いの立て方が間違っていて、当然、犬童一心監督ワールドだったのでした。(って、犬童監督作品は、初めて見たんだけど)
『野生時代』に連載されていた秋本尚美さんの漫画があまりに素晴らしく、それでさんざん感動してしまっていたので、残念ながらもう感動の余地はない。あれはやはり、漫画でしかできない世界でもあり、リアルな映像世界では、夢破られるところがある。
それはやはり、大島去qを語るには、それなりの文法や文章があるのと同様、大島ワールドを表現するには、かなり独特のワープが必要なのだ。語りすぎない、目立ちすぎない、でも人生変わるようなアピールとお茶目でクリアな「くすぐり」は必須。
犬童一心監督は、この映画ではこの点で、まだバランスが取れていないと思う。しかしまさにこの点で、小泉今日子は素晴らしかった。寡黙で、呟くように語り、あまりにピュアな存在(まっすぐで謙虚、でも空虚な闇も実は持っている)としてそこにいる。そんな主人公役(天才漫画家/小島麻子)の小泉今日子が観られたのは、収穫。
ナンバー2の上野樹里ちゃんも、演技は素晴らしかったのに、彼女に役設定や科白が追いついてない感じが残念。彼女自身はとてもよかったんだけれど。それから・・・友情出演!?の楳図かずお、はりきりすぎ(苦笑)
忘れちゃいけないのが松原智恵子!彼女は「麻子の母」の役で、ほとんど『綿の国星』の白い割烹着のお母さんのようで、大好き! 夜、娘(40代)に電話したら、男が出て来て一瞬驚くが、直後娘に当ててメールを送るのが、かわいくて可笑しい。ちなみにそのメールは
「ファイト!(^o^)/~」(みたいな感じだった) ね、『綿の国星』のかわいくてお茶目な(本人はいたって大真面目!)「お母さん」みたいでしょ?
何のかんの言って、好きな場面はいくつもある。
田舎の少女が漫画を描くのに必要な道具一式を、ちいさな田舎の文房具屋さんで取り寄せてもらうところ。「どんな漫画を描きたいの?」と文房具屋のおじさんに訊ねられ、「みんなが幸せになるような漫画です」と答えるところ。
田舎の縁側で上野樹里が月刊誌に掲載されていた『四月怪談』を読んで大泣きするところ。
夜の公園を急ぐ麻子さん。まるで公園が生きているみたいで、不思議な夜の公園世界が、なんだかとても良かった。
アシスタントのなおみちゃん(上野樹里)と麻子先生(小泉今日子)の別れのシーン。二人の表情が秀逸。
ということで、わるくはないです。むしろ、見終わった後、いろいろ思い出して考えると、ずっしりきたりします。あなた次第、という映画かも知れません。
この映画で、たぶん一番大島去qワールドに近かったのは、松原智恵子の「母」役ですね! 繰り返しますが。かわいいですよお!
ということで『グーグーだって猫である』を観て来ました!(小ネタバレあります) 大島ワールドがどれくらい表現されているのだろうと思っていたけれど、それは問いの立て方が間違っていて、当然、犬童一心監督ワールドだったのでした。(って、犬童監督作品は、初めて見たんだけど)
『野生時代』に連載されていた秋本尚美さんの漫画があまりに素晴らしく、それでさんざん感動してしまっていたので、残念ながらもう感動の余地はない。あれはやはり、漫画でしかできない世界でもあり、リアルな映像世界では、夢破られるところがある。
それはやはり、大島去qを語るには、それなりの文法や文章があるのと同様、大島ワールドを表現するには、かなり独特のワープが必要なのだ。語りすぎない、目立ちすぎない、でも人生変わるようなアピールとお茶目でクリアな「くすぐり」は必須。
犬童一心監督は、この映画ではこの点で、まだバランスが取れていないと思う。しかしまさにこの点で、小泉今日子は素晴らしかった。寡黙で、呟くように語り、あまりにピュアな存在(まっすぐで謙虚、でも空虚な闇も実は持っている)としてそこにいる。そんな主人公役(天才漫画家/小島麻子)の小泉今日子が観られたのは、収穫。
ナンバー2の上野樹里ちゃんも、演技は素晴らしかったのに、彼女に役設定や科白が追いついてない感じが残念。彼女自身はとてもよかったんだけれど。それから・・・友情出演!?の楳図かずお、はりきりすぎ(苦笑)
忘れちゃいけないのが松原智恵子!彼女は「麻子の母」の役で、ほとんど『綿の国星』の白い割烹着のお母さんのようで、大好き! 夜、娘(40代)に電話したら、男が出て来て一瞬驚くが、直後娘に当ててメールを送るのが、かわいくて可笑しい。ちなみにそのメールは
「ファイト!(^o^)/~」(みたいな感じだった) ね、『綿の国星』のかわいくてお茶目な(本人はいたって大真面目!)「お母さん」みたいでしょ?
何のかんの言って、好きな場面はいくつもある。
田舎の少女が漫画を描くのに必要な道具一式を、ちいさな田舎の文房具屋さんで取り寄せてもらうところ。「どんな漫画を描きたいの?」と文房具屋のおじさんに訊ねられ、「みんなが幸せになるような漫画です」と答えるところ。
田舎の縁側で上野樹里が月刊誌に掲載されていた『四月怪談』を読んで大泣きするところ。
夜の公園を急ぐ麻子さん。まるで公園が生きているみたいで、不思議な夜の公園世界が、なんだかとても良かった。
アシスタントのなおみちゃん(上野樹里)と麻子先生(小泉今日子)の別れのシーン。二人の表情が秀逸。
ということで、わるくはないです。むしろ、見終わった後、いろいろ思い出して考えると、ずっしりきたりします。あなた次第、という映画かも知れません。
この映画で、たぶん一番大島去qワールドに近かったのは、松原智恵子の「母」役ですね! 繰り返しますが。かわいいですよお!