紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

第二次キャベツ大戦勃発

2007-10-31 16:35:37 | 季節
 昨年、夫・H氏が畑に一畝、個数にしてざっと3、40個植えたキャベツは、私たちの連日の格闘にも関わらず、ほぼモンシロチョウの幼虫である青虫のエサと化した。白々と残った骸骨のようなキャベツの軸を呆然と眺め、素人無農薬農業の悲しさを思い知った。

 そら耳に聞こえるモンシロチョウの声が、マリー・アントワネットと重なる。

「あら、たべるところがないですって? 葉っぱが無ければ軸を食べればいいじゃない。おほほほほ」 モンシロチョウの高笑いまでが、幻聴のように(幻聴や!)耳に残る。

 そのあまりの屈辱の記憶が、大量生産があれほど好きなH氏の自信を奪い、今年はわずか5球のキャベツを育成することとなった。5球ならば、目も行き届くのではないか?

 しかし、戦いはすでに始まっていたのだ。昨日ふと、キャベツのことを思い出して畑にいってみれば、いるわいるわ! 青虫軍団のマーチがパチンコ屋の軍艦マーチのように、威勢良く響いていたのだ。

 おのれ!H氏のキャベツに何をする! 昨年の惨敗の記憶とキャベツのおいしいところを食い散らす青虫に対して、私の胸の中ではクレームの嵐である。青虫、ゆるすまじ! いますぐ成敗じゃ~!!

 すぐさま古い割箸を右手に、青虫の入れ物を左手に、畑に取って返す。怒りと抗議の箸が鉄拳を下す。わずか5球のキャベツに30匹以上もの虫たちが、文字通り寄ってたかって食い物にしていたのだ。

 まだキャベツ球はピンャ搭?x。外側には大きな葉が広がっているが、それは食用にはならないとはいえ、すでに穴だらけである。むかー。球の茎部分に大量の緑のフンが、これみよがしに盛り上がっているのも、怒りの火に油を注ぐ。なんたる挑発的かつ反抗的な態度であることか!

 これからは毎日、青虫退治に燃える日々となるであろう。本日夫にその獅骭セすると、「あんた、青虫取るの、好きやの? ヘンなやつやな~」

 炎天下で柿についた毒虫、ヤツガシラ取りに燃えていた男に、ヘンなやつ呼ばわりされとーないわ。50歩100歩、目くそ鼻くそを笑う、同じ穴のムジナや。・・・あ、墓穴を掘ってしまった。

 

オバケになった日

2007-10-30 22:19:54 | ファミリー
 うちのお兄ちゃん・Tくんが、初めてハロウィン・パーティに参加したのは、YMCA主催のものだった。彼はまだ幼稚園児だったので、当然私も付き添いで行く事に。

 「仮装をして参加」ということだったので、ブラックな上下を着せて、上から骨の形の紙をペタペタ貼る、というインスタントな扮装に決定。骸骨のお面も作った。素朴な素人の手づくり作品である。

 で、付き添いの私も、ついでに仮装することにした。なるべくお手軽で、経費の押さえられるもの、ということで、特大のゴミ袋に登場してもらい、被り物とする。分厚くて重くて場所を取る女性ファッション誌の処分も兼ねて、今回必要とする部分を大量に切り抜き、袋にペタペタ貼って行った。

 「必要とする部分」は目。写真、イラストを問わず、目というものを手当り次第に切り取り、ゴミ袋に貼付け、「オリジナル百目」を作った。百は無かったけど。たいへん不気味な代物が出来上がった。

 夫・H氏に見てもらうと、予想外にウケまくった。こういう妙ちきりんなモノが好きな人ではあるが。

 彼は隣人のアメリカ人M氏をわざわざ呼び寄せ、「ハロウィンの仮装に、こんなん作りよったねん!」と、自分の手柄のように自慢げである。M氏は、「うわ、不気味! マジで浮「わー」と、マジで引き気味。本場のハロウィンでは、絶対お目にかかれない類いのオバケである。

 本番の夜は、あまりのアヴァンギャルドな(というより古典的?)仮装に、子どもにも大人にも、注目を浴びる。むしろ、大人の方が、興味深げで、「これ、なんですか?」と質問されたりした。

 私の仮装はこれ1回きりだが、娘Kちゃんには、百円ショップでいろんなものを調達し、涼やかな妖精にしたてたり、ハリガネモールで蜘蛛を作って身体に数匹付けて「スパイダーガール」に変身させたりしているうちに、すっかり成長してしまい、小学校の中学年には、ハロウィンを卒業してしまった。

 私は自分の子どもの頃には、創作とか創意工夫というものに、ばっちり欠けていたのだが、母になってから、初めて自分の才能!?が開花したのだった。なるほど「必要は発明の母」なのである。

わたぼうし

2007-10-29 23:29:55 | お買いもの
 先日京都駅の伊勢丹で、富山県/長野県・物産展で買い物をしたことを書いたが、メル友のれんくみさんだけにしか、カミングアウトしていない品物も購入した。つまり、家族には、今のところナイショなのである。

 なんでか、というと、娘・Kちゃんに「またおかーさん、しょーもないもん、買うて来て!」と、叱られちゃいそうだからである。たとえそれが640円でも。

 無駄なものを買わないよう、普段から極力、食料品売り場やドラッグストア以外は徘徊しないようにしている。ふと、目にする「しょーもないもん」の吸引力に容易く引き寄せられる、意志のか弱い女性なのである。目の毒、財布の毒になるものに近づかないにこしたことはない。

 が、物産展の賑わう食料品のブースを一歩離れると、ほんの数歩の距離なのに、しかも同じ「物産展コーナー」なのに、別世界のようなゴーストタウン状態だったりする。

 私が迷い込んだのは、着物が展示され、お蚕さまの繭玉が並ぶ一角だった。着物(今から思えば紬)も繭玉も私を引き寄せる事はなかったが、そこに陳列された不思議なふんわりとした三角帽子が、否応なく私を呼び込んで引き寄せた。それは今まで見た事のない、妙に魅力を放つものだった。

 私を瞠目させた物。そうです、タイトルにした「わたぼうし」! 三角形のふんわりした綿状の白い物体! 思わず触ってしまい、そのあまりのふんわり心地よさに大感激! そこでいままでどこに隠れていたのか、音も無く背後からそのブースの店主が現われた。

 お店の人は、洗顔に使ったり、防虫効果がある、とおっしゃっていたので、とりあえず購入(640円)。もちろんそのまんまの形で、しばらくの間、残しておきたい。

 ところで、綿帽子って、コットンじゃなくて100%シルクだった! ご存知でした? まずそのことにビックリ! 絹糸にならない繭玉を煮て、広げて(この状態がわたぼうし)、紡いで、糸にして、紬にするそうです。あと、高級真綿布団とか、高級半纏とか、座布団とか。綿帽子の中に手を入れてみたら、それはそれはふんわり軽くてあったかいの!!感動ものでした。

 綿帽子でネット検索すると、風邪をひいた時首に巻くといいらしいです。風邪をひいたらやってみよう!!(いや、風邪はひきたくないですが・・・) リウマチや腰痛などの患部に当ててもいいらしいです。

 滋賀県にも近江真綿を作っている所が米原にあり、綿むき体験(繭玉を広げる作業)、膝鰍ッ作り体験をできるそうなので、かなり興味津々・・・→近江真綿

 ということで、現在私の頭の中は、『ちりとてちん』以外にも、真綿、綿帽子のことでいっぱいなのでした。

 *「わたぼうし」です。帽子というだけあり、すっぽり被れるくらいの大きさ。


窯出し異聞

2007-10-28 22:59:35 | 学校
 小学校の陶結ウ室で作られた作品が穴窯で1週間ばかり焼かれ、1週間ばかり冷まして、ついに今日窯より出された。作品の完成を祝うため?「窯出し祭」も同時開催で行われた。フリーマーケットやライブ、現地のパン窯で焼かれた焼きたてピザや、天然酵母の石窯焼きパン、およびサンドウィッチなどの販売もされていた。穴窯祭りについては、藁の家の住人さんがレメ[トしてくださっているので、こちらをクリック。

 幸い晴れ渡った気持のいい日だった。気候もほど良く、裏手の田んぼ道にあぐらで瞑想??をしていた方もいるくらい、広々とした自然まっただ中の気持のいい場所だった。

 私は職場のお昼休みに大急ぎでやって来て、先に到着していた夫・H氏と落ち合い、彼がそこですでに買っておいてくれたサンドウィッチをパクつきながら、10分ほど過ごし、再び大急ぎで職場に戻った。

 わずかな時間なので、じっくりとは見られなかったが、子どもたちの作品もたいへんにユニーク。ずらりと並べられた様子も壮観。

 これも指導に当たってくださり、穴窯(と窯焚き中の料理)の総監督でもある『イエローハウス陶房』のダモンテ先生やふさ子さん、およびその他のスタッフの皆さんの献身的な働きによってできあがったのである。24時間態勢で薪をくべ(×5日間)、温度を見ながらの大変な作業の賜物なのである。有志でご協力くださった先生や保護者の方の働きにも、頭が下がる思い。穴窯についてはこちらを(→穴窯友の会HP)

 ところで家での晩ご飯も終わった頃、H氏が本日の穴窯でのとっておきの出来事を話してくれた。小学校のT先生(体育会系の中年?男性。冗談がわかるのでKちゃんとも気があったよう)とH氏が世間話をしているときの出来事である。

 はじめに書いたように、快適な陽気だったので、人間のみならず、虫たちもお散歩気分だったのだと思う。そもそも自然いっぱいの田んぼの真ん中でもある。

 世間話をしていると、ハチが一匹飛んで来たらしい。H氏は長袖シャツで長ズボンのうえ、長靴といういつでも作業OK、虫除け完璧なスタイルだったが、さすがに顔だけはむき出しなので、ブロック態勢をとっていた。

 しかしT先生は、話に夢中だったらしく、ハチの存在に気がつかなかったのかもしれない。しかも半袖というラフな格好。

 突如、先生が「あいた!あ痛!」と叫び、大急ぎで上着を脱ぎ捨て、H氏に「なんか、なってません?」と脇のあたりを見せたらしい。

 そうなのだ、ハチは先生の半袖の袖口から先生の脇に入り、チクリと刺したのである。またハチも何を好き好んで・・・?

 H氏いはく
「T先生の脇の下はなあ、きっとお花の匂いがしたんやろなあ」
・・・考えられない、というか、考えたくないなあ、それ。

だらだら

2007-10-27 23:27:05 | ノンジャンル
 なんだか今日は、眠りに眠ったという一日だった。

 まず、起きたら8時だった、という「ていたらく」。こんなこと、めったにないのに。休日で誰も出かけない日でも、7時台には起床しているのに。雨で畑仕事が中止になったので、許されるようなものの。

 仕事が中止になったのをいいことに、「ちりとてちん」三昧の午前の時間を過ごす。一週間分を二回目として観ると、様々な発見があり、脚本の巧妙な仕鰍ッと伏線の数々に唸りまくる。しかも脚本にはたぶん書かれない登場人物の内面のディティールまでも演じている役者さんたちにも。科白(およびナレーション)のない場面が、けっこう大事なドラマなんだ。

 実は、今週1日目の頭のところを見逃していたのだが、先日私が書いた主人公の母「糸子さん」がたいへん鼻が利く事、しかも素晴らしい勘の冴えを持っている事が、ここで家族により披露されていた。ちゃんと説明されていたんだな。

 しかし、今日の「斬新な演出」の『辻占茶屋』(落語の演目)は、予想通りの展開ではあったが、まさか「リオのカーニバル」が出て来るとは。「頭に羽飾りのついた・・・」というところで、若き落語家が、にこにこと頭の横で両手をひらひらさせるところ、すごい好きだった。彼はおそろしく指長いし、手の表現力がすごい。あの辺で、彼の落語家人生の新しい1歩が始まったね(笑)

 お昼からは、久々に吉本新喜劇を見始めるが、オールスター・スペシャルツアーなのに、あまりに気合いの入っていない舞台に愕然としているうちに眠りの国へ。

 夜は夜で、晩ご飯の片づけが終わるや否や、猛烈な睡魔が訪れて、ともかくお風呂の順番が回るまでの間の30分ばかり、眠りに眠る。

 そんなことで、年に1日あるかないか、というくらいのダラダラな1日を過ごしてしまった。超多忙な1日を送られた皆さん、ごめんなさい! 最近ものすごく身を入れて仕事してるツケなのかも。明日も仕事だし、一晩しっかり寝て、しゃきっと行こう。