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サンショウ・6~油点

 先日はカラスザンショウの葉の油点(明点)を観察したが、同属の「サンショウ(山椒)」の葉も観察しておこう。カラスザンショウの油点は葉全体に点在していたが、サンショウは鋸歯の基部にあり、白い点がいくつか見える。油点は細胞間隙に溜まった香り成分であり、叩いて傷つけると良い香りを発する。板前さんが手のひらで『パシッ!!』と叩くのはこの香りを出すためである。
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トチバニンジン・2~果実

 ウコギ科トチバニンジン属の「トチバニンジン(栃葉人参)」。草丈は50~60センチで、全国の山地の林内に生育する。小葉の掌状複葉がトチノキの葉に似ていることから名付けられている。初夏に球状の散形花序を付け、果実は赤熟する。果実の先端を黒いマジックで塗ったようになる種をソウシシヨウニンジン(相思子様人参)と呼ぶらしい。根茎には節があり竹の根茎に似ていることから「チクセツニンジン(竹節人参)」とも呼ばれている。その根が生薬の“竹節人参”で、解熱、去痰、健胃などの薬効がある。
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トサノクロムヨウラン・3~果実

 ラン科クロムヨウラン属の「トサノクロムヨウラン(土佐の黒無葉蘭)」。葉を付けず自身に葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、光合成を行わないために光の届かな暗い林床に生育する。写真は種子を散布した後の果実で、長さは3~4センチ。これは五反田谷戸のもの。
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