☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

目黒記念の法則

2011-05-28 09:00:00 | 長距離血統の法則
別定のG2ならば格がモノを言うのであるが、ハンデ戦のG2となると話は別。
■目黒記念3着以内馬の前走■

馬場改修となった03年以降の過去8年で、前走G1出走馬は【4-3-2】で、なかでも春天出走馬が【3-2-1】と好走して、この7頭全ては春天での着順が7着以内である。
それに対して格下からの挑戦馬は、前走条件戦出走馬は【2-1-2】と前走G1組には及ばないものの、付け入る隙があるのは確か。その前走の距離を見てみると、10年2着のイケドラゴン以外は全て前走2400m以上に出走しており、10年3着のフェニコーン以外は全て芝2400mである。芝2400mといえば、OP特別のメトロポリタンS組も忘れてはならない。03年は東京リニューアル記念と銘打って行なわれたが、実質メトロポリタンSで、同レース出走組は【1-2-1】で、連対した3頭は全て3着以内からの参戦である。

■牝馬■
今年は牝馬が2頭参戦するが、過去8年の牝馬の通算成績は【1-0-0-4】である。

■血統傾向■

狙い目がたくさんあって迷うところだが、まずはトニービン系。そして、意外に思われるかもしれないが、バクシンオーの父サクラユタカオーが【0-1-2】で、同系のミスターシービーも3着1回。2勝を上げているのはオペラハウスとエリシオ。前者は特に道悪では要注意で、後者が属するフェアリーキングは母父で3着が1回ある。他では04年に母父で1着~3着を独占したニジンスキー系。母父ならば2勝をあげているネヴァーベンド系と2着2回のレッドゴッド系にも注目したい。また、【1-4-2】となかなか勝ち切れないSS系であるが、2着以内に複数回入ってるのはマンハッタンカフェとアドマイヤベガで、ともに2着、3着が各1回である。最後に【1-1-1】のロベルト系も追加しておく。

■斤量■
斤量は51kg~58.5kgまで幅広いが、トップハンデは【1-1-0-7】と連対したのはポップロックとアイポッパーのG1級の2頭のみである。その2頭にしても、2回目のトップハンデの時はいずれも4着以下に敗れている。

◎8キングトップガン…マヤノトップガン×マルゼンスキー
本馬の配合は04年1着のチャクラと同じ。しかもヤヤ重での勝利。

○16トウカイトリック…エルコンドルパサー×シルバーホーク
道悪競馬で2500mならば、最後にモノを言うのはスタミナ。スタミナ勝負なら、現役馬で本馬の右に出るものはいない。

優駿の法則8

2011-05-26 19:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
■ダービ枠番出目■

1枠1番が3連勝中。一頃は外枠の方が優勢であったが、近年では内枠が盛り返している。これもスロー症候群の影響なのか?

■ダービー馬番出目■

内枠が優勢も、大外枠の18番も2勝を上げている。3着以内に1回しか入っていないデスナンバーは9番だ。

優駿の法則7

2011-05-26 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
かつて「かもめが翔んだ日」でヒットを飛ばしたのは渡辺真知子だが、過去21年のダービーで、1番人気に推されながらも馬券圏外に飛んだのはフサイチホウオー(07年7着)とアンライバルド(09年12着)の2頭のみである。

■ダービー3着以内馬の人気~90年以降■


■ダービー人気別成績~90年以降■

1番人気に勝率は61.9%、連対率81.0%とこれだけでも驚きだが、複勝率にいたっては、なんと驚異の90.5%である。
これが、どれだけ凄いのかというと、JRAの全レースの1番人気と較べてみるとよく分かる。

<一般的確率>
勝率:34.6%
連率:53.9%
複率:66.4%

ダービーの1番人気の勝率は、一般的確率の約1.8倍、連対率は約1.5倍、複勝率は約1.4倍と、全てにおいて一般的確率を余裕で上回っている。
ここ2年は勝てないでいるものの、こんなに信頼できる1番人気を利用しない手はない。

☆ダービー1番人気投資法☆
1.単勝・複勝1点買い
*左から出現率/回収率/期待値の順

単勝:61.9%/154.3%/95.5%
複勝:90.5%/121.9%110.3%

単勝と複勝の理論上の期待値は80%であるが、過去21年の単勝と複勝はそれをはるかに上回っている。複勝の期待値にいたっては、100%を超えている。だが、ここで勘違いしてはいけないのは、期待値が100%を超えているからといって、必ず儲かるとは限らないということ。上の複勝の数値の意味は、こうである。
例えば、ダービー1番人気の複勝を1万円買うとする。その馬券は90.5%の確率で当たり(=出現率)、当たれば投資金額(ここでは1万円)の1.219倍=12、190円の払戻しを受けることができる(=回収率)。しかし、毎回当たるわけではない。当たれば1.219倍の払戻しを手にすることができるが、外れれらば当然ながらゼロ。その平均値を表したのが期待値である。言い換えれば、ダービーの1番人気の複勝を買えば、投資金額の1.103倍のリターンを得ることが期待できるということ。
公営ギャンブルの期待値が、おしなべて75%~80%に対して、パチンコ・パチスロの期待値は約94%で、ギャンブルの中ではもっとも効率が良い。ダービーの単勝・複勝はそれを上回る。ちなみに、3億円も夢ではないジャンボ宝くじの期待値は、驚くなかれ約45%である。3億円という大金に騙されてはいけない。宝くじを買うたびに、購入金額の約半分をお上に吸い上げられているのだ。そうそう、宝くじには税金はかからないが、競馬で儲けた分に関しては、「不労所得」として利益の約半分を持ってかれるのでご注意を。

2.馬連
いくら単勝・複勝が儲かる可能性が高いからといっても、その金額は微々たるもの。帯封をブチ込めるほど資金力がない当方にとっては、縁のない話。そこで、もっと配当がよい1番人気からの馬連流し馬券について調べてみた。
*馬連が発売開始となった92年以降の過去19年

驚いたことに、1番人気を軸にして2~5番人気に流せば、どうやっても期待値が100%を超えている。各買い目で一番効率が良い組み合わせをハイライトにしているので、ご自分の欲の深さに合わせてご利用下さい。
爆発力でいえば1番人気から10番人気以下へ流すのがよさそうだが、出現率は1.8%と、100年に2回当たるかどうかの確率。しかし、現実には過去19年で3回も出現している。世の中、確率通りにはコトは運ばないのだ。

ちなみに、東スポによると芝2400mにおけるステイゴールド産駒の勝率は9.6%だが、1番人気で縛ると42・8%に跳ね上がるとのこと。

<2400mの種牡馬成績>*出展:東京スポーツ(データ集計期間不明)
*左から順に、着度数別成績/勝率/連対率/複勝率
アグネスタキオン:14-11-6-89/11.6%/20.8%/25.8%
ステイゴールド:17-15-17-127/9.6%/18.1%/27.8%
ディープインパクト:1-1-2-10/7.1%/14.3%/28.5%
ネオユニヴァース:6-4-2-24/16.6%/27.7%/33.3%
*ネオユニ東京限定:4-2-2-13/19.0%/28.6%/38.1%
フジキセキ:6-8-10-74/6.1%/14.2%/24.4%
1番人気のステイゴールド:9-1-2-9/42.8%/47.6%/57.1%

優駿の法則6

2011-05-25 19:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
ダービー馬と3着馬の条件は非常に似通っていたが、こと2着馬の条件となると、様相が異なってくる。

■ダービー2着馬の条件■
1.重賞勝利実績
いくら様相が異なるとはいっても、この重賞勝利実績だけは譲れないライン。

03年ゼンノロブロイ…青葉賞
04年ハーツクライ…京都新聞杯
05年インティライミ…京都新聞杯
06年アドマイヤメイン…青葉賞/毎日杯
07年アサクサキングス…きさらぎ賞
08年スマイルジャック…スプリングS
09年リーチザクラウン…きさらぎ賞
10年ローズキングダム…東スポ杯2歳S/朝日杯FS

いずれも芝1800m以上の重賞を勝っている。

2.前走関連
この条件が、ダービー馬と3着馬のそれとは大きく異なっているのだ。
まず、03年~06年の2着馬の前走関連だが、これはダービー馬および3着馬とほぼ同じ内容となっている。

*左から前走着順/同上がり3F(順位)
03年ゼンノロブロイ…青葉賞1着/34.1(2位)
04年ハーツクライ…京都新聞杯1着/33.4(1位)
05年インティライミ…京都新聞杯1着/35.7(2位)
06年アドマイヤメイン…青葉賞1着/35.3(3位)

様相が異なってくるのは、07年~10年の2着馬の成績。

07年アサクサキングス…NHK11着/36.5(10位)
08年スマイルジャック…皐月賞9着/35.8(12位)
09年リーチザクラウン…皐月賞13着/37.0(12位)
10年ローズキングダム…皐月賞4着/35.4(4位)

ご覧の通り、近4年の3着馬は全て前走着順4着以下で、上がり順位も4位以下。しかも、この傾向は次の条件にも当て嵌まる。

3.上がり3F3位以内率

*左から順に上がり3F順位【1位-2位-3位-4位以下/合計】3位以内率
03年ゼンノロブロイ…【1-3-0-0/4】100.0%
04年ハーツクライ…【2-0-2-1/5】80.0%
05年インティライミ…【2-2-1-0/5】100.0%
06年アドマイヤメイン…【2-2-2-3/9】66.7%

アドマイヤメインを除く3頭は、全て上がり3F3位以内率が80%以上である。
一方、近4年の馬はというと…
07年アサクサキングス…【0-2-0-4/6】33.3%
08年スマイルジャック…【1-2-0-5/8】37.5%
09年リーチザクラウン…【2-2-0-2/6】66.7%
10年ローズキングダム…【2-1-0-2/5】60.0%
4頭全てが、上がり3F3位以内率66.7%以下で、03年~06年の4頭とは全く逆の脚質の馬がであることが分かる。
重賞実績があり、前走4着以下かつ上がり3F4位以下で、上がり3F3位以内率が66.7%以下であること。そういう馬こそが、ダービーのお宝馬である。

最後の直線の末脚の攻防となっている2頭の間に、前に行ってバテないしぶとい馬が2着に粘りこむ。その結果、切れ味が持ち味の馬が1着、3着となり、波乱を巻き起こす。これが近年のダービーのトレンドである。
天気予報では今週末も雨模様。馬場もパンパンの良馬場にはならないだろう。とすると、ますます前残りの可能性が高くなる。そう、先週のオークスのように。

<該当馬>
*左から順に、重賞勝利/前走着順/同上がり3F順位/上がり3F3位以内率
オールアズワン…札幌2歳S/皐月賞16着/7位/【2-1-0-3/6】50.0%
フェイトフルウォー…京成杯/皐月賞12着/9位/【1-1-1-2/5】60.0%

これでダービー3着までの候補馬が出揃った。あとは馬券を組み立てるだけ。

☆第78回東京優駿~三連単フォメ☆
1着:オルフェーヴル
2着:オールアズワン・フェイトフルウォー
3着:クレスコグランド・コティリオン・トーセンラー・デボネア

なお、デボネアは重賞連対回数が1回なので切っても構わないのだが、イタリアの神・デットーリを切るなんて畏れ多くて、できっこない。また、オルフェは3着候補でもあるが、1着固定なので3着には置けない。

ところで、もう一つ気になることがある。
それはコティリオン。この馬、重賞未勝利なのだが連対回数は2回で、そのうちの一つはNHKマイルCでのものなのでデボネアとは違い正統な3着候補馬である。気になるのは、毎日杯⇒NHKのローテーション。
このローテーションは、過去に04年キングカメハメハ、08年ディープスカイが変則2冠を達成したときと同じ。ただ違うのはキンカメとスカイが連勝でダービーに臨んだのに対して、コティリオンはどちらも2着。だが、毎日杯の勝馬レッドデイヴィス、NHKの覇者グランプリボスは、いずれもダービーには不出走なので、実質1位として考えられないだろうか。いや、そういうことにする。

☆第78回東京優駿~三連単フォメ・その2☆
1着:コティリオン
2着:オールアズワン・フェイトフルウォー
3着:オルフェーヴル・クレスコグランド・トーセンラー・デボネア

今年のダービーは、以上の16点で勝負。
あとは配当が幾らつくのか?だけが楽しみな今年のダービーだ!!
 

優駿の法則5

2011-05-25 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
ダービー馬になるための条件があるように、実はダービー2着馬、3着馬になるためにも条件がある。
順番は逆になるが、次にダービー3着馬を篩いにかけていく。というのも、この3着馬の条件というのは、ダービー馬の条件よりは甘めなのだが、その求められる要素が非常に似ているからである。
 

■ダービー3着馬の条件■
1.重賞連対実績
03年ザッツザプレンティ…ラジオたんぱ杯2歳S
04年ハイアーゲーム…青葉賞
05年シックスセンス…京成杯2着・皐月賞2着
06年ドリームパスポート…きさらぎ賞・皐月賞2着
07年アドマイヤオーラ…シンザン記念・弥生賞
08年ブラックシェル…弥生賞2着・NHK2着
09年アントニオバローズ…シンザン記念
10年ヴィクトワールピサ…ラジオNIKKEI杯2歳S・弥生賞・皐月賞

ダービ馬の条件では「重賞勝利」が必須であったが、3着馬の場合は連対実績があればOK。しかも、距離と回数は不問。

2.前走関連
*左から前走着順/前走上がり3F/同順位

03年ザッツザプレンティ…皐月賞8着/35.9/9位
04年ハイアーゲーム…青葉賞1着/33.9/1位
05年シックスセンス…皐月賞2着/34.2/2位
06年ドリームパスポート…皐月賞2着/34.8/2位
07年アドマイヤオーラ…皐月賞4着/33.9/1位
08年ブラックシェル…NHK2着/34.6/3位
09年アントニオバローズ…プリンシパルS2着/35.1/4位
10年ヴィクトワールピサ…皐月賞1着/35.2/3位

次に前走関連では、レースはNHKと皐月賞以外でもOKで、着順は3着以内、上がり3F順位も3位以内が望ましいが、それほど気にする必要はない。

3.上がり3F3位以内率80%以上
上の二つを緩めにしているのは、この縛りが結構厳しいからである。ここでかなりの馬が脱落することになるであろう。

03年ザッツザプレンティ…【3-0-1-1/5】80.0%
04年ハイアーゲーム…【4-2-0-0/6】100.0%
05年シックスセンス…【4-4-0-1/9】89.9%
06年ドリームパスポート…【5-3-0-0/8】100.0%
07年アドマイヤオーラ…【3-2-0-0/5】100.0%
08年ブラックシェル…【5-1-2-0/8】100.0%
09年アントニオバローズ…【1-0-1-3/5】40.0%
10年ヴィクトワールピサ…【2-3-1-0/6】100.0%

唯一の例外は、09年ロジユニヴァースの3着になったアントニオバローズだけ。これは、もともと切れる脚がなかった同馬であるが、当時はドシャ振りの不良馬場で行なわれたことにより、切れ味を求められなかったため3着にすべり込んだと考えられる。となると、やはり3着馬にもダービー馬と同じくらいの最後の切れる脚を求められるということである。

果たして、この3つのハードルをクリアした馬とは一体???

<該当馬>
*左から重賞連対実績/前走着順/前走上がり3F順位/上がり3F順位3位以内率

オルフェーヴル…皐月賞・スプリングS・シンザン記念2着/皐月賞1着/2位/【6-0-0-1/7】85.7%
クレスコグランド…京都新聞杯/京都新聞杯1着/4位/【0-4-1-1/6】83.3%
コティリオン…毎日杯2着・NHK2着/NHK2着/【3-3-1-0/7】100.0%
デボネア…京成杯2着/皐月賞4着/【2-3-0-1/6】83.3%
トーセンラー…きさらぎ賞/皐月賞7着/【0-3-1-1/5】80.0%

残ったのは5頭。このまま三連単の3着に置いてもよいが、どうしても絞りたいという方のために、もう一つハードルを用意した。
過去8年の3着馬の中で重賞未勝利馬は、05年シックスセンスと08年ブラックシェルの2頭いるが、どちらも重賞で2着が2回あり、そのいずれかはG1、即ち皐月賞かNHKでのものである。
該当馬中で重賞未勝利馬はコティリオンとデボネアの2頭だが、この条件に当て嵌まるのはコティリオンだけである。デボネアは切ってもよい。しかし、イタリアの神・デットーリが騎乗するとあっては、切るのは畏れ多い…





優駿の法則4

2011-05-24 19:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
府中の芝2400mでは、ドイツの血が騒ぐ―

まるで、シルクライトニングがダービーに出走したときのような、キャッチコピー。ひょっとして、ドイツ血統は府中の芝2400mが得意なのではないのか?と、オークス結果の記事で書いたのだが、昨日のカルシウムさんのコメントで、ますますそんな気がしてきた。
初めて知ったのだが、ブエナビスタもドイツ系が牝系に流れているとのこと。調べてみると、母母母、つまり曾祖母サンタルチアナがドイツ血統だった。となると、当然、ブエナの半弟であるトーセンレーヴにもドイツ血統が入っていることになる。

★トーセンレーヴ…ディープインパクト×母ビワハイジ(母父カーリアン)
前回、「ダービー馬の条件」で脱落したレーヴにドイツ系が流れているとは…参ったなあ。買う気はなかったのに、自分でドイツ系はお宝馬のキモかもしれないと書いておきながら、買わずにいると来るような気がするし…

しかも、それだけではない。「元祖・史上最強の法則」で、今年はないはずのBT系タニノギムレットを父に持つクレスコグランドにもドイツの血が流れていることが分かってしまった…

★クレスコグランド…タニノギムレット×母アプリコットフィズ(母父SS)
今年この馬に来られると、せっかくここまで継続してきた「ロベルト系5年周期の法則」が途切れてしまい、来年に向けての大いなる野望が…

ちなみに、ドイツ血統を持つのは、もう一頭いる。除外は確実だが、念のため。

★ロッカヴェラーノ…マンハッタンカフェ×母ルンバロカ(母父スリペカン)
母系はアメリカ血統だが、そもそも父マンハッタンカフェにドイツの血が入っているのだ。そして、このマンハッタンカフェは、クレスコグランドの母アプリコットフィズとは伯父と姪の関係である。

ぽぽぽぽ~んと頭の中に????が4つほど浮かび、何が何だかわからなくなってきたので整理してみて、ようやく分かったのは、上に出てきた馬は全て近親関係にあるということ。ダービーからは離れるが、新しい法則の発見となるかもしれないので、折角の機会なので紹介しておく。

サンタルチアナ(73年・ドイツ)…父ルチアノ×母ズライカ…両親ともにドイツ血統。

|-アグサン(85年)父ロードゲイル(サーゲイロード系)*ニホンピロウィナーの源
|  |
|  |-ビワハイジ(93年)父カーリアン(ニジンスキー系)*フサイチコンコルドの父
|    |
|    |-02年アドマイヤジャパン(父SS)…05年京成杯・弥生賞2着・菊花賞2着
|    |-04年アドマイヤオーラ(父SS)…07年シンザン記念・弥生賞、優駿3着など
|    |-06年ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)…08年阪神JF/09年桜花賞・オークス/10年JC2着など
|    |-08年トーセンレーヴ(父ディープインパクト)…10年プリンシパルS/青葉賞3着


|-サトルチェンジ(88年)父ローソサエティ(リボー系)
   |
   |-95年エアスマップ(父デインヒル)…01年オールカマー
   |-98年マンハッタンカフェ(父SS)…01年菊花賞・有馬記念/02年春天
   |     |
   |     |---06年アントニオバローズ…09年シンザン記念・優駿3着
   |     |---08年ロッカヴェラーノ…11年すみれS
   |
   |-01年マンハッタンフィズ(父SS)…3戦1勝                       
         |      
         |-06年コロンバスサークル(父ホワイトマズル)…23戦5勝
         |-07年アプリコットフィズ(父ジャングルポケット)…10年クイーンC・クイーンS・秋華賞2着
         |-08年クレスコグランド(父タニノギムレット)…11年京都新聞杯


どうでもいいことだが、ビワハイジの仔は2年毎に当り年になっているのが面白い。
それはさておき。
つまり、ブエナとレーヴの母ビワハイジとマンハッタンカフェは「いとこ」の関係にあり、クレスコランドとブエナ・レーヴ姉弟、そしてロッカヴェラーノは「はとこ」の関係になる。
注目すべきは、この一族からはオークス、JC2着のブエナビスタ、青葉賞3着のトーセンレーヴ、そして、その兄のアドマイヤオーラがダービー3着、また、マンハッタンカフェ産駒のアントニオバローズもダービー3着と、ブエナ以外はいまいちインパクトがないものの、府中の芝2400mで好走した馬が4頭出ていることがわかる。先のオークスでのピュアブリーゼの激走、昨年のダービー馬・エイシンフラッシュ、少し古くなるが95年のJC馬・ランドを考えると、ドイツ血統を持つ馬は府中の芝2400mを得意とする、と思わざるを得ない。

どうやらキングマンボ系に次ぐ、新たな府中の芝2400m激走血統を見つけてしまったようだ。レーヴ、グレスコ、そして出てくればロッカの3頭は、とにかく買ってみて自ら検証してみる。ま、グレスコの頭だけは買わないのは間違いないけど。なんてったって「元祖・史上最強の法則」があるのだから。

優駿の法則3

2011-05-24 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
かつて、時の英国首相ウィンストン・チャーチルはこう言った。
「ダービー馬のオーナーになるのは、一国の宰相になるより難しい」と―

真偽の程は定かではないが、競馬に携わる全ての者にとっての夢がダービー制覇であることは間違いない。
青葉賞で惜しくも優先出走権を逃し、連闘でプリンシパルSに臨み、出走権をもぎ取ったトーセンレーヴの陣営の執念には頭が下がる。
WIN5で2億円をゲットしようと思えば、WIN5を買わなければならないように、ダービー馬になるにはダービーに出走しなければならないのは当たり前。馬主サイドからのリクエストなのかどうかは分からないが、連闘後の中2週でダービーへ。まるで、馬が壊れるのも辞さない使い方。無理をしなくとも同馬主にはトーセンラーがいる。目指すのはその先の栄光であって、ダービー出走がゴールではないはずだ。そもそもダービーはそんなに甘くはない。馬場改修後の03年以降の8頭のダービー馬全てに、重賞勝利実績があるのだ。

■血統傾向~03年以降■

90年以降の過去21年を遡っても、重賞未勝利でダービーを制したのは、あの「音速の末脚」フサイチコンコルドただ一頭のみ。もっと言えば、過去8年で3着以内に入った24頭のうち重賞勝利実績がないのは、05年3着シックスセンス、08年3着ブラックシェルの2頭のみである。

ダービー馬への道のり―
それは並大抵の険しさではない。そこに辿り着くには、いくつもの難関を突破しなければならない。
まず第一に重賞連対実績があること。前出の重賞勝利実績のない2頭には重賞2着の実績がある。これが足切りライン。

<登録馬中の重賞連対実績のない馬>
×ギュスターヴクライ…青葉賞4着/弥生賞6着
×スーザングレート…スプリングS18着
×トーセンレーヴ…青葉賞3着/毎日杯3着
×リベルタス…皐月賞18着/スプリングS13着/朝日杯FS3着
×ロッカヴェラーノ…皐月賞6着

残念ながら、重賞連対実績のなりトーセンレーヴは、優勝どころか3着以内すらも危うい。
陣営の目論みとは裏腹に、目の前には乗り越えられない壁=重賞連対実績という厳然とした事実が立ちはだかっているのだ。トーセンレーヴーはフサイチコンコルドではない。大舞台を前にして、既に燃え尽きてしまった矢吹丈である。
ただただ、無事に完走することを願うのみ。

第一関門を突破したのは17頭。だからといって、この17頭全頭にダービー馬になる資格があるわけではない。スタートラインに立っただけである。
ダービー馬の条件、それは前述の重賞勝利実績の他に2つある。つまり、合計3つの難関をクリアしてこそ、はじめてダービー馬の栄冠を手にする資格を得ることができるのだ。

■ダービー馬の条件■
過去8年のダービー馬全てには、3つの共通項がある。

1.重賞勝利実績
03年ネオユニヴァース…皐月賞/スプリングS/きさらぎ賞
04年キングカメハメハ…NHK/毎日杯
05年ディープインパクト…皐月賞/弥生賞
06年メイショウサムソン…皐月賞/スプリングS
07年ウオッカ…チューリップ賞/阪神JF
08年ディープスカイ…NHK/毎日杯
09年ロジユニヴァース…弥生賞/ラジオNIKKEI杯/札幌2歳S
10年エイシンフラッシュ…京成杯

よって、重賞で2着が最高の馬には、3着以内に入れる資格はあってもダービー馬の資格はない。

<該当馬>
×エーシンジャッカル…NZT2着
×コティリオン…NHK2着/毎日杯2着
×デボネア…京成杯2着
×ベルシャザール…スプリングS2着
×マイネルラクリマ…新潟2歳S2着
×ユニバーサルバンク…京都新聞杯2着/共同通信杯2着

ここで6頭が脱落し、残ったのは11頭。だいぶ絞られてきたが、まだまだ険しい道のりは続く。

2.前走が皐月賞かNHKマイルに出走

<非該当馬>
×ウインバリアシオン…青葉賞1着
×クレスコグランド…京都新聞杯1着
×ショウナンパルフェ…青葉賞2着

ここで穴人気になりそうな3頭が脱落。残ったのは8頭だが、最終関門を潜り抜けられるのは果たして何頭いるのか?

3.上がり3F3位以内率が70%以上
これはかなり厳しい条件であるが、8頭のダービー馬は見事にクリアしている。
<上がり3F成績>
*左から【1位-2位-3位-4位以下/合計】3位以内率の順
03年ネオユニヴァース…【2-2-1-1/6】83.3%
04年キングカメハメハ…【4-1-1-0/6】100.0%
05年ディープインパクト…【4-0-0-0/4】100.0%
06年メイショウサムソン…【3-2-2-3/10】70.0%
07年ウオッカ…【5-1-0-0/6】100.0%
08年ディープスカイ…【4-4-1-1/10】90.0%
09年ロジユニヴァース…【1-1-2-1/5】80.0%
10年エイシンフラッシュ…【3-1-1-1/6】83.3%

残念ながら、皐月賞2着サダムパテック、同3着のダノンバラード、同12着フェイトフルウォー、そして同16着オールアズワンは、ここまで。

というわけで、この3つの難関を突破したのは…

<該当馬>
*左から重賞勝利/前走/【上がり3F成績】/同3位以内率の順
オルフェーブル…皐月賞・スプリングS/皐月賞1着【6-0-0-1/7】/85.7%
トーセンラー…きさらぎ賞/皐月賞7着/【0-3-1-1/5】/80.0%
ナカヤマナイト…共同通信杯/皐月賞5着/【4-1-1-2/8】/75.0%
ノーザンリバー…アーリントンC/皐月賞15着/【2-1-0-1/4】/75.0%(芝コース限定)

以上の4頭が今年のダービー馬の有力候補である。
この選ばれし馬4頭は、いわばエリート中のエリートである。だが、これで終りではない。ここから更に、ダービーの栄冠を賭けて、スパーエリート4頭の戦いが続くのだ。

4.芝1800m以上の重賞勝利実績
過去8年のダービー馬の重賞実績を見てみると、07年のウオッカを除く7頭は、芝1800m以上の重賞勝利実績がある。ここで、アーリントンC(京都芝1600m外)勝ちのノーザンリバーが脱落。

5.重賞2勝以上
昨年のエイシンフラッシュ以外の7頭は、重賞を2勝している。
となれば、自ずと一頭に絞られる。これで決まった。

今年のダービー有資格馬は、◎オルフェーヴルだ!!
味も素っ気もない、おそらく1番人気になるであろうオルフェになってしまったが、データの裏付けではこうなる。
ちなみに、実は4番目と5番目を持ち出さなくても、最後まで残った3頭を一発で篩いにかけるデータもある。

6.前走3着以内かつ上がり3F3位以内
09年のロジユニヴァース以外の7頭全てが、この条件を満たしているのだ。

<前走着順と上がり3F順位>
03年ネオユニヴァース…皐月賞1着/1位(34.3)
04年キングカメハメハ…NHK1着/1位(34.0)
05年ディープインパクト…皐月賞1着/1位(34.0)
06年メイショウサムソン…皐月賞1着/3位(35.1)
07年ウオッカ…桜花賞2着/2位(33.6)
08年ディープスカイ…NHK1着/1位(33.9)
09年ロジユニヴァース…皐月賞14着/13位(37.2)
10年エイシンフラッシュ…皐月賞3着/3位(35.2)

ちなみに、最後まで残ったオルフェ以外の2頭の成績は次のとおりである。
トーセンラー…皐月賞7着/4位(34.9)
ナカヤマナイト…皐月賞5着/6位(35.3)

ロジユニが勝った09年は、泥んこの不良馬場だったことを考えると、ダービー馬には確実に切れる終いの脚が求められるということ。もともとそれほど切れる脚があるわけではない(とは言っても上がり3F3位以内率は80%あるのだが)ロジユニにとって、当時の切れ味が封印される不良馬場は大歓迎であったはず。したがって、この条件もまた、ダービー馬の必須条件として十分に機能する。

ダービー馬の必須条件をまとめるとこうなる。
★史上最強のダービー馬の条件★
1.重賞勝利実績(芝1800m以上、2勝以上が望ましい)
2.前走G1で3着以内かつ上がり3F3位以内
3.上がり3F3位以内率が70%以上


◎オルフェーヴル…ステイゴールド×メジロマックイーン
重賞勝利実績:皐月賞・スプリングS
前走:皐月賞1着/上がり3F34.2(1位)
上がり3F3位以内率:6-0-0-1/85.7%

完全無欠のダービー有資格馬である。あくまでもデータ上では、ということで。



優駿の法則2

2011-05-23 19:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
■血統傾向~過去21年■

ダービーの血統傾向、それは日本の主流血統の興亡の歴史でもある。
90年代初めはノーザン系とトニービンの時代であったのだが、95年にSS産駒がデビューするやいなや、皐月賞とダービーでワン・ツーフィニッシュを決めてから、様相が一変してくる。それまでのノーザン系やトニービン系への信仰はどこへやら、我も我もとSSに群がった。その結果、今ではすっかりSS系のためのクラシックと化している。SS自身は既に天に召されたものの、その後継種牡馬の勢いは止まらない。

そんな中、潮目を変えたのがキングマンボ系。昨年は牝馬ではアパパネが三冠を達成し、牡馬ではダービーを1、2着独占。ようやくSS系の時代も終りに近づいたかに思えるが、どうも今年は昨年に続く二の矢が放てないままでいる。なんとしても流れを止めないためにも、キングマンボ系にはがんばって欲しいものだ。

そんなわけで、今年のダービーの◎はキンカメ産駒のベルシャザールにしようと思っていた。
☆ベルシャザール…キングカメハメハ×SS
が、どうやら鞍上はアンカツからスイッチする模様。アンカツ自身が「キンカメに一番近い背中」と評したと聞いていただけにダービーでの巻き返しを期待していたのだが、どうやらウインバリアシオンに乗るらしい。皐月賞の大敗で見限ったのか?それともマツクニの逆鱗に触れたのか?それとも…

で、ベルシャザールの鞍上は後藤になるらしいが、それはそれで面白い。なんてったって、後藤はテン乗りに強い。昨日のエリンコート然り、昨年のロズキンもまた然り。後藤といえば、早め早めの積極的な仕掛けが売り。ベルシャとの相性は好いと思うのだが、オークス⇒ダービー連覇とは…ねえ?




優駿の法則

2011-05-23 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
月日が経つのは早いもので、ついこの前、正月を迎えたばかりのような気がするが、気が付けば今年1回目の年末がやって来た。
さあ、ダービー!


ダービーの検討を始める前に、これだけは譲れない、という鉄板の法則をしつこいようだが紹介させて頂く。
☆元祖・史上最強の法則☆
ロベルト系が5年周期で制覇する!


そして、この法則には続きがある。
☆元祖・史上最強の法則2☆
ロベルト系が5年周期で皐月賞とダービーを制覇する!!


今年はロベルト系の出走はないだろうから、いよいよ来年ロベルト系の年だと思っていたのだが…
☆クレスコグランド…タニノギムレット×SS
京都新聞杯を勝ちあがっての参戦。ヤネは武ちゃんか浜ちゃんか?
関係者の方々には言いにくいが、ヤネがどうであろうと、今年は勝てないことになっている。申し訳ない。

ちなみに、この法則にはまだ続きがある、というかあった。
☆元祖・史上最強の法則3☆
ロベルト系が5年周期でダービー1、2着!!!

というのがあったのだが、07年で使えなくなってしまった。残念!!


オークスの法則4【結果】

2011-05-23 00:00:00 | 牝馬の法則
前残りを読んだまではよかったものの、傾向から長距離血統に拘ったのに、まさかまさかのデュランダル産駒とは…春天と菊花賞とは真逆の03年スプリンターズS、03年・04年のマイルCSを制した馬の仔からオークス馬が出るとは驚いた。
将来的には、サッカーボーイみたいに自身はマイルが得意だったのに、その産駒は長距離が得意な馬が結構出てきたりして。

■血統傾向更新■

SS系×ノーザン系が3連勝を決めた。

2着にはヨシトミ大先生のピュアブリーゼ。大先生は人気薄でこそ余計なこと、いや、いい仕事をする。府中の2400mを逃がしたら上手い。06年ダービーもアドマイヤメインを2着に持ってきた。当時も今回と同様にテン乗りである。
血統的には父はドイツ血統のモンズーンなのだが、このドイツ血統というのは府中の芝2400mと相性が好さそうだ。昨年のダービー馬のエイシンフラッシュの母系もドイツ系だし、古い話しで恐縮だが、95年のジャパンカップを制したランドもドイツ産れである。これは、ひょっとしたら新たな法則になりうるかもしれない…