フォロースルー その2

2019年05月25日 05時43分00秒 | 少年野球

以前、記載しましたフォロースルーについての補足です。

 オリックスの吉田正尚選手ご存知でしょうか?
今時点(5月23日現在)で44試合で10本のホームランを放っております。
 
吉田選手は身長173cmとプロ野球選手としては小柄な体格ですが、えげつない打球を放ちます。
大柄な選手や外国人選手を差し置いて4番に座り、とんでもない飛距離のホームランを打ちます。
その秘密はなんと言っても大きなフォロースルー。
フォロースルーと飛距離について考えてみたいと思います。
 
吉田選手のホームランは全体的に低い弾道でスタンドに放たれるイメージがあります。
要は打球速度が速く、まったく球速(打球球威)が落ちずにスタンドに入るイメージです。
 
小柄な吉田選手が飛距離のある打球を飛ばせる理由ですが、身長は低い(失礼)ですが、身体全体的に筋肉量は多く、特に太ももはとんでもない太さです。
(ジャイアンツの岡本選手も同様ですね)
こういった筋肉からできるパワーをスイングにしっかり乗せることができているからこその、あの飛距離だと思います。
 
人間の体は腕より足の筋肉の方が大きくできています。(腕の約4倍が脚の筋力です)
いくら上半身の筋トレをがんばっても、下半身の力には敵わないです。
上半身だけムキムキの外国人が手打ちしてもたいした飛距離は出せません。
野球のスイングは下半身のパワーを上手く連動させてバットに伝えることでスイングスピードを上げ、その結果飛距離を生むことができます。
 
では、吉田選手は下半身だけでバッティングしているでしょうか?違いますね。
吉田選手のスイングを見ていると、スイングのベクトルが前を向いていることがわかります。
つまり前へ押し出すように大きく振っているということです。
 
多くの人がインパクトの瞬間に最大にパワーを出せるようにと、そこに標準を合わせてスイングします。
その結果、力みが生じたり、手首をこねたりします。
これではインパクトの瞬間に最大スイングスピードは出ません。
対してフォロースルーを大きく取る事はもっと先、つまり前方方向に大きくスイングすることを意識する為、インパクトの瞬間に無駄な力みが無く脱力に近い状態でスイングができています。
これがスイングスピードを速め、その結果飛距離が出せることに繋がります。
 
体が小さくてもフォロースルーを大きく取ることで、インパクトで最大にパワーを引き出すことができ、それが飛距離につながります。
真似してみてはいかがでしょうか。




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