今回はルール面について少しお話しさせて頂きます。
私は公式審判員の免許を取得しています。
ですので、野球のコーチとしては、技術面もさることながらルール面についてもフォローさせて頂いております。
その中で、学童野球で良く出てくるルールのおさらいを。
※今回は少し難しいかも?!
①インフィールドフライ
②振り逃げ
②の振り逃げに関しては、改めて解説させて頂きます。
今回は『インフィールドフライ』について説明させて頂きます。
インフィールドフライとは?
インフィールドフライは、故意落球と同じく、野手が飛球をわざと捕球せず、走者をフォースアウトにできる状態にしておいて、併殺や三重殺を行なうことを防ぐための規則です。
無死または一死で走者が一、二塁または満塁であるとき、打者が打ち上げたフェアの飛球で、内野手が通常の守備を行えば容易に捕球できるもの(公認野球規則2.40)。審判員によってインフィールドフライが宣告されると、その時点で当該打者はアウトになる(公認野球規則6.05(e))。
補足的にちょっと覚えておきたい点は、ファウルゾーンで野手が触れて落球した場合、野手が触れずにファウルゾーンに直接落下したか、内野に落ちた後ファウルゾーンに転がった場合、飛球がファウルボールになれば取り消しとなるということ。そのためファウルライン付近にあがった飛球がフェアであれば、「インフィールドフライ・イフ・フェア」と宣告するということ。
↑(ネットで調べました)
また、インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイだから、走者は離塁しても進塁してもよいが、その飛球が捕えられれば、リタッチの義務が生じる。リタッチしなければ、普通のフライのケースと同様、アウトにされるおそれがある。
↑(これもネットで調べました)
ですので、たまにある事例(学童野球の低学年クラスでしょうか?)が、インフィールドフライのケースで走者が走ってしまい、内野手がフェアゾーンで落球してしまった場合…
勿論、打者はアウトですが走者はセーフ(アウトになる危険を冒してまで進塁するプレー)となります。
しかし、一般に教えている事は、フライが上がったら「帰塁しなさい」ですので結果セーフになっても どうなの?といったプレーです。
また、このインフィールドフライも条件で適用されない場合があります。
インフィールドフライが宣告されない場合
以下の場合は、インフィールドフライのルールが適用されません。
・二死の場合 : 守備側が飛球を捕球すれば三死で攻守交代であり、意図的に捕球しないことによる守備側の利益も攻撃側の不利益もない。
・無死または一死で、走者二塁、走者三塁または走者二・三塁の場合 ― フォースの状態の走者がいないので、たとえ野手が落球しても、フォースプレイを悪用した併殺は起こらない。
・無死または一死で、走者一塁または一・三塁の場合 ― 野手が落球しても、フォースの状態にある走者は一塁走者だけであるから、打者走者が一塁への全力の走塁を怠らない限りは、フォースの状態を悪用した併殺が起こることはない(一塁走者が二塁フォースアウトになっても、アウトカウントが1つ増えて打者走者が一塁走者と入れ替わるだけである)。
・バントして打ち上げた飛球の場合。
・打球がライナーの場合。
審判泣かせなのが、会場の風が強い場合や小雨等が降っている場合です。
その場合には、予め試合前に審判団で、打ち合わせしておく必要が大事ですね。
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