質問をいただきました
「水野さんがスーパーバイズされている部署では、どのようなアセスメントが使われていますか?」
ということです。
アセスメント フレームワークをいくつか紹介します。
○自閉症の特性は
情報のキャッチの問題 → 言語・視覚情報のキャッチ・感覚の問題
情報の発信の問題 → コミュニケーションの問題
情報の処理の問題 → 例えば情報の選択
☆ 受信・発信・社会相互交渉のコミュニケーションの特性
→何で理解し、何で意味をついてえるか、情報処理の特性は?
☆ 社会性の特性
☆ アテンションの特性(注目とその移動の特性)
☆ 全体よりも細部に注目してしまう特性
☆ 整理して考えることの特性
☆ 関係理解の困難さ
☆ 般化の特性(般化できなかったり、般化しずぎることも)
☆ 刺激に影響を受けやすいか?感覚の特異性?
☆ ワーキングメモリーの維持が困難
☆ 長期記憶の特性
その他
○認知・発達の特性
◎ 認知の特性
◎ 発達のレベル
◎ 社会性のレベル
◎ 本人の学習様式(どのように学ぶか、どんな方法が効果的か)
その他
☆その他の情報
・ 興味・関心・強み・芽生え反応
・ どんな視覚的な情報が得意か、注目しやすいか?
・ さまざまな概念:数、時間(時計・タイマー)
・ 終了概念は何か?→材料がなくなったら、タイマー、時計、etc
・ ご褒美は何か(何でがんばれるか?)
・ ライフスタイル、家庭・仕事・学校
・ 余暇の過ごし方
・ 生活シナリオ(1日のスケジュール)とそれぞれの支援
・ 生活地図
・ 環境(生活・日中・職場・余暇の場所)
・ 家族のニーズ
・ 家族の理解、できれば学歴
その他
支援の領域ごとで考えると・・・
◎活動の自立に関しては
「合格。できているところ」
「芽生え。課題になっていることはなにか」
「ニーズはなにか」(自立を阻害しているものはなにか)
自立の度合い(介入の度合い)を確認していく
→システマティックインストラクション
◎行動支援に関しては
・氷山モデルによる
環境のアセスメント
本人の特性
本人の気づき の要因
・ABC分析
その他
◎コミュニケーションの指導
好んでつかっている
・機能
・文脈
・形態
でている表出の言語の意味
○地域環境、資源、ニーズ
○同僚の強み、ニーズ
※いくつかの項目はだぶってます。
正直、まだまだあると思いますし、その中でフレームワークがあります。
しかし、多くはないです。必要な情報です。
また、感にたよったり、根拠のないスーパーバイズに基づくプランニングも危険です。地道が一番です。
発達障害や、自閉症に特化した施設で、以上の情報がないのは、かなり厳しいです。
構造化をやっているから良い施設ではありません。良い相談事業所ではありません。アセスメントとプランニングに専門性があります。
皆さん、エジソンになりましょう!
「なんでこの支援をしてますか?(みせてください)」
「どんな情報がありますか?(みせてください)」
特別支援学校の先生にも。
発達障害者に特化した相談事業所にも。
周囲に発達障害者に特化した施設といわれている施設にも。
確認してみてください。
情報が出てこなかったからと言って怒ってはいけません。
選ぶのは、利用者です。情報を収集してその時々で、最善の施設を選べばいいんです。(でも、学校は選べませんね。んんん。)
フレームワークに関しては、なんらかの方法で皆さんにご提示できるように準備しています。ブログではありません。たぶん冊子、ワークブックする方向です。
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