先日、久しぶりに自チームの練習に参加する事が出来ました。
私は今Reg(4,5,6年生)のヘッドコーチの立場にいますが、中々練習に参加(ほぼ終日審判部)できず申し訳なく思っております。
参加して気が付きましたが、部員の増加にびっくりしました。
Jr(4年生以下)は、前のブログに記載した通りで増員はわかっておりましたが、Regも3名入部になっていました。
非常にありがたいことです。
そこで、監督に新入部員の技術内容を聞いた所「…」との事。
しょ~がないっす!春先は、人数居なくて試合になるかどうかわからない状況と比べたら天国です。
また、その方が教えがいがあるじゃないですか!
なんとかして、この3人には頑張ってもらい秋の大会にはヒットを打たせたやりたい!と思っております。
ですが、やっぱり野球初心者。
ボールの投げ方やバットの握り方からの指導です。道のりは遠いです…。
だからバッティングもいきなり打たすのでなく、監督から「まずは全員でバントから」とのこと。
バントはバッティングの基本です。
まずはバットに当てる技術を身に付ける事です。
バントには、バッティングで必要な様々な技術が詰まっています。
バッティングの基本は、ボールをよく見極める事です。
バットがボールに当たらなければ話になりませんから、自分のストライクゾーンを感覚的に身につけ、バットの芯でしっかりとボールを捕まえる必要があります。
それでは、次に挙げるのが、バントの基本的な構え方になります。
・バットに目(線)を近づけること
・バッターボックスの前に立つこと
バントをする際ですが、どうしてもバットと目が離れすぎていると、バットにボールを上手く当てることができません。
バントを失敗する原因の一つとしては、バントの構えの段階から、バットの位置と目が離れすぎていることが挙げられます。
そのようなバントの構えであれば、必ず上半身だけで、バントをしに行く形となるので、バントはほぼを失敗します。
むしろ、そのようにバントの構えの時から、バットと目が離れている状態でバントするのは、いくらバントが上手い選手であっても難しいでしょう。
基本的に、バントは、身体全体を使って試みるものなので、手先だけでは、うまくバントを成功することはできません。
たしかに、バント練習の際のバントの構えは、初めはバットに目を近づけるのが恐いかもしれません。
そうであれば、初めは、遅くて緩いボールからバットに目を近づけてバントをする練習すると良いと思います。
バントは、練習すれば必ずできるようになるので、まずは構えの段階で、バットに目を近づけながら練習するように指導したいです。
あと、なぜバントを構える際に、バッターボックスの前側に立つ方が良いのかを説明します。
それは、バントを成功率をグッと上がりやすくするためです。
もっと具体的に言えば、バントした際に、バットに当てたボールがファールになりにくくするためです。
例えば、もしバッターボックスの後ろの方や真ん中の方で、バントをしたとすれば、間違いなくファールになる可能性が上がります。
ファールになるということは、すなわち、いくらボールを上手く転がせても失敗だからです。
そのような上手く転がすことができるバントの技術がある選手であれば、あとは構えのバッターボックスの位置を前の方にするだけで、バント成功率は大幅に上がります。
ですので、少しでも成功する確率を上げるためにも、バッターボックスの前の方で構えるように指導した方が良いと思います。
最後に、最も注意すべき点はバットの角度です。
バントで一番まずいとされるスタイルは、バットに当てるタイミングでヘッドが下がることです。
下がったヘッドに当たった打球はファイルチップとなるか、ファールになってしまいます。
フェアグラウンドに転がすためにはヘッドを水平よりやや上げる事が重要です。
構えは、膝を軽く曲げて、自分のストライクゾーンの高めいっぱいにバットの先端がくるように調整させます。
こうすれば、目の高さより高い球はボールであると判断できるので、ボール球を容易に見逃せます。
低めに来たボールにはヘッドを下げたり、腕を下げたりするのではなく、バットの角度と目の位置関係は変えずに、膝だけを上下させてバントします。
この場合における低めのゾーンに対する見極めは、練習で体に覚えこませる(経験を沢山積む)しかありません。
バントで注意すべきもう一つの点は、自分はセーフにならなくてよいということです。
送りバントの経験が浅いうちは、自分もセーフになった方がチームとしてもいいだろうと勝手に考えがちです。
その結果、きちんとバットに当てる前に1塁に向かって走る意識が出すぎてしまい、バント自体が出来ずに空振りになったり、当たったけれども小フライになってダブルプレーを食ったりします。
自分の役割をしっかりと理解して、ボールが転がった事を確認して走塁するくらいがちょうど良いかと思います。
バントの練習はあまり楽しくないですが、バッティングの基礎となる技術です。
しっかりと身に付けて、ステップアップしていきましょう。