近頃、再び子育てに関する本を読み返しています。
正確に言うと、今まで所々拾い読みをしていて、まだ読んでないところがあるだろうなと思い、最初から読み進めています。
この本は、福音館書店発行の
「子どもへのまなざし」です。
著者は児童精神科医の佐々木正美先生。
長い臨床経験を元に、子どもとの関わりについて書かれています。
本編、続編、完結編、と三部作になっていますが、どこから読んでもすんなりと入ってくる内容になっています。
先生の優しい語り口で わかりやすく、まるで講演会で話を聞いてきたような感じで心に響きます。
子育ての中で、幼児期は人間性に関わる重要な時期であること、子どもへの本当の愛情について、現代における社会性など、大切なことばかりが書かれています。
私は続編から読み始めました。
その頃 子どものこだわりなどの特性がとても気になっていたので、お母さん友達から勧められて読みました。
続編には 子どもの発達障害についても詳しく説明されていますし、そういった子どもを持つ母親の心の移り変わりまで、細やかに書かれています。
そして、この本全体に言えることですが、親だけでなく 保育者や教育者、その他の大人が心に留めるべきことがたくさん書かれていて、社会全体で子ども達を暖かく見守らなくてはいけないことが
わかります。
本は分厚くて読むのが大変そうな見た目なのですが、読み出すと心が軽くなり優しい気持ちになります。勇気ももらっているかもしれません。
そして、読んだあと必ず今以上に子どもを愛情で満たして行こうと思えるのです。
子育ての本、と書きましたがこれはすべての大人に読んで頂きたいくらいの本です。
社会全体で子ども達を受け入れる。
とても難しいことですが、まずは大人が学び知ることが大切だなぁと思いました。
拾い読みでもそうでなくとも、何度も手にとって読み返したい本です。