紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

この木何の木?

2008-07-31 09:45:12 | ノンジャンル
先日、Kちゃんが聞いた。
「これ、一体何の木?」



柿の木の下で自生したカボチャが蔓を伸ばして、柿の木を侵食しているのだ。


美しき共生、もしくはダイバーシティ!?の成功例となるか、弱肉強食の果て共唐黷ニなるか、その果実に結果は現われるであろう。

* * * * *

付録; 昨日、大阪ドームで行われたオールスターゲームを見に行ったTくんは、ゴキゲンの帰宅。「おかわりくん」(西武の内野手:中村剛也)のファンである彼は、ライオンズのハッピを現地調達して応援したらしい(ごめんなさい!!braryさん!!)。もっとも「おかわりくん」は振るわず、阪神ファンには激怒される(もっともな怒り)

 しかしなかなかの好ゲームだったし、予想外に混雑せずスムーズに帰宅できたし、ライオンズの旗も買えたしで、大満足の模様。家で嬉しげにレオの旗を振る兄に、「近江バスのガイドさんか?」と呆れる妹。ほんとに丁度ガイドさんが団体さんの先頭で持つくらいの大きさの旗だったのだ。

読まない文庫を買う。

2008-07-30 23:57:57 | お買いもの
 夏休み前になると、本屋さんでは夏の文庫フェアが始まる。

 Kちゃんは、集英社文庫のハチのおススメ文庫目録の表紙を見るなり、ハチキャラに一目惚れ。たしかに可愛い。(私も欲しい)

 Kちゃんは、この可愛いハチキャラのストラップの入手を目的として、お父さんに集英社文庫を買ってもらい、ほくほく。

 そういえば私が中学生の頃も、学校に本屋さんがやって来て、廊下にズラリと旺文社文庫が並べられ、普段は読書する姿をみたことないクラスメートさえ、なぜか競って購入したっけ。

 そのときに私は夏目漱石の「こころ」と「明暗」を買った。「こころ」は読了したが「明暗」は未読。「こころ」の読後感があまりに悪かったからだろうか? しかし「こころ」は「ああ、やなやつ、やなやつ。なんで『先生』なんや?」と思いつつも、2、3度読んでいる。高校生で二葉亭四迷の『浮き雲』を読まされた時も、逆パターンでイライラしたっけ。男が友人?を出し抜き恋人を得る話。

 しかし、ぐずぐずとうっとうしく恋に悩む中学生には、もしかすれば、ある意味心に響く話なのかもしれない。

 あ、そういう話をしたかった訳じゃなく。

 私が中学生の頃には、旺文社文庫を何点か買って、カバーの見返しにあるマークを集めハガキで応募すると、折り返しオリジナルグッズのプレゼントが送られてきたのだ。革製?しおり、ブックカバーとか作家のサイン入り色紙(むろん印刷)。可愛いキャラグッズではなく、ひたすら文撃フ香り高い渋すぎる商品のラインナップだった。それを欲しがった私もまた渋い中学生だったのかも。70年代半ばである。

 私があれから35年たっても再び読むこともなかった「明暗」の上下を買ってまで、得た旺文社からのプレゼントは、ごろんとした野菜のカラーの素朴な絵の色紙である。そこに筆で書いてある短文は、皆さんのご想像どおり『仲よきことは美しき哉/実篤』である。それに埃がかからぬようラップをかけて壁に貼り、悦に入っていた少女時代。繰り返すが、むろん印刷である。いかに昔話とはいえ、相当な阿呆であると自分ながら呆れる。

 いまなら『オモロきことは美しき哉/ナベアツ』と茶化したくなるが、でも実篤って、本人はいたく大真面目なだけに、端で見てたら絶対面白い方ではないかという確信も。

 だいたい私が実篤を読んだキッカケは『真理先生』である。壷井栄の『二十四の瞳』に出て来るような石坂洋次郎の『青い山脈』に出て来るような、颯爽とした若くて美人で熱血漢の女先生の話だと思い込んでいたのだ。だって・・・その頃流行っていた天地真理と同じ名前だったんだもの。

仕事は進むよどこまでも。

2008-07-29 00:50:13 | おしごと
 少しずつ少しずつ、新しい仕事を教えてもらい、僅かながらバリエーションが増えて行く。もっとも配架作業以外の仕事から戻ってみれば、山のような返却本がブックトラック両面に溢れて2台目のトラックの半面も埋まりつつあったりする。

 でもカウンター業務はまだまだ。カウンターに立つのは、曲がりなりにも一人前ということを意味し、複雑な作業が同時進行でやってくる。しかもフロアや書架に行かねばならないときもあるので、返却、貸出し、レファレンス、コピー等のコーナーに分かれているとはいえ、一人のスタッフしかいないときもある。すべての仕事を理解していなければカウンターには立てない。

 図書館仕事は複雑な作業システムで成り立っているので、いろんな可能性を頭に置きつつ対処していかなければならないのに、一部の管理職の人たちには「シンプルで安易な人材の交換可能な仕事」と思われているのが残念。現場の人たちは、どれだけ根気づよく時間をかけて「一人前の司書」に育てているのかを知るべきだと思う。各館によって図書館システムから棚の内容や位置から、お客さんたちの様子まで異なっているのだから、「司書資格がある」というだけではほとんど意味がない。

 ところでこの1ヶ月で、新聞に広告を出されている本の記事を見るのが、とても新鮮になった。とても回転している本の著者の名前を見た時には、どんな内容の小説を書かれているのかも知らないのに、妙に嬉しい。作家さんの名前や本のタイトルは少しずつ頭に入ってくるのだ。

 なんにしろ新しいことを覚えて行くのは楽しいものである。なのに受験勉強って、全然楽しくなかったなあ・・・。っていうのも恥ずかしいほどしていないんだけどね。

荒天

2008-07-28 23:17:37 | 季節
 朝の内はピーカンだったので、タオルキルト状の薄手のシーツも洗った。洗濯物を干した後、ガンガン照りつけるハウスで汗だくになり、大きなトマトを収穫する。遠雷の音を気にしつつも、「いやでもまだちょっと湿ってるから。こんなに晴れてるし」と一度は取り込みかけて戻してしまった。

 着替えて整骨院に行き、マッサージをしてくださる元・看護士のお姉さんに「暑いですねえ」と声をかけられて、思わず切実に声を大にして「あついですよねえええ!!!」と同意してしまう。
 あまりに手応えのある返事に、お姉さんはたじろがれ「いつも物静かな紙魚子さんのアグレッシブな一面を見てしまいました」と告白される。

 整骨院を出るとおそろしく暗い。灰色の雲が立ちこめているので、買い物は中止し、一路帰宅するも、途中で大粒の雨がフロントガラスをぬらし始める。飲み物自販機のゴミ箱が強風で唐黶Aペットボトルがコロコロ転がっている。まるで台風。

 車を降りるや否やシーツを取り込み、ベランダの洗濯物を取り込み、窓やサッシを閉めて回る。なんとかセーフで間に合った。H氏の部屋の窓が、ぴったし風向きが合致していたので、やや雨が降り込んだのを除いては。
 
 突風、横殴りの雨、雷鳴、稲光はお昼から夕方まで断続的に続く。夜に県大会(チームメイトの応援)から帰宅するKちゃんを迎えに行くとき、Kちゃんがやってくる方の空で、稲光の団体を見て驚く。

 案の定ほどなくKちゃんよりのメールは「(雷による)信号の故障で、いつ動くかわからへん~(泣)」という文面で、私も駅前で足止め状態。電車は20分遅れて到着する。

 半袖だと肌寒いくらい涼しくなったけれど、異様な気象に不吉なものを感じる。





食べ物に似ている。

2008-07-27 23:19:39 | 読書
 いつも思うのだけれど、本と言うのは食べ物にとても似ている。

 私が今年の3月までいた図書室は、あるスペシャリストの方から「時代の先端をいく蔵書を持つべき図書館」としてつくっていくべきだと15年前に助言をいただいた。とても納得したので、時代を追いかける、もしくは追い抜くくらいの気持ちで選書を続けた。ほとんどお寿司屋さんが買い付けに来るような、築地市場みたいな図書室を目指し、何割かはそんな理想が実現していたと思っている。

 しかし生鮮食料品だけが食べ物ではない。干物や乾物や瓶詰めや缶詰みたいなロングライフな食べ物だって必要である。かえってこちらの方が、うまみや栄養価が高い物だってある。干し椎茸とか干し貝柱とか。古典や文学全集みたいなものが相当するのだろう。

 離乳食やお子様向けのランチや、和定食やフルコースやデザートや懐石もあれば、お肉や野菜の別もあるだろう。

 食べて=読んで、そのひとの血肉になる(しばしばならないことも・・・/悲)のも一緒。そして「図書館の本(=冷蔵庫&ストッカーの食品)を管理する」ということは、並大抵の事ではなく、しかも一筋縄では行かないというところも大変似ている。

 うっかりすると腐らせたり放置されたり、いつしか消失してしまったり破損したりする。時期がくれば処分するもの、しないものを仕分けしたり、人目には触れないけれどいつでも出番にはチャッチャと出せるよう、機能的にきちんと仕舞い込むなど、細かくて日常的にするべき仕事がついて回るところも似ている。

 できればほぼ毎日美味しいものが食べたいように、できれば確率よく(ハズレがすくなく)面白い本が読みたい。
 でも人生に変化を持たすために意図せず、たまにはマズいものを食べたり、料理を失敗したりすることがあるように(天のありがたい!計らいか?)、まれには「こんなん読んで時間の無駄やったわー!」と叫んでしまうような本も読んだ方が、全体としてはメリハリがつくのかも、とちょっと思ったりする。
 とはいえ、そんなワーストチョイスをした自分に読了後(または何ページか読んだ後)怒り狂ったりしちゃうんでしょうね、きっと。

 *今日の発見:最近私が熱狂している『菜の子先生』シリーズではYUJIさんという方が挿絵を描いておられるのだけれど、この挿絵がまた、お話にばっちりフィットで!!
 しかもこの『理想的な先生』である菜の子先生の風貌、なんだかどこかでお会いしたような気がずっとしていたんだけど・・・今日ハッと気付きました! 10年来の友だち、れんくみさんにそっくり!! 髪型(菜の子先生は外巻きカール)とかファッション(菜の子先生は白衣!)はむろん違うんですけれど(笑)