NHKBS「ボンジュール、辻仁成のパリの秋ごはん」という番組が大好きです。
作家であり、ミュージシャン、エッセイスト、映画監督と多彩な辻さんは、何となく地味な
イメージの方くらいしか知りませんでしたが、番組を見て、何事にも挑戦される、
パリの社会にも溶け込み社交的でさらりとした明るい方だとわかりました。
シングルファザーとして息子さんを10歳から育てる中で、美味しいご飯を
毎日作って食べさせることを目標にしてこられたのですが
男性らしいざっくりとした料理を鼻歌など歌いながらささっと作られる
その手つきの良さと、すっきりとしたキッチンで洗濯をしながら、鍋をかけながら
ギターを弾いたり、とっても主婦とは違う発想が本当に素敵なんです。
またその料理のおいしそうなこと!
そうは言ってもシングルファザーとしての息子さんとの葛藤もあり苦悩の
部分も描かれています。
そんなときはふらっと散歩に出たり旅に出たりして解消されているそう
ですが、苦しいときは「結局自分を鼓舞するしかないのよ!」との一言が印象的。
なぜパリなのか?辻さんにとってどんなところでもどんな状況でも
生きていくのは自分自身、何事にもこだわらない、自分で考え自分で
行動していく、ただパリに住みたいだけのようです。
タイトルは「ボンジュール、辻仁成の秋ごはん」ですが
春ごはん、夏ごはんというタイトルが付き、最新のものが秋ごはん
です。
blogもあります。小説家なので文章が心地よくておすすめです。