紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

オーサカキング/ピンバッジ篇

2006-07-31 20:47:21 | おでかけ
 今日はローカルな話。

 今年の夏、Kちゃんが一番楽しみにしていたお出かけ、「オーサカキング」に行って来た。今年2年目の期間限定(夏休み中の9日間)の毎日放送主催イベントだ。私は引率保護者として参加。今回のメインはあくまでKちゃん。

 関西ではテレビCM(毎日/4チャンネル)でも『♪ことしもやります、オーサカキングで、オールオ~ケイ♪」とひんぱんに4チャンネルキャラ「らいよんちゃん」を見かけていたが、だからといって「オーサカキング」が何であるのかはさっぱりわからない。謎のイベントだったのだが、行ってみれば、地域限定屋台中心のお祭りとイベントであることがわかった。

 大阪城公園と大阪城近辺にスタンプラリーのスタンプ押し場とゲームと食べ物屋の屋台と、特設ステージが目白押しになっていた。ラジオとテレビの中継もあり、万博のように「若く明るい」スタッフがわんさかといるので、活気がある。

 もっとも去年の愛・地球博と決定的に違うのは「暑さ」。午前中は曇り気味だったので、さほどではなかったけれど、日が出て来るとやはり堪える。 しかし愛知の万博会場の身の危険を感じるくらいの暑さとは、また違う。大阪城公園や大阪城には、緑の木陰がかなりの面積存在するのだ。緑陰には、人をほっとさせるさわやかな涼やかさがある。大阪城公園の駅に着きドアが開いたとたん、地元ではまだ聞いていない蝉時雨の声が、やかましいほどだった。

 屋台は射的やヨーヨー釣りや簡易ボウリングや簡易カーリングなど。特定の数以上の得点をだせば、「オーサカキング」のキャラクター「らいよんちゃん」や夕方の関西の番組「ちちんぷいぷい」のキャラクターのピンバッジが貰える。大阪城の中ではクロスワードパズルもあり、こちらは私がチャレンジして正解し、太閤秀吉のピンバッジを貰う。

 以下がほとんどKちゃん、内2点のみ私がゲットした。




おみやげを買うと、「オーサカキング」特製?黄色いビニール袋に入れてもらえる。ゲームに負けてピンバッジが貰えなくても、参加賞でメンコ(左端)が貰える。勝てばピンバッジ、プラス、メンコだ。「何もなし」じゃないところが、うれしい。ちなみに入場は無料。うれしい。

たまには仕事の話を

2006-07-30 21:38:07 | おしごと
 「おしごと」カテゴリーの記事があまりに少ないので、たまには何か書かなくちゃね。図書館司書のお仕事のほんの一部分だけど。

 先日「廊下の掲示板にあった本田美奈子さんの本、ありますか?」と上品なおじさまが、丁寧におっしゃる。

 えっ? うちに本田美奈子の本なんて、なかったぞ。これは、絶対...。
しかし念には念を。頭の中味はおくびにも出さず、丁重に下手に出る。

 「申し訳ありませんが、どの本かわかりません。その掲示板まで一緒に行きますので、教えていただけませんか?」

 予想通り、斎藤美奈子さんだったので、ご希望の本をお出しする。平凡な名前の著者の方が実は間違えやすいので(「群ようこ」なんて、絶対間違えそうもないもんな)、おじさんのような勘違いは、むしろわかりやすい。

 それよりは、果たしてお客様の質問が間違いなのか、正しいのか判然としない場合の方が、はるかに厄介だ。まず正誤から確認していかなくちゃいけないから、一手間多くなる。
 特に本のタイトルを言って「この本、無いですか?」と聞いて来る人には、要注意。PC検索しても画面にタイトルが現れない時には、頭の中のタイトルの記憶をフル稼働させると、妖怪アンテナのように、立ち上がって来る微妙に違うタイトルがヒットすることも、たまにある。
 本というものは、やはり機械だけで処理しきれないモノだと思う。

 それから、貪欲に貸出冊数の増加を狙うために、漁師さんのように「しかけ」をつくるのも面白い。この「しかけ」にまんまと引っかかるお客さんがいれば、心中、「愉快、愉快」と扇子を使っている風情だ。

 スーパーのレジ前で順番を待つ間、レジ前に陳列された商品に、なんとなく手が出ることはないだろうか? たとえばガムやチョコレートやのし袋、リップクリームやハンドクリームのようなものに、ふらふらと手を出して清算間際の買い物かごにインしてしまう、とか。

 この「ガッチリ買いまショウ」(古い!)における「グリコ・ワンタッチカレー効果」ともいうべき?商品陳列方法に触発され、私もカウンター近くにいくつも本のコーナーをつくってみた。

 「お客さん、メインの本はお持ちでしょうけど、隙間時間に読むような、生活お役立ち本とかあっても、便利でっせ。マンガもたまには、ええもんや。え? そんな時間はない? なら、スピード家事とか時間管理術の本読んで、時間つくりなはれ」

 そういうラインナップで、ブックナンパをしかけてます。

ラーメン記念日

2006-07-29 21:38:49 | おでかけ
 今日はおととい山梨から帰って来たばかりのKちゃんと、小学校PTA夏の親子親睦旅行にでかける。朝からぎらぎらの日差しに、集合場所ですでに汗だく。

 行き先は大阪。観光バスと屋内施設がほとんどなので、汗だくの暑さは、ほぼ出発までだった。

 午前中は大阪の町中にある古びた公共施設のプラネタリウムを観る。心地よい音楽、良い加減に唐黷髞wもたれ、暗い室内、満点の星空。なかなか、ええやん。手動で機械を動かしながら、説明をするおじさんの、やや素人っぽい口調や、アナログなスライドの絵がまた30年以上前の絵柄みたいで、保護者のレトロ心をくすぐったのでは・・・と、密かに想像する。

 ちょっと大学の講義っぽいおじさんのしゃべりと、暗さ加減や背もたれの唐黷驫p度のベストマッチなど複合的な要因から、おやすみの国に誘われた人、多数出現。ふと目覚めると、満天の星空が目に飛び込み、琴座の悲しい伝説を語るおじさんのしゃべりはノリまくっていて、レトロなスライドの絵がやたら味があった。深い癒しのひととき。

 時代遅れな古いプラネタリウムの癒し効果を、存分に味わった。今回の収穫。思いもしなかった新発見。

 空港のレストランで飛行機の発着を見つつ、ランチタイム。関空と違い国内線の落ち着いた空港なので、庶民的でなかなかくつろげる。しかし、やはりなぜあんなに重そうな飛行機が空を飛べるのか、実際目前でみてみると、とても不思議な気がする。
 話題は主に高校3年生の子どものこと。偶然今の6年生の兄弟姉妹に高校3年の子どもがいる人達が同じテーブルになったのだ。

 午後からは今回のメインイベント、『インスタントラーメン発明記念館』でマイ・カップヌードルづくり。

 カップの半面に油性マジックでオリジナル・デザインをし、スープとトッピングするドライ具材を選び、密封・ビニール詰めをし、最後にひも付き袋に密閉して完成。

 Kちゃんは前日より構想を練っていたようで、「おかーさん、『めん』の付く言葉って、何があるかな=H」とリサーチしていた。

 彼女の選んだラーメン・タイトルは『オー麺』。正確なタイトルは『イケ麺がつくったオー麺のような恐ろしい味』。オバケや火の玉や割り箸のイラスト付き。キムチと豚肉入りで、しょうゆ味。

 対する母は『であいの味 ごたい麺』。シーフード味でエビやかにかま入り。ナルトやエビのイラスト付き。しかしKちゃんによると「このエビ、不味そう! それにエビにはみえへん。フナムシにしか見えへん」。うーん、当たらずといえども、遠からず。
 


日常の不思議

2006-07-28 22:28:35 | ノンジャンル
 今日も日差しが暑かった。でも、風はさわやかに吹いていたので、家にいる分には大丈夫だった。雨が続いていたので、伸び放題の雑草が、どうにもにくにくしくそよいでいる。

 洗濯と家族のアッシーで一日終わった感がある。整骨院に行って、からだをほぐしてもらったにも関わらず、夕方どっとバテたのは、車のクーラーが原因みたい。あれはまずかったな。おかげで晩ご飯抜き。でもたぶんやせない。

 へろへろにも関わらず、いつもの神社へ水汲みへ行く。今日は一人待ちだったけど、前の人のペットボトルの数が半端じゃなかったので、先にお参りをすます。

 で、こういう「へろへろ」なときに限って、神様が何かを語りかけたりする。修験道や真言密教で修行してとことん自分を追いつめるのは、神様をおびき寄せる手段なのか?と、ふと思う事もある。

 精神的に参っている時も同じ。やるだけのことをして、崖っぷちに立って「もうダメなのかも」なんて絶望していると、青空の中から「ひとこと」がひらひら落ちて来る。

 もちろんこんなことは、しょっちゅう起きない。どんなに参っていたって、何も起きないことの方が多い。

 でも、もし自分に見切りをつけたい人がいたら、ぜひ心で耳を澄ますことをしてほしい。私はスピリチャルもオカルトも人並み程度の興味しかないけれど、経験は大事にしている。

 それは、もしかしたら自分の心の声に過ぎないのかもしれない。そうかもしれない。
 でもそれが何かより、たぶん誰でもシンプルな言葉やとんでもない啓示を受け取るチャンスがあるというのを、見切りをつける前に頭の片隅にでも置いてもらえればいいな、と思う。日常の中に、結構不思議なことって起こるもんなのだ。

 (あーあ、二日連続でヤバい事、書いちゃったよ。今日なんか、最初全然そんなつもりじゃなかったのに。でも「今日の気分」を本気で書きたかったんだから、しょうがないな)  

ロシアより愛をこめて

2006-07-27 22:55:37 | ドラマ
 21世紀に「黒船」が来た、と驚愕した。それも、ロシアからの文化的黒船。

 船に積んでいるのは、ラブ&ピースと美しいもの。それが形になっていることも、いくつかの具体的な情報も、漏れ聞くーというか読むー事はあったけれど、実際日本で目にする事は無理だろうと、すっかりあきらめていた。そしたら、目にするチャンスが訪れるかもしれない、という希望が突如降って来た。

 今日の朝日新聞の文化欄をみたとき「ええっ!?」と思わず小さく叫んだ。こんな見出しが目に入った。「終戦前後描く映画『太陽』 来月公開」

 来月公開!? うそーーー!!!

「終戦間際から人間宣言にいたる昭和天皇の日常を描いた映画『太陽』が8月5日、東京などを皮切りに順次、各地で公開される」

 即刻、京都の映画館を検索してみる。京都シネマの1件だけフィットした。でも上映日は未定でComing Soon。

 『太陽』の監督はロシアのアレクサンドル・ソクーロフ氏。ヒトラーを独自の構想で描いた『モレク神』、レーニンの孤独を描いた『牡牛座』、そして今回の『太陽』と権力者を描くシリーズのひとつである。

 とはいえ、あちこちのブログやサイトを見ると、歴史ものっぽい視点ではなく、静かで淡々とした画面ながら、ハイレベルなユーモアやあたたかい人間らしさに満ちているらしい。単なる勘だけど、この映画にイデオロギーは似合わないような気がする。もっと「別の場所」で作られているような気がする。普通の映画を観たいのと同様の気持で、かなり観たい。

 昭和天皇には、イッセー尾形、皇后には桃井かおり、侍従長には佐野史郎という、あまりにもはまったキャスティング。

 新聞記事によると、やはり映画祭でこの映画に日本からのオファーはなかったという。この映画を共同で買い付けてくださった勇気ある配給会社さん、そして上映してくださる映画館のマネージャーさんやスタッフの皆さんに、深く感謝したい。