呉子曰く、
古来、国家を治めようとするものは、必ず第一に臣下を教育し、人民との結びつきを強化した。
団結がなければ戦うことはできない。その団結を乱す不和に、4つの場合があることを心すべきである。
それは、
国の不和、
軍の不和、
部隊の不和、
戦闘における不和の4つである。
国に団結がなければ、軍を進めるべきではない。
軍に団結がなければ、部隊を進めるべきではない。
部隊に団結がなければ、戦いを挑むべきではない。
戦闘に当たって団結がなければ、決戦に出るべきではない。
したがって、道理をわきまえた君主は人民を動員する前に、まずその団結をはかり、それからはじめて戦争を決行する。
また、
開戦の決断は、自分だけの思いつきによってはならない。