なんとか起床して仕事に行く。気の毒がって夫・H氏が、車で職場まで送ってくれた。ありがたき幸せ。
パソコンの前に座ると、せっかく薄れて来た頭痛がぶり返しそうだったので、書庫にこもり雑誌の整理をして棚のスペース作りにいそしむ。『件p新潮』の棚を整理していたら、バーコード管理される以前の号で古田織部の特集があり、いそいそと借りる。内心ほくほく。
迎えに来てくれたH氏は、友だちHちゃんの家に勉強を教えてもらいに行ったKちゃんをも迎えに行く。Hちゃんはバリバリに勉強のできる少女であるが、Kちゃんと話の合う(私と性格が似ているというウワサも!)「へうげもの」でもある。
Hちゃんの家まで行く途中、今日仕事中に考えた事などをH氏に披露する。
「あのねえ、妊娠したらつわりとかで体質も変わるやろ、更年期になったら体調崩して体質かわるやろ? これってなんか、仮面ライダーの改造場面(in手術室)みたいなんやなー、自然発生的な。オンナは人体改造を繰り返すんやねえ」
「そういや『人造人間キカイダー』とか、『はじめ人間ゴン』とか、おったなー。『人間もどき』(『マグマ大使』)ゆうのもいたでー」という話から、
「同級生にマグマ大使にでてきた『ゴアさま』にそっくりな女の子がいてなー、自己紹介の時に、私は昔から(マグマ大使の)ゴアって呼ばれていたので、怒りませんからゴアと呼んでください、っていうてたわ。ほんまにゴアさま、そっくりやってん。ほいで、女の子は『ゴア~♪』って可愛らしく呼ぶんやけどな、ちょかな男は『ゴアさま、今日のゴキゲンはいかがでございましょうか?』って、ものすご丁寧に言いよるねん。『いいよ~』っていわはったら、『さようでございますかー』って」
「それで思い出した、中学校のときの1年先輩ですごいコワい顔の女の人がいて、みんなから「オニ」って呼ばれてはったわ。『オニー』って呼ばれると、にこにこして『なにー?』って振り向かはるねん。バスケット部の人やったから応援の人らが『オニ~!ナイス!』とかゆーてはったし、友だちは『オニ先輩!』って慕ってはった。ものすご性格のいい優しい気さくな人やったねん」
70年代は、本当に牧歌的な時代だったんだなあ。いまはちょっと変わった渾名がつくと、先生が気を遣って本人に「嫌じゃない?」ってわざわざ聞いてくださるもん。でも私は中学時代の1年上の人の顔なんて全然憶えていないのに、唯一『オニ先輩』の笑顔だけは、いまだに憶えている。
パソコンの前に座ると、せっかく薄れて来た頭痛がぶり返しそうだったので、書庫にこもり雑誌の整理をして棚のスペース作りにいそしむ。『件p新潮』の棚を整理していたら、バーコード管理される以前の号で古田織部の特集があり、いそいそと借りる。内心ほくほく。
迎えに来てくれたH氏は、友だちHちゃんの家に勉強を教えてもらいに行ったKちゃんをも迎えに行く。Hちゃんはバリバリに勉強のできる少女であるが、Kちゃんと話の合う(私と性格が似ているというウワサも!)「へうげもの」でもある。
Hちゃんの家まで行く途中、今日仕事中に考えた事などをH氏に披露する。
「あのねえ、妊娠したらつわりとかで体質も変わるやろ、更年期になったら体調崩して体質かわるやろ? これってなんか、仮面ライダーの改造場面(in手術室)みたいなんやなー、自然発生的な。オンナは人体改造を繰り返すんやねえ」
「そういや『人造人間キカイダー』とか、『はじめ人間ゴン』とか、おったなー。『人間もどき』(『マグマ大使』)ゆうのもいたでー」という話から、
「同級生にマグマ大使にでてきた『ゴアさま』にそっくりな女の子がいてなー、自己紹介の時に、私は昔から(マグマ大使の)ゴアって呼ばれていたので、怒りませんからゴアと呼んでください、っていうてたわ。ほんまにゴアさま、そっくりやってん。ほいで、女の子は『ゴア~♪』って可愛らしく呼ぶんやけどな、ちょかな男は『ゴアさま、今日のゴキゲンはいかがでございましょうか?』って、ものすご丁寧に言いよるねん。『いいよ~』っていわはったら、『さようでございますかー』って」
「それで思い出した、中学校のときの1年先輩ですごいコワい顔の女の人がいて、みんなから「オニ」って呼ばれてはったわ。『オニー』って呼ばれると、にこにこして『なにー?』って振り向かはるねん。バスケット部の人やったから応援の人らが『オニ~!ナイス!』とかゆーてはったし、友だちは『オニ先輩!』って慕ってはった。ものすご性格のいい優しい気さくな人やったねん」
70年代は、本当に牧歌的な時代だったんだなあ。いまはちょっと変わった渾名がつくと、先生が気を遣って本人に「嫌じゃない?」ってわざわざ聞いてくださるもん。でも私は中学時代の1年上の人の顔なんて全然憶えていないのに、唯一『オニ先輩』の笑顔だけは、いまだに憶えている。