アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第350回目「マユーラアサナのやり方」5月14日
孔雀ポーズのマユーラアサナは、アレクサンダーテクニークのプライマリーコントロールをダイナミックに体現する、たいへん優れたアサナです。一度プライマリーコントロールを引き出すと、頭頂からつま先までがバーンと伸びて、連続的に途切れのない流れが現れます。そして他のアサナはもちろん、日常生活のあらゆる場面で体の使い方が、良好になります。
アレクサンダーテクニークでこれを引き出すにはルールがあります。
1)首を固めず縮こませない
2)目の動きを先行させる
すると体には次の特色が現れます。
1)頭がリードして体がついてくる
2)背中が伸びて広がる
これらがすべて同時に起こるとき、体に秘めた調整作用、つまりプライマリーコントロールが起動します。
1)マユーラアサナは指先を足側に向けます。
ここでよく肩を上げて首をすくめる人がいます。するとアゴがあがって、見かけも悪いだけでなく、頸椎が押し潰されてしまいます。すると体の流れは台無しになります。
2)両肘をお腹に当たるようにしてスタンバイです。
3)足を交互に上げ下げして、この姿勢にまず慣れてください。
4)次に頭を持ち上げてみましょう。初めての人、初心者はまずここまでできるように練習しましょう。
5)できる人はそのまま進みますが、ここでよくあるのが、頭を上げた状態で両足を上げる人です。実はヨガの教則本でも、そのように指導しているものが多いのですが、それをやるとバランスがかなり難しくなってしまいます。そしてそのやり方だと、プライマリーコントロールを起動するのはたいへん難しくなってしまうんです。
6)アレクサンダーパワーヨガで、もっと簡単に効率よくマユーラアサナをやりましょう。すると今まで何度かやって、できなかった人も意外と簡単にできちゃうんです。ただし簡単といっても練習は必要ですよ。まずスタンバイ。
7)そして頭を少し浮かしながら、体全体を前にバランス移動するんです。すると支点の前腕が前に傾いていきます。
8)さらに前に体を行かせます。これが「頭がリードして体がついてくる」という意味です。感覚的にはかなり前に移動して墜落スレスレまで向かう感じがします。そこが浮上ポイントです。頭と両足をフワッと持ち上げる、というか自然に浮かびます。釣り橋の建設みたいですね。
9)低空飛行に慣れたら、バーンと高く舞い上がります。最初のうちは転倒を繰り返しますが、それは必要な学習のプロセスです。自転車乗りと同じですね。練習での苦しさや痛みに比例してアドレナリン量が増加します。そして体はたくましく生まれ変わるのです。それまでは弱音を吐かないでくださいね。
【アレクサンダーテクニークでやるパワーヨガ Part-21】浮上系ポーズ
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司