
先日、ひとりで写真を撮りに足助に行ってきた。
足助は紅葉の名所だが、今回はスケッチの下準備のような目的で商店街や川沿いをぶらぶらしてみた。
以前に、やはり紅葉の時期ではない夏に訪れた足助。
その時は家族で夕暮れ時に立ち寄っただけだったが、かざぐるまが回り打ち水された路地が涼しげで、少しずつ灯る町の明かりがなんともいえない風情を醸し出していた。
夕方にわざわざ来るのは難しいが、もう少しゆっくり来てみたいなぁと思っていた。
本来スケッチは現場でするのが理想的だけど、まだまだ自宅でも筆が思うように進まないので 今回は写真のみで良し、と自分の中で決めた。
そして、子どものいない時に心ゆくまで気になる通りを選んで歩きたいと楽しみにしていた。
平日なので、ひとりでうどん屋でも喫茶店でもフラリと入ってのんびりしよう…と意気込んでもいた。
ぶらぶらと商店街の通りを歩いていると、まだ午前中の早い時間だったせいか地元の人が挨拶してくれる。
嬉しいけど、不審者にも見えてしまうのだろうか?
観光客が多すぎも散策しにくいが、少な過ぎも実は歩きにくいものだ。
平日の早い時間にいい歳の女性がひとり歩き。地元の人になりきるにはカメラ片手の格好で無理があるし…。
もともと平気で喫茶店などひとりで入ってしまう方だけど、観光地で閑散としている時に店に入るのも意外に勇気がいる事に気がついた。
写真を撮りながら目に飛び込んでくるのは、コロッケ…おでん…五平餅…自家焙煎珈琲の文字…。
お目当ての本屋さんはあいにくお休みで、周辺のお店も定休日のところが多く、工事業者の人が歩いたりしていた。
でも天候は、雲は多いものの 陽射しが強すぎず 暑過ぎず絶好の撮影日和でスケッチでも大丈夫そうだった。
・・・結局 飲食店に入る勇気が出なくて、和菓子屋さんで水まんじゅうを買って帰ることになった。
それにしても。
道中のドライブは楽しかった。
結構目的地に着くまでにも山深い川沿いの道は緑が美しかったし、スケッチしたら良さそうな田畑の風景もあった。
別にスケッチの題材は自宅にもっと近いところでありそうだとも思った。
そして。
今回は子どもが学校に行っている間を狙って来たけれど、もし子どもと一緒だったら途中で五平餅や水まんじゅうを食べて休憩できたし、河原に下りて水辺で遊ぶこともできた。
スケッチは邪魔されるかもしれないけど。
やっぱり今度は息子と来よう・・・
などと次の計画を考えながら帰り道の緑を楽しんだ。
今回の収穫。
風景写真はもちろん、グルメスポットと水遊び場の下見。
そして実は 自分は紅葉より新緑にときめいてしまうことも発見した。