『すゞしろ日記』を先日入手したので、京都ゆきのとき持参したが、揺れる電車で読むのは不適当だった。老眼の裸眼にはつらい作品でもあるのだ。
それでも無理矢理読んでいるうちに、眼球が疲労してきたのか、いつしか爆睡。それもぐっすり。
面白くないのではない。逆。面白すぎる。画伯が妄想する「リッチな生活や美人妻」に、ことごとく噛み付くリアル妻に共感。噛み付きつつも、彼女はものすごく面白いことを言っているのだ。
ことに美人妻については「へええ~、ああいうのが好みなの? 丸顔で悪かったですね~!」と、面白くないことこの上も無いご様子に、ひたすら平身低頭の作者。彼は「家庭の平和教」信者なのだ。(だったら、しょーもないこと描かなきゃいいのに/笑)
威勢が良く、健啖家で要領がよく、「すゞしろオチ」担当者でもある「妻」は、確かに山口晃のミューズかも。もっとも、「妻」にしてみれば、「『ミューズ』? 薬用石鹸かいっ!?」みたいなノリなのだが。
電車で読むのに不適当な理由は、もうひとつ。もちろん笑っちゃうからだ。
「すゞしろ」ではないが、興福寺の再興造像に携わった康慶/運慶/快慶の奈良仏師たちを中小企業になぞらえ、奈良弁でしゃべらす番外編などは、マイ・フェイバリットな作品である。
ほかにも食べ物屋さんについての作品などは、問い合わせが相次いだというのも深く頷ける。ものすご~~く美味しそうだものね。
作者が「獅オ!」とつぶやくコマでは、おもわず生唾が・・・!
それから「お食事」とは表裏一体の関係にあると思われる「ベンイ」についての考察(キャラクターまで考案!)と、幼き晃くんが愛して止まなかった「バキュームカー」についての思い出話などは、その話術や表現力に驚き、それとともに私にとってはけっこうなツボだったりする。夫には絶対共感してもらえない話題なので、「こんなところに、ツボを共有できるお方が」!と、うれしく思ったりする。
でもこういうのって「話術や表現力」が勝負なので、最近のCM(トイレ聡恊ワ、おむつ、口腔洗浄薬品)のストレートさについては、憤っていたりもする。こういうCMこそアイディアが必要で、それはお食事中の視聴者への思いやりなのに、と。
しかし、一方では「もしかすると、もう現代日本人には暗喩や反語や見立てや洒落は、意味不明なものとなっていて、ストレートに噛んで含めないとわかってもらえなくなっているのかも」という危惧もあったりする。まさかとは思うけど、もしかすると・・・おそろしや。
今日は、ほんの少しだけ・・・のつもりで読み始めたらやめられず、次から次へと頁がめくられ、なぜか腰鰍ッていたベッドにいつしか横たわり、次第にものすごく心地よい眠りの世界へ・・・。
ほとんど「快楽」といっていいような眠りの世界への誘いは、『すゞしろ日記』の比類なき癒し効果なのかも? もう森林浴か「縁側でひなたぼっこ」か、というくらいのくつろぎ方をしてしまいましたよ。就寝前のナイトキャップとしても、効き目ありそう。
それでも無理矢理読んでいるうちに、眼球が疲労してきたのか、いつしか爆睡。それもぐっすり。
面白くないのではない。逆。面白すぎる。画伯が妄想する「リッチな生活や美人妻」に、ことごとく噛み付くリアル妻に共感。噛み付きつつも、彼女はものすごく面白いことを言っているのだ。
ことに美人妻については「へええ~、ああいうのが好みなの? 丸顔で悪かったですね~!」と、面白くないことこの上も無いご様子に、ひたすら平身低頭の作者。彼は「家庭の平和教」信者なのだ。(だったら、しょーもないこと描かなきゃいいのに/笑)
威勢が良く、健啖家で要領がよく、「すゞしろオチ」担当者でもある「妻」は、確かに山口晃のミューズかも。もっとも、「妻」にしてみれば、「『ミューズ』? 薬用石鹸かいっ!?」みたいなノリなのだが。
電車で読むのに不適当な理由は、もうひとつ。もちろん笑っちゃうからだ。
「すゞしろ」ではないが、興福寺の再興造像に携わった康慶/運慶/快慶の奈良仏師たちを中小企業になぞらえ、奈良弁でしゃべらす番外編などは、マイ・フェイバリットな作品である。
ほかにも食べ物屋さんについての作品などは、問い合わせが相次いだというのも深く頷ける。ものすご~~く美味しそうだものね。
作者が「獅オ!」とつぶやくコマでは、おもわず生唾が・・・!
それから「お食事」とは表裏一体の関係にあると思われる「ベンイ」についての考察(キャラクターまで考案!)と、幼き晃くんが愛して止まなかった「バキュームカー」についての思い出話などは、その話術や表現力に驚き、それとともに私にとってはけっこうなツボだったりする。夫には絶対共感してもらえない話題なので、「こんなところに、ツボを共有できるお方が」!と、うれしく思ったりする。
でもこういうのって「話術や表現力」が勝負なので、最近のCM(トイレ聡恊ワ、おむつ、口腔洗浄薬品)のストレートさについては、憤っていたりもする。こういうCMこそアイディアが必要で、それはお食事中の視聴者への思いやりなのに、と。
しかし、一方では「もしかすると、もう現代日本人には暗喩や反語や見立てや洒落は、意味不明なものとなっていて、ストレートに噛んで含めないとわかってもらえなくなっているのかも」という危惧もあったりする。まさかとは思うけど、もしかすると・・・おそろしや。
今日は、ほんの少しだけ・・・のつもりで読み始めたらやめられず、次から次へと頁がめくられ、なぜか腰鰍ッていたベッドにいつしか横たわり、次第にものすごく心地よい眠りの世界へ・・・。
ほとんど「快楽」といっていいような眠りの世界への誘いは、『すゞしろ日記』の比類なき癒し効果なのかも? もう森林浴か「縁側でひなたぼっこ」か、というくらいのくつろぎ方をしてしまいましたよ。就寝前のナイトキャップとしても、効き目ありそう。
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