Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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例外を探す

2007-07-12 12:24:26 | 産業カウンセリングのこと
ちょっとご無沙汰しました。引き続き日々のコミュニケーションに活かせるSolution-Focused Approachについて書いてみます。

問題解決の糸口が見えない、出口なんて見えやしない、例え、そんな真っ暗な状態に自分自身が身を置いていると感じていたとしても実は解決はすでに起きている。

でも、気づかないものなんでしょうね。

ミラクルクエスチョンとならんで、解決に向けて有効な質問に「例外探しの質問」という質問があります。

ここで言う「例外」というのは既に起こっている「解決の一部」のことを指しています。

例えば、3年間ずっと、ある人を軽蔑したり、憎んだりして、悪い感情に支配されているとします。相手を責めたり、自分も責めたり、そんな自分がしんどかったりする訳なんですけど、3年間毎日毎日そんなふうに思っているわけではないと思うんです。

ほんの30秒だって、その人をありがたく思った時もあったり、悪感情に支配される自分を冷静に省みることもして、悪感情にさいなまれることから開放され、安寧のひとときを送ることだってあると思うんです。

そんな短い時間でも、解決の一部が起きています。

どんな時に悪感情から開放されるのか?
どう考えた時に、ココロが楽になっているのか?
なぜ、その時はそんなふうに感じることができたのか?

『上手くいったことの原因を探す』

この上手くいったことこそが、例外(解決のかけら)です。

SFAでは、できていることに対して「どうやって、それをされたのですか?(How did you do it?)」と具体的にかつしつこく質問を繰り返していくんですよね。インスー・キム・バーグのビデオでも確かにそうでした。

しかし、自分に応用しようと思っても、この思考って自分が渦中にいる時って皆さんできますぅ?

私には簡単なことではないっすよ(苦笑)

私自身は、セルフカウンセリングを試みる中で、ちょっとクールになってやっと、

・「あの時こうやって乗り切ったよね」
・「あの時、上手くいったのってこうやって、こうやって、こうしたから、こう考えることができたからだよね」

なんてことが見えてきたりしたらしめたものぐらいにしか感じられない、まだ偶発的な出来事なんです・・・

ほんの少しでも良いことが起きている時、自分の中にもなにかいつもと違うことが起きている、いつもと違う行動をしていたり、周囲の人もいつもと違うことをしていたり。

そんな「差異」に目を向け、見つかった例外をどんどん膨らませ、全てを例外にしてしまえばよいわけですよね。

その頃には問題は解決してしまっているのでしょう。

例外は「解決のかけら」と森先生と黒沢先生の本の中でかかれていました。渦中の中にいるとて、かならずこのかけらは転がっているものと思われます。

ゼロに何を掛け算しても、ゼロですが、どんな小さなかけらでも掛け算によってどんどんかけらは広がりを見せます。

なるほどなぁ・・・・と思いました。

自分自身もそんな考え方を積極的に身につけて行きたいと思います。

うまくいった原因さがしってステキなことですよね。


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