紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

呼び出し

2008-02-29 23:33:17 | ファミリー
 今日は病院でおばあちゃんのリハビリ、レントゲン、診察を終え、帰宅した時にはすでに2時前。2時にはケアマネージャーさんが訪問予定だったので、大慌て。

 その2時間後には介護用品ショップのおじさんに来てもらい、レンタル価格などの契約の変更をする。おじさんには、ケアマネさんの帰られた後に連絡を入れることになっていたのだ。 以下、おじさんとの会話。

「ケアマネさん、長かったですね」
「はい。でも世間話もいっぱい入ってますから」
思い当たることが大いにあったのか、深く共感されたようだ。
「ウチもそうですわー。途中で帰るわけにはいかへんし」
お年寄りと付き合う商売は、効率や合理性を追求してはならないのだ。世間話を聞くのも仕事の内なのだ。

 それから病院での話。長時間の待ち時間にトイレに行きたくなったおばあちゃん、身障者用の車椅子が入るトイレに入った。車椅子から便器に腰鰍ッるのを見届けてから
「終わったら呼んで下さいね」とドアの外で待機する。

 なかなかお呼びがかからないので、ドアを開けてみたら今しも車椅子に移動しようとしている。ひとりじゃ、ムリムリ。
「呼んでくれはったらよかったのに」とヒヤヒヤしながら言うと
「呼んだで」
と「呼び出しボタン」を指差す。青ざめる私。「えっ!? これ押さはったんですか?」と言いかけたところで、いしいひさいち描く「ののちゃん」のメインキャスト「松子さん」そっくりの中年の看護士さんが小走りにやってきて「どうしやはったんですか~??」とのどかに声をかけてくださった。

 事情を話して平身低頭であやまる。齢をとると子どもに還るというが、これもその一事例だろうか。まさかナースセンターに「呼び出しボタン」が続いてるとは、思いもかけなかったのかも。しかし、ほんま、笑かすなー。



ステップアップ?

2008-02-28 22:25:44 | テレビ
 今日も話題は『ちりとてちん』だ。

 最近はA子ちゃん(佐藤めぐみ)と正平くん(橋本淳)が深くて細かい演技をされるので、複数回見て確認。(って何の?)

 草々の「おかみさんの形見」のスーツをボロボロにした張本人、四草は、しかしあわてずさわがず草原に目で語っていた。その意味を汲んだかのような草原の眼差し。そうかぁ。「師匠」としてのステップアップをヘルプしているのか。
 一方、小草若についてもびしびしと辛口発言を。徒然亭の「あめとムチ」の「ムチ」部分を担当するのが四草なのかも。「ムチ」、似合いすぎ(笑)
 それにしても四草は一段と、眼差しに鋭さが。ゴルゴ13並みの凄みだ。

 本日、久々に順子語録が炸裂。そういえば糸子さんも喜代美を「自分のことに精一杯で、まわりのことが何も見えない」って酷評したことあったな。「その喜代美が、家族の事を気にして元気づけようとするようになった。喜代美は(大阪に行って)変わった」と続いていた記憶が)

 しかし人が付き合って行く上で、(故意でなくとも)迷惑をかけたり傷つけたりめんどうくさかったりするのは、あたりまえでお互い様。私にそんなことがわかったのは、40過ぎてからだったのに、20代の若さでどんだけ達観してるんや、順ちゃん!? 君は何者!?

 A子がずっと本当に自分と親友になりたかったことを知り、矢も盾も堪らず、無策でA子のもとへ走るB子。「A子と呼ばれるのはぞっとする」とB子と同じようにカミングアウトしたので、物語が円環に向かう兆しを予感する。

 A子に「何しにきたん?」と問いつめられ「何しにきたって言われても・・・(中略)お邪魔しました・・・」
 おいおい、帰るんかい!? 「B子」いまだ健在。

 と見所満載の今日の『ちりとてちん』感想でした。

さよなら、安藤家

2008-02-27 23:06:48 | おでかけ
 昨年、夫H氏とでかけた長浜ハーフムーン??日帰り旅行で訪ねた近代和風建築「北国街道安藤家」が閉館されることになった。中日新聞、本日2月27日の記事である。

 もともと安藤家の所有者より長浜市が10年契約で賃借したのだという。地域の歴史文化を紹介する観光施設として1998年より開館したのだが、維持管理費に年間740万円ほどかかり、年間200万円の赤字続きのため、集客施設として一定の役割を終えたとして、契約更新はなされない。

 あの静謐で控えめながら随所に意匠を凝らしていた本館と、ダイナミックで自由奔放な離れ座敷「小蘭亭」が見られないのは、つくづく残念である。

 来月いっぱい、3月31日まではオープンしているので、ご用とお急ぎでない方は、最後に一目ごらんくださいませ。
 
 そしてご飯はもちろん「中島屋食堂」で、どうぞ!



愛を回収する日

2008-02-26 23:04:12 | ノンジャンル
 昨日たっぷりと眠ったせいか、元気に家事にいそしむ。ひさびさにあちこちに出かけることができ、何人かの方々にたくさんの愛をいただき、それをひとまとめにして某所へ届ける。

 今日Kちゃんの友だちのお母様より聴いた話をKちゃんに話す。Kちゃんの友だちのお姉さんが、難関高校に合格されたという話。

 それがまだ中3の彼女が、この高校1本だけしか受験しないという自分の意志を通したというのだ。もちろん中学校の先生方は「滑り止め」をなんとしても受験するよう強く勧めたそうであるが、彼女の意志があまりに固かったため、ご両親も彼女の意志を尊重され「もしもダメなら働きます」という彼女の志望を応援されたそうである。誰もがすごい! 

 彼女は意志を貫徹され、見事合格された。滑り止めを受けたくないのは、その学校に行く気がないのに合格したら、行きたかった子がひとり落ちてしまうのは忍びないからだそうである。

 「かっこいいな」「頭が下がるな」とKちゃん。

 実は今日国語の時間に「頭を下げる」と「頭が下がる」の違いを先生より教えてもらったそうなのだ。「頭が下がる」の意味を知ったKちゃんは「そんなん、使うときあらへんやん! 『頭が下がる』ことって、まずないでー」と先生に突っ込んだが、「でも近々使うことがあるかもよ~」と先生は余裕で応えられたそうだ。

「先生の予言あたったわ。その日のうちに。『頭が下がる』、使てしもた」
「予言的中した先生にも『頭が下がる』よね!」
これで『頭が下がる』の使い方は、彼女のアタマにばっちりインプットされたのである。

逆流を描く。

2008-02-25 22:59:58 | テレビ
 『ちりとてちん』の軸が少し変わってきた今週。もうひとつの和田家の人たちと、もしかすると喜代美の弟、正平くんの話や小草若のコトも出て来るのではと思わせる。脚本家の藤本さんの最後のカードが明かされようとしているようで、どきどきする。

 最後のカード。それは「伝える」ためにバトンを差し出されても、それ以上に別の夢を持っていたり、バトンを受け取る気がなかったり、逆に受け取りたいのはやまやまなのに自分の力量が追いつかず苦しんだり、というジレンマやずれについての話になっていくような気がする。それらをあと1ヶ月で大団円(と決めつけている/笑)に持って行こうというのである。

 しかも若狭は故郷で落語会をするのだ。故郷と落語(大阪)がドッキングするという趣向はさすが。

 塗り箸製作所の社長、秀臣さんはどうなるのか? 彼は過去に何があり塗り箸修行を放棄したのか? あっさり跡継ぎ息子を婿に出したのはなぜか?
 A子は喜代美と和解できるのか? 彼女に新たな出会いと夢はみつかるのか?
 正平くんの将来はどこに続くのか? もう一度彼の恐竜への夢はつながって行くのか?(これは草々との関係で何かが起こりそうな気がするが、もしかすると、A子がからんでくるかも??)
 小草若の落語は進化するのか? 自分の落語を見つけることができるのか?
 そして師匠の悲願だった常打ち小屋は?

 あと1ヶ月なのに、しかも現場はクランクアップしたらしいのに、まだまだてんこもりの展開が期待出来る。藤本さんのことだから、きっといろんなことがいろんなところで繋がってくるのではないか。

 今日は「寝床」の咲ちゃんが不幸な過去を持っているというエピソードが、ここ(A子ちゃんの東京での不幸な日日)につながって生きてくるという話だった。同類に関しては異様に鼻が利くものなんだ。なるほどねえ。