最近、っていうか、齢を重ねる度に自分自身が変わってきた。。と思うことがあります。
一つは嗜好。
昔、母が食卓に糠漬けを出すと、発酵した臭いが嫌で文句ばかり言っていたのに、
四十を超えた辺りから、白いご飯とお漬物が無性に食べたくなったり、
幼い時から、酒乱だった父の日本酒の臭いが嫌で嫌で仕方なかったのに
ここ何年か、お正月に食べるおせち料理に合わせるように
日本酒をお猪口でチビチビと口にするようになってから、
そして、そのことをお店の常連さんに話してしまったために
お酒好きなその常連さんから度々高級なお酒を頂いたり
大将が買い物の途中で酒屋さんに立ち寄っては
「これ飲んでみよっか」と、色んな日本酒を買ってきてくれるので
ほぼ毎日お店の中で「利き酒会」状態に・・・
(常連さんから頂いたお酒の数々。。どれも皆美味しかったです^^)
で、毎日毎日日本酒を口にしていると、不思議なことに「美味しいお酒」が判ってきたというか。。。
安くてどこにでも売られている日本酒は、一般大衆向けで値段も手ごろ。
どこにでも売られているから手に入りやすいけれど、最初に酒を一口含み、、
日本酒の特徴である米麹の微かな香りとサラッとした口当たりは良いのだけれど、
そっと喉に送り込むまでの間は日本酒独特の風味があるのに、
舌の付け根辺りから鼻に抜けるようなアルコール臭がツーンと残るのが特徴で、
知る人ぞ知る銘酒には、そんなアルコール臭が無くて、円やかな舌触りの中に
麹と仄かな酒樽の香りが口の中に広がるような旨味が感じられたり、
僅かな違いを楽しめるようになってくると、もっともっと、美味しいお酒が飲みたいと思うようになり、
いつの間にか立派な酒飲みになってしまいました
(ちなみに今夜は「獺祭」を飲んでいます)
おかげで少しずつお酒には免疫ができたのか、あまり酔わなくなってきたものの、
糖分が災いをしてしまい
もうすぐ半袖の季節になるというのに、ぽっちゃり体形になってきたというか
飲みすぎて、病気にならない様に気をつけなきゃ・・・ですね