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スズメノヒエ

 イネ科スズメノヒエ属の「スズメノヒエ(雀の稗)」。全国の日当たりの良い草地に普通に生える。草丈は50~60センチで、茎の先に長さ5センチほどの花序を付ける。小穂は楕円形で、黒紫色の柱頭と黄色い葯が見える。外来種のシマスズメノヒエは小穂の縁に毛があり、葯は柱頭と同じ黒紫色になる。この後、小穂が色付くと綺麗だがそれまでに刈られてしまうだろう。これは上柚木優先分譲地協力公園のもの。
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シャクジョウソウ・5~小野路城址

 町田市小野路町の鎌倉古道に“小野路城址”がある。これは平安時代末期に小山田有重が小山田城の支城として築城したとされている。今は雑木林の中のこんもりとした丘に鳥居と小さな社があるだけで、すぐそばには小野小町の眼病を治したという“小町井戸”もある。小野路城は結道城(ゆいどうじょう)とも呼ばれ、この西側のバス通りには“結道(ゆいどう)”停留所がある。結道は『由井に通じる道』という説があるようで、確かに八王子市片倉町界隈に“由井”の地名があり、多摩丘陵の谷を繋いでいくと町田から八王子に通じる。
 さて小野路城址の土塁の斜面にポツポツと「シャクジョウソウ(錫杖草)」が顔を出している。花期は6月頃で他所では既に果実になっているが、ここではまだ咲いたばかりだった。シャクジョウソウはツツジ科(←ギンリョウソウ科・イチヤクソウ科)シャクジョウソウ属の多年性菌従属栄養植物。
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キャッツテール

 野猿街道の下柚木交番付近を走っていて見掛けた猫の尻尾のような長さ10センチほどの花。これは見た目通りの名前の「キャッツテール(cat's tail)」。トウダイグサ科エノキグサ属の常緑多年草で中央アメリカ原産。学名の“Acalypha hispaniolae”から「アカリファ」とも呼ばれる。近縁のベニヒモノキを2年前に沖縄で見ていた。
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