紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

お祭り終了。

2009-08-30 22:51:00 | テレビ
 民主党が信じられないような圧涛I議席数だが、テレビでの鳩山代表の顔はなぜか冴えない、ように見える。どうなるんだろうなぁ。

(我家では開票中は、テレビとPCはTくんに優先権があることになっているので、続きは翌日書きました) 

 しかし今の状況があまりにも悪すぎるから、これ以上悪くなることもないだろうということで、「野党に政治が任せられるわけがない」というご意見をお持ちの方も、イチカバチか任せてみっか、というチェンジ!に出たという部分があるのかも。

 Tくんの応援した方(ヤッシー)は、西の激戦区では勝利。東の方(保坂氏)は負けたが、「普通だったらダブルスコア負け」するような相手に僅差に迫った。21時の時点でまだ相手側の当確が出ていなかったので、「それだけでもすごいこと」と満足げだった。

 Tくんにしてみれば、過去の数々の苦い思い出、ことに郵政選挙のときの惨敗が逆転したかのような圧勝に溜飲を下げたことと思う。
 なにはともあれ、苦節8年(笑)の末、念願だった「政権交代」が実現した。しかも成人した年に。とりあえずは、彼の8年の努力と祈りに対して敬意を払い、「おめでとう」と言っておこう。

 ついでながら兄貴の薫陶を受けているKちゃんも、塾での先生方への「選挙に行ってや!」アピールや、兄より受け売りの(笑)友達への政治解説によって、「選挙に詳しい女子」として名を馳せた!?らしい。

のんびり最終日

2009-08-12 21:49:00 | テレビ
 たぶん今日がのんびりできる最終日(Kちゃんが不在の最終日)だというのに、残念ながら体調がすぐれず、半日寝て過ごした。

 しかも、あろうことか夕方の1時間、地元の図書館へ未読ながら返そうと持って行った本に図書館内で読みふけってしまい、その面白さに返さないまま帰宅する、という不毛な時間を過ごした。

 いや、のめりこんで読書したんだから、不毛ではないのだけれどね(苦笑)

 久坂部羊のデビュー作、『廃用身』。

 単行本が発行されたときから、気になってしょうがなかったけれど、ついに読みはじめてしまった。もしかして、グロい?という不安感を覆された30分の読書時間だった。いや、これから先どんなひっくり返しがあるかもしれないけど、ここまできたらついていくしかない、と腹を括る。

 ところで、今日のトピックスは実はこのあと。

 『ちりとてちん』で小草若を熱演した狂言師の茂山宗彦ことモッピーと、俳優の黄川田将也さんがチェコを旅する『男自転車ふたり旅~チェコ・ボヘミアの街道を行く~』というNHKの番組(総合テレビ/19時半~20時45分)を見る。これは見なきゃ、という匂いがプンプンしたのだ。

 後半は残念ながら夕飯片付け手伝いのため、ちょこちょこしかみられなかったのだけれど、うん、やっぱり、これはみて大正解だった。

 チェコの風景や町並みの素晴らしさはうわさ通りだったけれど、なによりもモッピーの五感を全開にした生き様(決して大げさではないと思う)と、人間に対する底抜けの信頼感が、もう! 

 五感を全開にしている人って、ものすごく「生きている!!」実感があるんだってことが、この人を見ていると、本当によくわかる。彼が発散しているものの熱さとか、すぐ泣いちゃうとことか、人に対する反応とか、返事や対応とかも実に真摯で直感的に的を得ている。ほんとタダモノではない。

 そういう人だから、まわりにいる人たちも、みんな自然に味方につけてしまっちゃう。それを感じ取れるから彼は周りの人たちに感謝しまくりで、彼はますます人に対する信頼感を増して、彼らに対して「自分に出来ること」を真剣に考えているみたい。つまりやたら好循環なのだ。

 茂山宗彦の「小草若」は、いまだに私の中で記憶が反芻される人なのだけど、いやー、本人もすごいわ。そら、あたりまえやな。えーもん、みせてもらいました。

ブレイクする神たち

2009-04-10 14:34:00 | テレビ
 最近我が家でのヒットは、お笑いコンビ「モンスターエンジン」の「神」ネタである。今頃なにを?という感じだが、Kちゃんが彼らの「神」ネタにハマったものの、物まねをしても学校では一人の友達にしか受けなかたらしい。「あのシュールな面白さがなんでわかってもらえへんのやろ?」と、爆笑してもらえる私を前に、さんざん物真似などを披露してくれる。

 最近ではラストのお決まりの落ちである「暇を持て余した」「神々の」「遊び」というフレーズをネタにして新たな展開を試みている。

 「熊本発 中華春雨スープ」という商品をスーパーで見かけたとき

「熊本だ」
「中国だと思ったら熊本だったのか!?」
「まただまされたな」
「全然気づかなかったぞ」
「暇を持て余した」「熊本の」「遊び」。
と、ひとりで彼らの口調を真似ていた。

 北朝鮮の人工衛星が打ち上げられる騒ぎのときも
「暇をもてあました」「(金)正日の」「遊び」。

 それがH氏にも波及した。彼もモンスターエンジンの神ネタは見たことがあり、「あいつら、めちゃめちゃ面白いやん!」と注目していたらしいが、残念にも名前を知らなかったらしい。

 でKちゃんがモンスターエンジンにハマってるねん、という話をしたら、「あいつらモンスターエンジンっていう名前なのか?」と初めて認知したらしい。しかしオジさんの悲しさ、なかなか名前が覚えられないのだ。

 その日の夜、H氏が
「モンスターエンジンなあ」
というつもりが、間違って
「ダイナマイトエンジンなあ」
と言ったため、思う存分爆笑させていただいた。

「惜しいやん!」

 惜しいないわ! 字数が全然違うし、中身も別物やし。

 「ダイナマイトエンジン」は別にいる。

 いや、いた。

 本人も作品も爆発を繰り返していた故・岡本太郎氏である。

非国民ひとりぼっち

2009-03-24 23:56:00 | テレビ
 新聞はスメ[ツ欄を飛ばして読むくらい、まるでスメ[ツに関心が無い。

 だから世間の人々はこんなにWBCに熱狂し、仕事もうっちゃってる人だっているくらいだというのに、私は馬耳東風、豚に真珠、猫に小判状態。つまり、ほとんど非国民だ。勝ち負けなんてどーでもいいじゃん、というスタンスなのだ。

 これってなんなのか? 子どもの頃、スャRンマンガやドラマが流行したときに、スメ[ツにネガティブな意識しか無かった私ですら、当時人並みに熱中して視聴したのだけれど、無意識に反発していただろうか? 一度反発して「こう」と思い込むと、妙に頑固でしぶとかったりするので、それが今に至っているのだろうか?

 それとも子ども時代に、その部分だけ一生分燃え尽きてしまったのだろうか?  

 Kちゃんにいわせると、「それだけ興味がないのは、ある意味すごいなー」なのであるが、彼女は本日の試合については「なんかドラマみたいにあまりに出来すぎていて、かえって鼻白む。イチローはおいしいとこ取りやし(イチロー嫌い)」と、本日の日本人としては珍しく、かなりドライで懐疑的なコメントを語っていた。

 逆に我家の男性たちは、そろって(野球に限らず)スメ[ツ観戦を熱愛する一般的日本人なのである。

 日本人が一丸となって感動し、日本人の誇りを謳歌した本日。そんな感動も謳歌も、全く無縁に過ごしてしまった私。かといって、それが居心地が悪いとか、スメ[ツ・ナショナリズム批判とか、そういうこともない。ただ、WBCでメディアが塗りつぶされると、ほかにある埋め草記事みたいな、ちょっと面白いできごとやなにかがつぶれちゃったりするのが、やや残念なくらいか。

 しかし、それも今日で終了である。今の気分は、ほとんど太宰治。生まれてきてすみません。そしてWBCについて、こんなに無気力な記事を書いてすみません、やれやれ(と、自分にためいき)。

ゴールデンで全国区登場。

2009-03-15 22:12:00 | テレビ
 いつもは関西枠のみでオンエアされているテレビ番組『探偵ナイトスクープ』が、今夜一度切り全国ネットにて、しかもゴールデン枠にて、『探偵ナイトスクープ・ザ・ゴールデン』として放映。私は後半のみ見たけれど、もう爆笑の連続!

 例えば、ゾンビが何時の日か我家にやってくるのを待ち望み、ゾンビとの戦いのシュミレーションに明け暮れる幼い3姉弟たちの望みを叶えるべく、お母さんが探偵さんにお願いしたゾンビ襲来。ご近所の皆さん達が迫真の演技で、悲鳴を上げて逃げ惑う様子に、爆笑しつつ、その人情とノリの良さに感動。

YOU TUBUで見られます⇒http://www.youtube.com/watch?v=ZevQA9PQr6U

 子ども達が仕鰍ッた様々なトラップに、いちいちハマってあげ、準備不足のときには、待機してあげる心優しいゾンビさんにも、爆笑しつつ感動。

 また別の回では、94歳のマジシャンのマジックを見せてもらいに自宅へやってくる探偵さんを、唖然とさせるマジックの数々に爆笑。たぶん桂小枝さんが取材したんだと思うけど、ナイス突っ込みに感心。そして大笑い。

 何の説明もトークもなく、いきなり帽子に入れた生卵はアタマにべっとりと流れ、ハトを使う変身マジックの途中に準備不足が判明し、「サルの箱! サルの箱を持ってこい」と大声で命じ、ネタがバレバレなうえ、マジックの直後、ハトは飛び去り、サルは逃げ去り大騒ぎである。

 刀を箱の隙間に差し込むマジックでのアシスタントは、まさに命がけ(笑) もちろん刀は切れない偽物なのだが、それでも刀を箱に差し込むと、箱を頭にかぶったアシスタントの「いたい・・・痛い!」という声が!!

 3年後に97歳になったマジシャンを訪ね、再びマジックを披露してもらうも、アシスタントが2名に増えているのに驚く。彼のアシスタントが命がけの仕事だとわかっていても名乗りをあげるなんて、恐ろしく勇気ある女性だ。しかもどんな目にあっても、笑顔を絶やさず、アシスタントとしてはプロ級である。惜しむらくは、肝心のマジシャンがプロ級とはほど遠かったことであるが。

 プロ野球の審判を目指す少年の回もよかった。新聞紙などで手作りしたマスクで、きれのいいみぶりで「ストライク!」「アウト!」「退場!」などと指示する姿が、ストレートに「いかにアンパイヤが好きでたまらないか」という彼の心中を見せてくれる。
 しかも番組の依頼によるセントラルリーグより、実技に依るアンパイヤ指導が、なかなか粋な計らいなのである。少年の憧れの谷審判の直接指導で、実技の試合途中、プロ野球選手(石毛&川藤)の登場もあり、少年にとってはうれしい驚きの連続。

 最後に谷審判のサインをお願いする少年に、有名プロ野球選手(石毛&川藤)のサインもどう?ときかれ、「いりません、谷審判だけでいいです」ときっぱり。谷審判、どんだけうれしかっただろうと思うと(うるうる)。

 なにより出演する素人の人々が「笑い」を第一目的とせず、むしろ真剣に「自分」を全開させている様と、それを取材し編集するプロの人々の、「笑い」に向かう真摯な意気込みと、しかしその力の抜け方加減の絶妙なバランスが支持されている理由かも。むしろ今の券\界での強迫的な「お笑い」のあり方への疑問すら感じるほど。

 毎週のことだから、もちろん当たりはずれはあるけれど、当たりのときはほんとに素晴らしい。感動や笑いを強要するような、いまテレビでありがちな部分が、ちょうどうまい具合に力が抜けていてほっとするのだ。

 笑いつつ、ほのぼの。いい感じで一日が終わる番組である。