紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

改めて明日

2008-03-31 23:58:36 | ノンジャンル
 『ちりとてちん』の最終回のつづきについては、明日日中じっくりと。とりあえず鋭気をやしないます。

 う~ん、家にいる方が忙しいやないか!・・・いままで省略に省略を重ねていた家庭生活の部分をとりもどすべく、明日から始動しないと。始動しながらブログに何を書くか思考する生活。それも悪くないかも。

そして物語はふたたび始まる。

2008-03-30 21:56:26 | テレビ
 昨日の『ちりとてちん』では、もうひとつトリハダだったのは、草々が分娩室のドアをぴしゃりと閉められ、自分が今、喜代美のために出来る最善のこと、つまり落語『愛宕山』を彼女に聴こえるように語り、産声が聞こえて彼がついに『家族』というものを獲得した喜びにむせび泣くところ。

 しかもそこに沈黙の中キャスト名がどんどん流れてゆくのだ!! エンドロールでなく、スターティングロール?だ!

 これは『物語の始まり』じゃないの!! このエンディング(=スターティング)はすごいぞ! 『ライオンキング』の比ではない。

 私も今日で20年以上前からスタートしたお仕事の終了である。エンディング、そしてスターティングの記念すべき日。淡々と普段通りに仕事をした。きっちりやり遂げられて、とてもさわやかな気分。

 ピリオドの日に来ていただいて、どうもありがとう! しん平さん! すごいうれしかった!



トリハダの最終回

2008-03-29 23:58:54 | テレビ
 ついに最終回を迎えてしまった『ちりとてちん』。これについては、もっとゆっくり考えた方がいいと思うが、現在のフレッシュな感想としてメモを残す。

 もう、トリハダたちましたね。少なくとも私にとっては、ウルトラCではなく、ウルトラQレベルな「やられた感」。「おかあちゃんみたいになりたい」発言の後、でももう一回それは最終回でひっくりかえるのでは?という私の予想は見事に裏切られた。いわゆる時代の常識に縛られていた私の負け。脚本家の藤本さんに、最大の賛辞を贈りたい。

 このおとしまえの付け方に不満に思う人もいっぱいいるかもなー。でもきっちり熱く見ていた人も多いので、おおむね納得してもらえるのでは、と楽観もしているのだけれど。

 『ちりとてちん』は、単純な人情ものでも、保守派受けを狙うドラマでもない。ドラマの流れや、キャラクターのみならず、見ている人の感情の動きまでも計算ずくなようなフシが見え、しかも新しい。この新しさは画期的だった。

 男の世界である落語界に飛び込む女性の成長物語、といえば、嫉妬、セクハラ、いじめ、その他のリアルな難関が用意されても不思議ではない。しかし『ちりとてちん』ではそんな「リアルな難関」が、きれいに見当たらない。といって「メルヘン」な訳でもない。

 私たちはもうとっくに「男の社会で紅一点でがんばる女性につきもののリアルな難関」にあきあきしているはずなのだ。それに「そうそう、そうなのよねー」「私も負けずにがんばらなきゃ」だけでは、何一つ変わらない。
 だから「リアル」を見せられるより、「そんなくだらない『難関』がなければ、どんなにすてきな世界が現われるか」を見たいはずなのだ。それをついに実現してくれたのが、藤本有紀さんであり、だからこそ、視聴者の熱狂的な共感を呼んだのであろう。それで何かが変わるかは私たち次第なのだけれど。まずは第1歩。
 しかも古いはずの「落語的世界」の今日的新しさすら提出された。

 くだらない無駄な場面のかわりに、じっくりと繊細に丁寧に心理描写があり、落語の知識をくすぐる遊びも満載という凝縮され、豊かな世界が広がった。

 3月に入ってから、いろんなところでストーリーの円が最初の頃の話と合わさって、ぴたっと閉じて行くたび、「わー、こう閉じたかー!」といちいちわくわくしていた。ということは「おかあちゃんみたいになりたい」発言は、きっとあるだろうことも予想された。

 しかし、まさか本当に落語家を引退するとは、予想だにしなかったな。仮にも朝の連続テレビ小説のヒロインが、自分の目指す道を見つけて登って行くヒロインが、最終週でリタイアを宣言するなんて、まずNHK的に許されるストーリー展開だとは思えなかったもので。それを覆した藤本さんは勇気ある女性であることよ。

 繰り返すが、これは「女は子どもができれば家庭に入れ」的発想だとは、私には考えられない。まずそんな保守的なドラマなら、こんなに登場人物の男たちは泣かないだろう。この結末に関しては、私的な思い入れもあるので、またじっくりと。

ゆで卵の作り方

2008-03-28 00:00:13 | ファミリー
 以前、薪ストーブの上でゆで卵をつくったところ、卵の黄身がしっかりとかたまり、白身がふんわりと固まって、とても美味しかったので、美味しいものに目がないH氏は、虎視眈々と次回を狙っていたみたいだ。

 今日は寒かったので、久々に夕方よりストーブの火を入れた。私が晩ご飯の用意をしている最中に、「ゆで卵、つくろ。薪ストーブの上で」と割り込んでくる。

 もー、この忙しい最中に~! と思ったけど、
「卵に穴開けんとあかんで」とネンをおす。
「穴開けるのって、爪楊枝でええの?」
おいおい・・・。
「目打ちであけるの! ここにあるし、ほら」

「あ、がしっといったし、この卵、もうあかんね・・・」
見ればサイドに横線でヒビが。
「・・・卵の底のところにあけてね。お尻の部分」
「はい、おしりのところね」
いやな予感がして、私の作業は中断し、卵を手伝う決心を固める。

 振り向くと、卵が机から落下中。H氏は自分の足で割れないようキャッチ。そういうところは、器用なんだけどね。
「卵はね、机に直に置かんといて。ころがってしまうさかいな」

「ちょっと目打ち、貸して」
とトントンと目打ちの先で卵のお尻に狙いを定めて、えいっと突き刺しぐるぐると穴を広げる。
「へええ~! そうやって開けるンや。ぐるぐるして開けてた。最初にトンって突き刺すンやな」と、大層感心される。
「そらそやろ~(ちょっと呆れる)、古代の「火起こし」と違うんやからな。小学生のとき、家庭科で習わんかった?」
「ほんなん習いますかいな~」

中学生のときには、私たちの時代は、男子は技術(木工など)、女子は家庭科と授業が別れたけど、小学生のときは、どちらも家庭科は習ったはず。むしろ男子の方が刺繍なんかは上手かった。

 第2のH氏を出さぬよう、全国の家庭科の先生方、とうぞよろしくご指導お願いします。

放送コード?

2008-03-27 23:42:13 | テレビ
 テレビをつけたら、脚本家・橋田壽賀子さんのトーク番組があり、見入ってしまう。さほど彼女に興味があったわけでもないが、なんのかんのいって仲のいい夫婦だったのだな、と微笑ましくおもう。

 で、今まで知らなかった「放送コードにひっかかる(かもしれない?)言葉」を知った。知って良かった。Kちゃんなんか、乱発しているもんな。ひとことクギを刺しておかねば。

 橋田壽賀子さんが「放射線治療が始まると、ハゲ・・・(一瞬、あ、しまった!と立ち止まるが、さすがベテランの大御所、すかさず)毛髪が抜ける状態になるでしょう?」と発言されたのだ。

 そういえば、職場にもあったな、「ハゲを生きる」という、毛髪が薄い、もしくは無くなった方々を取材したまじめなルャ泣^ージュ。あれは、書庫に入れた方がいいのかもしれない。

 いや、けれどたぶん心優しい橋田壽賀子さんは、放射線治療をされている方々への思いやりとして、言葉を選ばれたのだと思うのだけれど。

 いつのまにか、どんどん「言ってはいけない言葉」が増えて行くな。勉強不足だと、どんどん不用意な発言をしてしまいそう。
 「おかま」というのもセンシティヴなゲイの方にとっては禁句かもしれない。ということは、青池保子先生の『イブの息子たち』(少女マンガ)なんか、墨塗り状態だな。その手のギャグがてんこ盛りだもんな。