昨年、夫・H氏が畑に一畝、個数にしてざっと3、40個植えたキャベツは、私たちの連日の格闘にも関わらず、ほぼモンシロチョウの幼虫である青虫のエサと化した。白々と残った骸骨のようなキャベツの軸を呆然と眺め、素人無農薬農業の悲しさを思い知った。
そら耳に聞こえるモンシロチョウの声が、マリー・アントワネットと重なる。
「あら、たべるところがないですって? 葉っぱが無ければ軸を食べればいいじゃない。おほほほほ」 モンシロチョウの高笑いまでが、幻聴のように(幻聴や!)耳に残る。
そのあまりの屈辱の記憶が、大量生産があれほど好きなH氏の自信を奪い、今年はわずか5球のキャベツを育成することとなった。5球ならば、目も行き届くのではないか?
しかし、戦いはすでに始まっていたのだ。昨日ふと、キャベツのことを思い出して畑にいってみれば、いるわいるわ! 青虫軍団のマーチがパチンコ屋の軍艦マーチのように、威勢良く響いていたのだ。
おのれ!H氏のキャベツに何をする! 昨年の惨敗の記憶とキャベツのおいしいところを食い散らす青虫に対して、私の胸の中ではクレームの嵐である。青虫、ゆるすまじ! いますぐ成敗じゃ~!!
すぐさま古い割箸を右手に、青虫の入れ物を左手に、畑に取って返す。怒りと抗議の箸が鉄拳を下す。わずか5球のキャベツに30匹以上もの虫たちが、文字通り寄ってたかって食い物にしていたのだ。
まだキャベツ球はピンャ搭?x。外側には大きな葉が広がっているが、それは食用にはならないとはいえ、すでに穴だらけである。むかー。球の茎部分に大量の緑のフンが、これみよがしに盛り上がっているのも、怒りの火に油を注ぐ。なんたる挑発的かつ反抗的な態度であることか!
これからは毎日、青虫退治に燃える日々となるであろう。本日夫にその獅骭セすると、「あんた、青虫取るの、好きやの? ヘンなやつやな~」
炎天下で柿についた毒虫、ヤツガシラ取りに燃えていた男に、ヘンなやつ呼ばわりされとーないわ。50歩100歩、目くそ鼻くそを笑う、同じ穴のムジナや。・・・あ、墓穴を掘ってしまった。
そら耳に聞こえるモンシロチョウの声が、マリー・アントワネットと重なる。
「あら、たべるところがないですって? 葉っぱが無ければ軸を食べればいいじゃない。おほほほほ」 モンシロチョウの高笑いまでが、幻聴のように(幻聴や!)耳に残る。
そのあまりの屈辱の記憶が、大量生産があれほど好きなH氏の自信を奪い、今年はわずか5球のキャベツを育成することとなった。5球ならば、目も行き届くのではないか?
しかし、戦いはすでに始まっていたのだ。昨日ふと、キャベツのことを思い出して畑にいってみれば、いるわいるわ! 青虫軍団のマーチがパチンコ屋の軍艦マーチのように、威勢良く響いていたのだ。
おのれ!H氏のキャベツに何をする! 昨年の惨敗の記憶とキャベツのおいしいところを食い散らす青虫に対して、私の胸の中ではクレームの嵐である。青虫、ゆるすまじ! いますぐ成敗じゃ~!!
すぐさま古い割箸を右手に、青虫の入れ物を左手に、畑に取って返す。怒りと抗議の箸が鉄拳を下す。わずか5球のキャベツに30匹以上もの虫たちが、文字通り寄ってたかって食い物にしていたのだ。
まだキャベツ球はピンャ搭?x。外側には大きな葉が広がっているが、それは食用にはならないとはいえ、すでに穴だらけである。むかー。球の茎部分に大量の緑のフンが、これみよがしに盛り上がっているのも、怒りの火に油を注ぐ。なんたる挑発的かつ反抗的な態度であることか!
これからは毎日、青虫退治に燃える日々となるであろう。本日夫にその獅骭セすると、「あんた、青虫取るの、好きやの? ヘンなやつやな~」
炎天下で柿についた毒虫、ヤツガシラ取りに燃えていた男に、ヘンなやつ呼ばわりされとーないわ。50歩100歩、目くそ鼻くそを笑う、同じ穴のムジナや。・・・あ、墓穴を掘ってしまった。