3月9日に否決された平成28年度一般会計補正予算(3月補正)について、再議に付すことになり、当初の予定になかった本会議が今日行われました。
市長の提案説明のあと、私、板東と、三木新党の堀元子議員が討論を行いました。
討論の後、予算を否決したことに対して賛成か反対かの採決がありました。
賛成議員:大眉・板東(日本共産党)、藤本・中尾(公政会)、大西(公志)、岸本(みき未来)、古田(走政クラブ)
反対議員:穂積・草間・吉田(よつ葉の会)、加岳井・堀・泉(三木新党)、内藤・松原(公明党)
賛成少数となりました。
そのあと、補正予算原案に対する賛否について採決があり
賛成議員:穂積・草間・吉田(よつ葉の会)、加岳井・堀・泉(三木新党)、内藤、松原(公明党)
反対議員:大眉・板東(日本共産党)、藤本・中尾(公政会)、大西(公志)、岸本(みき未来)、古田(走政クラブ)
賛成多数で可決されました。
3月9日に原案に反対したよつ葉の会が今回賛成に回る結果となりました。
私の反対討論をアップします。
市長の謝罪の意味するところが何なのか。
議会は市長の追認機関ではない。
この2点について討論したつもりです。
第19号議案、平成28年度一般会計補正予算に反対の立場で討論を行います。
私は三木市の市議会の一員として、当局が補助金を申請しないにもかかわらず、市民に説明をしないで事業を執行していたことをこの3月になるまで見抜くことが出来なかったことに対して悔しく思いますし、市民に対して申し訳なく思います。
さて、この予算に反対する基本的な考え方は、3月9日に大眉議員が討論した通り多世代交流施設整備事業で大型遊具の建設に国の地方創生交付金を活用すると説明をしながら交付金を使わずに市債に切り替えて事業を進めようとしていることであります。
この本会議で市長はじめ、関係する部長などが答弁の場で謝罪をされています。では、何を謝罪しているのかというと、議会に報告が遅れたことについてであります。
当局は議会への報告が遅れたのではなく、報告をする必要がないと考えていたのではないでしょうか。その証拠に、議会で指摘がされたものに対して、法的に問題ないとしています。
また8月に行われた、みきっ子未来応援協議会では、その段階で申請すらしていない補助金を担当者は補助金が出ると委員に説明しています。当局の説明では担当部局に補助金を申請していないことを説明するのを忘れていたとのことです。本来であれば、教育長や担当部長は猛烈に抗議すべき内容です。そして、担当職員に頭を下げて謝る内容です。
さらに、そのみきっ子未来応援協議会には北井副市長と井上副市長も出席していたというではありませんか。わざと、市民や議会に黙っていたのではないかと疑念を持たれても仕方がない内容であります。
百歩譲って報告が遅れたことを謝罪しているとしましょう。しかし、この多世代交流施設事業は他の事業と違って地方創生にかかる新型交付金を活用すること前提として議会でも、みきっ子未来応援協議会でも、平成28年3月の公報で説明されています。私たちも、みきっ子未来応援協議会でもそのことを前提に議決、承認したものです。
多世代交流施設整備事業はまだ設計段階にあり、工事は来年度になります。反省するというのであれば、いったん凍結して、みきっ子未来応援協議会など、しかるべきところで、お詫びと承認をしていただいてから、一日も早く臨時議会に付すべきべきだと考えます。
三木市議会では平成26年3月定例会において、直通バスの予算2億5千万円に対して、賛否が分かれました。多くの議員が2億5千万円の予算には反対だが、否決することによる三木市全体の影響を考えると反対出来ないとして、賛成に回られたのではないでしょうか。
その時、市長は閉会の挨拶でこのようなことを言われました。「この議論をめぐって、平成23年9月市議会以降、2年半にわたって議会との信頼関係を損ないかねない事態となったことに対し、深く反省する次第でございます。今後このような事案については、議員各位と意見交換を行い、意思疎通を十二分に図り、議会との信頼関係を礎(いしずえ)とする中で、市政運営に臨んでまいる所存でございます。」
この再議の結果補正予算が否決された場合でも、多くの予算は義務的経費で予算を執行することができます。義務的経費以外で市民生活に影響があるので賛成しなければならないとするなら市当局がこれまで市民と議会に説明責任を果たさずに事業を進めてきたことを認めてしまうことになります。議会は市長の追認機関ではありません。今後、市長が市民と議会に情報を公開して市の施策について十分な説明をすることを求めて討論とします。
そのとおりです。
この補正予算を通した議員さんは、つまりは市長の追認議員だということでしょう。