Full-Tone

女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

晩節を楽しむ

2014-02-10 15:17:35 | 家づくり

Cimg2089

写真の下足入れの中に、郵便受けが仕込んであります。
外に出なくても郵便物が取れるよう、でも、直接外気が入ってこないよう、工夫してあります。
答えはホームページのギャラリーをご覧くださいませ。
http://www.furutochikako-archi.jp/

8年前に設計監理をさせて頂いた晩節を楽しむ家。

8年前・・・。

ご主人70代前半、ほぼ毎日ご自身で運転してスイミングへ行かれていました。

奥様が60代前半、片道30分近くのスーパーまで徒歩でカートを引っ張って、

お買い物に出掛けられてました。

引き渡しから数年後、ご主人が骨折されたり、ご夫婦ともに病気を患ったり、

思いがけないことが、続きました。

けれど、今もお二人で元気にのんびりとこの家でお過ごしになっています。

時々、おじゃましておしゃべりしてきますが、そのたびに言われることがあります。

「古戸さんのお陰で、改修工事しなくて済んで、みんなに驚かれるのよ。」

玄関に設置したベンチ、ゆとりの廊下・洗面脱衣室・お風呂・トイレ、手すり・・・。

ケアマネさんがビックリされたのだそう。

必要なく済むなら、お花でも飾ってくださいとお話して付けた、玄関のベンチ。

とっても役立っていると、嬉しそうにお話をしてくれました。

年齢的に借入はできず、手持ち金を取り崩すご予算での工事でしたが、

贅沢をできないことが、簡潔な暮らさを追求できたのだと思います。

って、手前味噌な話はここまで。

本当のことを言うと、ご夫妻はこのまま(古いおうち)で、いいとおっしゃっていたのを

嫁がれたお嬢様が、ご両親に温かく快適な家で暮らして欲しいと望まれて、

片付けから引っ越し、諸々の手続きなど、色々なの段取りをされていたことが、思い出されます。

彼女の熱意がご両親に決意させることになり、

私もその中で、良い提案ができたのだと思います。

ご夫妻にとって、打ち合わせ中は不要なものを強いて、不愉快な場面もあったと思います。

建替えやリフォームをお考えの方は、

高齢者だからではなく、いずれ年を取ることはもちろん、、万が一のことを視野に入れて、

計画を進められることをおススメします。

@ふると

http://www.furutochikako-archi.jp/

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2 コメント

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郵便物が取れるのは良いですねえ。 (お天気ねこ)
2014-02-11 23:34:07
私も、外に出ないで済むように改装時にはしたいなあと思っていたところなんですよ。
マンションみたいに扉と一体になったのがあるけれど、ちょっと家の中を覗かれそうで怖いし風も気になりますし。
他の画像も拝見しましたが、すっきりした落ち着いたお宅でとても素敵。
ご夫婦揃って、ゆっくり過ごせそうですね。
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お天気ねこさん、 (fulltone)
2014-02-12 00:46:24
外気を入れないことが断熱・気密的には原則なので、
外にポストを設けるのが理想です。
でも、外に出たくないのよね…。
我が家もそうなのですが、受け口が表しになっていると、
この時季、冷たーい風が入ってきてNGです。
色々な工夫ができると思います。
遠いけど、いざというときは相談に乗りますよん!

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