新元号が決まりました。
令和
この元号を菅官房長官が最初に発せられた時、なんか言いづらいというか発音しにくい名前だなと思いました。特に私のように滑舌の悪い者にとってはなおさら。ラ行が言いづらい。
が、なんとなく、きらびやかな美しい時代というか日本らしさを感ずる、と思っていたら万葉集から引用したと言うこと。
「時に初春の令月にして、気淑く風和義、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」
聞けば、元号で日本の古典を参考にしたのは初めて、と言うこと。驚くような話ですが、昔は中国の古典を知っている、という事はある意味、教養があると思われていたのかもしれませんね。
その万葉集が編纂されたのは奈良時代と言われていますが、どうも平安時代 に思えてしまう。こういう時代の括りは後世の者が決めた事なので、私にとっては奈良時代でも平安時代でも一緒かと。それにいつ編纂されたのかは、はっきりとした事は分かっていないのだし。
その、私の好きな平安時代といえば国風文化が栄えた時代です。国風文化とは
日本の自然や、人々の生活感情に合った、日本独自の文化
の事を言います。奈良時代が終わって100年ぐらいした894年にそれまで200年も続いた遣唐使の制度が廃止されています。これにより、日本独自の文化が発展したという事です。
仏教、ファッション、建築物、や文学が花開き、更にかな文字が使い始められたのもこの頃。
安倍首相はこの新元号の意味について、
人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ意味が込められている
とのべていますが、平安時代のような国風文化が栄える時代の事を思い浮かべているのかもしれません。
奈良時代があって平安時代の国風文化が栄えていく過渡期。今の時代に似ているでしょうか❓
トランプ大統領が常々言っている「アメリカファースト」ってまずアメリカの事を考えようと言う事だと思いますが、トランプ大統領は文化的なことには全く触れていませんからね。それを考えたら、日本の方がもっと上、なんちゃって。
とにかく、この平安時代風の元号で、日本でしか生まれないような文化で世界のリーダーとなれるような、そんな時代になってほしいと思います。