紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

H氏のニュー・フィールド

2008-04-30 11:16:52 | 畑仕事
 4月も本日で終了となる。のんびりと??楽しい4月だった。花粉症で苦しんだ4月だった。そしてハウス野菜が家計を助けてくれる4月だった。

 ビニールハウスの話をしただろうか? ナマでは何人かの知り合いに話したのだが、ブログではたぶん初公開だと思う。

 まだ雪の降る、霜も降りる季節だった。もともとは私が、屋根の付いた簡単なガレージがあったらなぁ・・・と思ったのがことの起こりだったのだ。そうしたら車を出す前に霜取りや雪下ろしをしなくてもいいし、雨の日も車からの出入りがラクチンになるだろうとの魂胆だった。

 それで、H氏に「ビニールハウスのガレージ、作らへん?」ともちかけてみた。もちろん作るのはH氏におまかせという見え透いた魂胆で、「おお、それ、ええな。薪小屋にもなるしな」と一発OKだった。ひそかにほくそ笑んでいるうち、以前は畑だった車置き場に、彼の友人M氏がご兄弟でみえ、ハウスを作ってくださった。2日がかり(だったと思う)の大仕事だった。(その折には、ご苦労様でした。ありがとうございます)

 私が仕事から帰宅した時、ダンプがラクラク入りそうな(高さはさすがにムリかも)巨大なビニールハウスが出現していた。狸亭の基礎工事が始まった時以来の、いや~な予感が走った。

 入口が・・・やけに小さい。人間がやっとひとり通れるくらいの入口!?? ダンプどころか軽自動車もムリやんか~!! こ、これはまさか、もしかして。

 そうなのだ、H氏は野菜をつくるためのビニールハウスを依頼していたのだ。

 しかしここであえて沈黙するのが、私のエラいところだ(自画自賛)。どうせ今更何を言おうと無駄である。なら、彼にはモチベーションを維持してもらい、私からの無言のプレッシャーを背後に感じつつ、最大限にビニールハウスを活用していただこうではないか。

 思惑どうリ、H氏は本当によく働いた。黙々と休日毎に地面を耕し、肥えた土を入れ、立派な畑地にした。きれいに区割りしたり、畝を作ったりして、種を蒔いた。なにしろ太陽熱オンリーではあるが、温室である。寒い風が吹く日も、ハウスの中は温かかった。野菜は箱入り娘のように虫食いもなく、すくすくと元気に育って行った。
 
 こうしてH氏の努力は報われ、現在はホウレンソウが採り放題に育っている。毎日ホウレンソウを抜いては食べる日日である。

 そしてこのビニールハウスについては、今後もブログネタに困らないエピソードが続出の予感がする日日でもあるのだ。

靭帯故障によりカット、千の風体操。

2008-04-29 23:54:52 | ノンジャンル
今日は祝日だけれど、いつのも整骨院は午前中オープンなので行く事にする。やはり、電気を当てたり施術をしていただいたり、マッサージしていただいたりすると、ずいぶんラクになる。
 
 左手は軽い突き指や擦り傷や打ち身で蒼じみ、大変痛々しいが、実は一見ひねっただけの右手は、靭帯やられてます、ということで全治1か月の重症!?だった。どおりで使えない。

 最初お箸を持っても口まで届かないので困っていたのだ。昨日あたりからちゃんと口まで食べ物が届くようになり感動する。服もやっと一人でずいぶん短時間で脱ぎ着できるようになった。

 「顔からこけてチカラが出ないよう~!」と、家では『アンパンマン』のモノマネを最近の持ちネタにしているが、ちょっとしたことがなかなか出来ない。缶ジュースのふた開け、炊きたてご飯のかき回し、ご飯をよそう、お茶碗を洗う、ペットボトルのフタを開けるなど。

 シャンプーも思うにまかせないので、落武者風ロン毛は切る事にした。たぶん初めて段を入れて肩上くらいにカットしてもらう。家族評価は可もなく不可もなし、といったところか。H氏などは気付かなかったようなので、もしかすればそれなりに馴染んでいるか、もしくは気付いてないふりをしなければならないほどミスマッチだったか、どちらかなのだろう。

 夜、テレビからBGMで『千の風になって』が流れてくるのを聞いたKちゃんは、グリークラブ風に『千の風になって』を歌いながら『ラジオ体操第一』をする。
「おお~合うやん! ぴったり合うやん! これ、使えるなー♪」と『千の風体操』を編み出してしまった。私は笑いっぱなしにウケるので、非常に気を良くした模様。
「これやったら、『第二』もいけそうやなぁ」と第二体操も始める。

 学校で、明日はきっと爆笑の渦とともに『千の風体操』が広まるのだろう、と確信する。

盆栽おじさんの正体は?

2008-04-28 15:11:17 | おでかけ
 「今回の長浜行きは、あんまり収穫なかったなぁ」とH氏は言っていたけど、いやいやそんなことは。

 デンタルクリニックの写真を採取した後、元来た道を引き返した。行く時に大通りに出る閑静な裏通りを歩いたのだが、そんな小径の角近くのちいさなお家に、鋭利な知の人である評論家・小林秀雄に似た字面のお名前、一名様のみの表札が鰍ゥる家の前に視線が釘付けになる。

 前庭ともいえない狭い空間に、ぎっしりと見事な盆栽が並ぶ。種類はさまざまだが、端正で几帳面で厳格な世話人の性格が反映されているようだ。こんなにきちんと美的感覚の明確な盆栽を目にするのは、初めてだったので、ちょっと驚いた。

 すぐさま鋭利で厳しいお年寄りの風貌を想像し、こんなところに野球やサッカーのボールが飛んで来たら・・・とそのボールの持ち主の子どもをひどく哀れに思う所まで、妄想は発展したのだった。寸鉄人を刺すかのような、一生記憶に焼き付くであろう言葉が、子どもの耳に入るのでは。はらはら。もう住人は私の中では、しっかり「小林秀雄」そのひとなのだった。

 もう一度その家の前を通りかかったとき、なんというラッキー! 60ばかりの住人が家から登場したのだ! ミルクティー色の長袖下着とおそろいのパッチの上に、若干生地が薄めの、紺色のどてらを着ての登場!

 ちょっとバツ悪そうに、ちらっとでかい目で、直ぐ横を通り過ぎるH氏を見やった様子は・・・小林秀雄と言うよりも・・・H氏いはく「『だよ~ん』みたいやった」。

 『ダヨ~ン』は赤塚不二夫のマンガ『おそ松くん』に出てくるでかい口とチェックのスーツ、裸足に下駄履きの謎の男だ。


 しかもH氏の瞬時の観察によれば、「頭に松葉、乗せてはった・・・」

 角を曲がり、5、6歩、進んだ所で耐えられなくなって、声を殺しカラダを折り曲げて二人で爆笑したのは言うまでもない。



とびだし君とデンタルハウス

2008-04-27 23:42:35 | おでかけ
 またもやH氏のお誘いにそそのかされ、長浜へ。友人のために格安中古レコードを買うのと例のお豆腐購入が目的。私は多少体力に自信がなかったけど、元気がないときこそ、外に行った方が刺激があっていいのかも、とバクチに打って出た。

 今回の収穫は、久々にややレトロな風味のレアな匂いのする「とびだし」君を、リサイクルショップの近くにて発見。H氏がリサイクルショップにて中古レコードを探索している間、カメラに採取しに行く。
 これが、今回のコレクション(クリックすると拡大できます)





 さらに妙に気になる物件を発見。ちょっとホラーでシュールなコンクリートの建築物。デンタル・クリニックの看板を見て、なるほど~と納得。80年代にコンクリートの打ちっぱなし、はやったよね、そういえば。
 とても物語性のある建物なので、想像力を刺激される。クリニックにとっては迷惑かも知れないけど、ちょっと恐ろしげな空気が、いかにもデンタルな感じがする。子どもの私にとっては、歯医者さんはもっとも行きたくない場所の一つだった。いや、たぶん今も。



変われるか、変われないか、それが問題だ。

2008-04-26 23:59:10 | ノンジャンル
 雑誌『ターザン』を初購入した。ドーンセンターの帰り道JR大阪駅に向かう地下道で、この雑誌を買いたかったことを思い出したのだ。なんといっても蕃茄さん(右リンク参照)が雑誌デビューしたのだから、それはもう! そういえば、さっき新しく出来た書店があったっけ。と元来た道を少し引き返す。

 基本男性誌なので、立ち読みにふけるおじさまたちの間をすり抜けながら探す。メジャー雑誌なので、すぐ見つかる。なんとなく俯き加減でレジに行き購入終了。中味が絶対分からないような濃緑色のビニールの袋に入れていただいたのは、書店員さんの思いやり?

 家に帰ってKちゃんに「この雑誌を電車で読むのは、さすがにちょっと気が引けたわ」と告白した。「扉の近くで乗客のみなさまには、どんな本かわからんように読んでたけど、ホームの人には表紙見えるから、丸分かりや」

 「そんなん、おかーさん、恥ずかしすぎるで! 『がんばれー』って応援してくれる人が一人いるとしたら、残り99人は『ムリムリ』て思てはるで」
あまりの正論に返す言葉もない。

 それに本を買った後、私は激安お菓子屋さんでお店の名物らしき「えびせんべい」と「ラスク」を各2袋、出張販売の「リクローおじさんのチーズケーキ」(599円なのにおばあちゃんが大感激したほど美味しかった)をワンホール購入したのだ。これだけでも、この雑誌を読む人としての心構えを厳しく問われそうである。「おまえ、何考えてんねん!?」と。

 雑誌の特集は「たるんだ腹を徹底攻略!今こそ腹を凹ます!」。苦笑いをするKちゃん。気持は凹むことがあっても、腹が凹むことはないのでは・・・? いや、でも、上野千鶴子さんは「人間は、自分の予想をはるかに超えて変われる」って言ってたよな。これって、蕃茄さんのことだったのかも・・・?