紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

すゞしろ効果

2009-08-26 00:24:00 | 読書
 『すゞしろ日記』を先日入手したので、京都ゆきのとき持参したが、揺れる電車で読むのは不適当だった。老眼の裸眼にはつらい作品でもあるのだ。

 それでも無理矢理読んでいるうちに、眼球が疲労してきたのか、いつしか爆睡。それもぐっすり。

 面白くないのではない。逆。面白すぎる。画伯が妄想する「リッチな生活や美人妻」に、ことごとく噛み付くリアル妻に共感。噛み付きつつも、彼女はものすごく面白いことを言っているのだ。

 ことに美人妻については「へええ~、ああいうのが好みなの? 丸顔で悪かったですね~!」と、面白くないことこの上も無いご様子に、ひたすら平身低頭の作者。彼は「家庭の平和教」信者なのだ。(だったら、しょーもないこと描かなきゃいいのに/笑)

 威勢が良く、健啖家で要領がよく、「すゞしろオチ」担当者でもある「妻」は、確かに山口晃のミューズかも。もっとも、「妻」にしてみれば、「『ミューズ』? 薬用石鹸かいっ!?」みたいなノリなのだが。

 電車で読むのに不適当な理由は、もうひとつ。もちろん笑っちゃうからだ。
 「すゞしろ」ではないが、興福寺の再興造像に携わった康慶/運慶/快慶の奈良仏師たちを中小企業になぞらえ、奈良弁でしゃべらす番外編などは、マイ・フェイバリットな作品である。

 ほかにも食べ物屋さんについての作品などは、問い合わせが相次いだというのも深く頷ける。ものすご~~く美味しそうだものね。
 作者が「獅オ!」とつぶやくコマでは、おもわず生唾が・・・!

 それから「お食事」とは表裏一体の関係にあると思われる「ベンイ」についての考察(キャラクターまで考案!)と、幼き晃くんが愛して止まなかった「バキュームカー」についての思い出話などは、その話術や表現力に驚き、それとともに私にとってはけっこうなツボだったりする。夫には絶対共感してもらえない話題なので、「こんなところに、ツボを共有できるお方が」!と、うれしく思ったりする。

 でもこういうのって「話術や表現力」が勝負なので、最近のCM(トイレ聡恊ワ、おむつ、口腔洗浄薬品)のストレートさについては、憤っていたりもする。こういうCMこそアイディアが必要で、それはお食事中の視聴者への思いやりなのに、と。

 しかし、一方では「もしかすると、もう現代日本人には暗喩や反語や見立てや洒落は、意味不明なものとなっていて、ストレートに噛んで含めないとわかってもらえなくなっているのかも」という危惧もあったりする。まさかとは思うけど、もしかすると・・・おそろしや。
 
 今日は、ほんの少しだけ・・・のつもりで読み始めたらやめられず、次から次へと頁がめくられ、なぜか腰鰍ッていたベッドにいつしか横たわり、次第にものすごく心地よい眠りの世界へ・・・。

 ほとんど「快楽」といっていいような眠りの世界への誘いは、『すゞしろ日記』の比類なき癒し効果なのかも? もう森林浴か「縁側でひなたぼっこ」か、というくらいのくつろぎ方をしてしまいましたよ。就寝前のナイトキャップとしても、効き目ありそう。

肝を冷やす朝

2009-08-25 23:38:00 | ファミリー
 今朝はお兄ちゃんことTくんが、東京まで贔屓の議員さんの応援!!?に出かけた。キミは何様?と聞いてみたいところだが、一介の選挙道楽者にすぎないのは、よ~~~く知っている。

 なんと自民党総裁が彼と入れ替わりで明日滋賀県入りし、応援(はたして応援効果があるのかは不明)演説をするそうである。

 東京にもいつの間にか知り合いも出来たらしいし、しばしばひとりで出かけているので、さほど心配はしていない。

 しかし、今朝の緊急地震速報には肝を冷やした。早朝より出発したので第1報を聞いた時には、すでに家を出て1時間経っている。

 いままで「テスト」と称してラジオから流れる速報前触れの音は、何度も聞いているが、「本物」の地震警報は初めて聞いた。ほんと誤報でよかった。

  * * * * * * * * * * * * * 

気象庁、緊急地震速報を誤報 首都圏の鉄道一時乱れる

 25日午前6時37分、関東地方で震度5弱程度の揺れがあるとする誤った緊急地震速報を気象庁が発表した。揺れは観測されなかったにもかかわらず、鉄道が運転を一時停止するなど広い範囲に影響が出た。気象庁は地震計の不具合が原因とみて調べている。

 気象庁によると、誤報の原因は、同時刻に発生した千葉県東方沖を震源とする地震で同県南房総市の地震計の観測したデータが、送信する際に20倍になって伝えられたためという。同庁の伊藤秀美・地震火山部長は記者会見し、「国民の皆様に多大なご迷惑をおかけした」と陳謝した。

 今回の誤報は「千葉県、茨城県、東京23区、神奈川県東部、埼玉県南部で震度5弱の揺れがある」として発表された。テレビやラジオで放送され、速報の受信機も警報音を鳴らした。だが、同時刻に発生した地震では、震源近くの震度計でも震度1以上の揺れは観測されなかった。

 緊急地震速報は06年8月から鉄道や病院などに提供を開始し、07年10月から一般への提供を始めた。震度5弱以上の強い揺れが予想された場合、震度4以上の揺れが想定される地域に速報を出すことにしている。

(asahi.com 朝日新聞社 2009.8.25付 一部抜粋)


夏の終わり

2009-08-24 21:38:00 | 季節
 昨日は二十四節気のひとつで「処暑」という日だったらしい。秋分の日のふたつ手前だ。

 そういえば、空が高く秋の雲模様だった。トンボだって飛び交い始めた。早い田んぼでは、もう稲穂が黄色く垂れている。朝晩が涼しく、ときには寒いくらい。もう窓を開けて眠ると風邪を引きそう。そういえばこの季節、10代の私はいつも風邪をひいていたような気がする。

 Kちゃんが「今の時期って、さびしいやんな~!?」と言うので、「わかるわかる、秋よりものさびしい! しかも最終学年の小6とか中3とかの夏休みの終わりは、余計に寂しい!」と同感する。

 こういう話が家族でわかり合えるのは、私とKちゃんだけだ。風景や季節感への思い入れや、独特な情緒などを分かち合える人がいるのはうれしいものである。

 それにしても今年の夏は、いやに短かったな。去年ほどは暑くなかったような気もするし。でもおばあちゃんの夏バテがなくて、ホントに助かった。

年の功?

2009-08-23 17:04:00 | おでかけ
 今日の日程をすべてこなして京都から帰宅したのは16時。早い。その訳は、H氏が「私も京都に本買いに行こかな」と同伴したからだ。

 つまり私の無駄な寄り道&道草が封印されたための、早期帰宅という結果がでたのだ。うれしいような、かなしいような。

 とはいえ京都についたのはお昼で、駅前のレストラン街などは「落ち着かないし、混んでるし、獅「とも思えないし、しかも高い」からというH氏の提案で、四条まで出て以前行った「ト一食堂」に向かう。

 途中、地下街で坊さんが袈裟を着て白いカップで珈琲を飲むという斬新な写真の、小川珈琲のパネルCMを見て、「さすが京都や!」と感心する。
 あるいは人が行き交う四条通りで、カップルとすれ違い、そのかなりな美人の女性が、なぜか「してやったり」とほくそ笑んでいたので、「ジョロウグモの微笑み」と耳打ちしてH氏の笑いを取ったり、皇室女性のようなファッションのおばあさんを見たりもする。たまには、都会に出てみるものである。

 ところが空腹で行き唐鼈齦燻闡OのH氏をあざ笑うかのように、「ト一食堂」には臨時休業の張り紙が。足を引きずって落胆するH氏。

 でも以前ここでご飯を食べたとき、その後、寺町を抜けたところで「ここで食べたらよかった~!」って言ってたお店があったよ、そこにいってみよう、と今度は私が提案する。空腹ですっかりフキゲンかつ不幸な気持ちのH氏は、「そんなん覚えてへんし・・・」とかいいつつ、しぶしぶ再トライ。むっつりと歩く、歩く。

 どんどん歩いてもその「お店」が見当たらないので、あきらめかけたところ、目の前に「出石皿そば⇒」の看板を発見。「あ、ここやない?!」と半信半疑の私。「思い出したぞ~、確か出石そばやった!」。突如元気になる、現金なH氏。

 皿そばは美味しかった。午前中の除草作業でたっぷり汗をかいていた私たちは、ごくごくと出されたお茶を飲んだ。もちろんH氏はビールを注文する。

 寺町や錦小路で魅力的なお店をときたま発見するも、今回はすべて見送り。本日の京都行きのメインである京都駅前のホテルの「進学フェア」の会場に行き、受験予定(第2志望)の高校のブースで、少し説明をしてもらう。
 めちゃめちゃ退屈そうなH氏がとなりにいるので、説明者の先生にすまなく思い、必要以上に笑顔で興味津々に、あれこれと質問してみる。聞きたいのは生徒にとって「楽しい」学校かどうかだけなので、ベクトルは多方面から放つ。受験の興味方面に関しては、(たぶん)暗くて深い川が間に横たわる父母だったりも。もっとも深刻じゃないから害はないけど。

 ともあれスケジュールをこなして帰宅。ブログを書く元気も、晩ご飯を作る元気もある。きっと、あした、もしくは、あさってあたりに、どっと疲れがくるのかも。こういうのを「亀の甲より年の功」、とでもいうのだろうか。

明日は満タン

2009-08-22 23:32:00 | ノンジャンル
 明日は仕事はお休みを取るが、フル活動。むしろいつもよりハード。

 地蔵盆なので、早朝よりその最終準備(準備のほとんどはH氏が今日してくれた)。

 その後、朝から学園の除草作業に参加。

 午後より塾の主催で京都の主な高校のブースが立つ(個別説明がしてもらえ、制服の展示があり、資料がご自由にお取りください状態)ので、それに参加。たぶんヘロヘロで帰宅予定。

 いや、むしろ久々の京都なので、浮かれているか? とはいえ日曜日の京都なんて、疲れに行くようなものである。たとえ駅前近辺だとしても。

 晩ご飯の一品になるようなあれこれを頭のリストに書き込み、夕方の労力を軽減しなければ。う~ん、しかし除草の段階で危ない気も(暑くなりませんように!!) 

 学園で誰に出会うか、という点が重要かも。それで元気がもらえるか、失うかが決まりそう。(失うことは、めったにないと思われるが/笑)

 ということで、明日の記事のアップはアヤシい、という予告もついでにしておきます。そのときは、月曜午前に、ということで。