コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

パレオロガス漂流 part6

2013年07月16日 | ゲームブック
前回、パレオロガスでガス漏れ事故があったことを知りました。
今回は一旦、アーガマに戻り、再びパレオロガスに行くか、
ゼータで待機しているかの選択でございます。
どちらも同じようなルートなので、正規ルートっぽい
パレオロガスに行く方を選んでみたいと思います。

095:
キミは真空になっているブロックに戻り、様子を見てみた。
幾つかのキャビンにはアーガマのクルーがいて、ロッカーを
片端から開けたり、デスクの引き出しを引っかき回したりしている。
キミは顔見知りのひとりに声をかけた。
「何をやっているんだ?」
「情報部がな、役に立ちそうなものは押収しろと言うんだ。
そーだ、カミーユ、ブリジット少尉が捜してたぜ」
キョロキョロと辺りを見回しているブリジットと会った。
「ボクを捜していたそうだけど…」
「逃げ遅れたティターンズをゼータの近くで捕まえたの。
何か工作していたんじゃないかって思って…調べてみた方が…」
「行きましょう」キミは思い切り床を蹴った。
「アクシズが来るんですって?」
「ええ。でも、変ですね」
「このパレオロガスとアクシズの勢力圏の位置関係から言って、
ガスを回収しようと思えばもっと早くできる筈だ。
例えティターンズの艦隊とぶつかることになっても、
その直前位には-現に脱出したクルーだって回収している。
それが何故こんなに遅れて来たかってことですよ。
まるでアーガマがティターンズを追い払うのを待ってたみたいに。
隠れて笑っているのはティターンズの工作員だけじゃないような、
そんな気がするんです」
黙って聞いていたブリジットは、自分のヘルメットの耳の所を
叩いて見せた。通信機を切れと言っているらしい。キミは通信機を
切ると、ブリジットはキミの正面に回り、ヘルメットのバイザーを
接触させた。ブリジットの真剣な顔がキミの視界一杯に迫る。
「わたしを信じて…カミーユ」
キミが問い返す間もなく、ブリジットは通信機のスイッチを入れた。
ゼータを着けている穴の前で、マーガレットが待っていた。
「少尉からお聞きになりましたか?コクピットを開けてください」
バイザーの向こうの表情からは、何も掴めない。
声も、いつも通りの感情の隠らぬ事務的な調子で響く。
・マーガレットに拳銃を向ける:159
・ロックを解除してコクピットのハッチを開ける:004(END)
004だと終わっちゃうので、159へ進みます。

159:
キミが拳銃を向けると、マーガレットはたじろいだ。
「これはどういう…」怯えたような目がブリジットに向けられる。
「マーガレット、あなたは逃げなさい」
ブリジットが言った途端、マーガレットの態度が一変した。
まるで仮面をかなぐり捨てたが如く、自分を殺して命令に従順な
兵士というイメージが掻き消え、代わってそこには、情熱という
炎と打算という氷とを使い分けることさえ可能とするかに見える、
強烈な個性を感じさせる、ひとりの女性が立っていた。
「あなたはそう言うのではないかと思っていたわ、ブリジット」
「責めないの?」
「わたしにはあなたを責めることができない」
キミにはマーガレットが笑ったように見えた。
しかし、次の瞬間にはマーガレットは穴から宇宙に飛び出していた。
キミが穴に駆け寄った時には、彼女は器用に宇宙銃を使いながら、
遥か彼方を飛び去って行くところだった。
・その後ろ姿を、ブリジットは何時までも見詰めていた:049

049:
「よくわたしを信じる気になったわね」
「自分で自分に感心している所なんだけどね。彼女はアクシズの?」
「わたしもね」マーガレットの飛び去った方向に目をやりながら、
ブリジットは呟くような声で言った。
「わたしとマーガレットは-言ってみればコンビを組むような形で
エゥーゴの情報部に潜り込んでいた訳。
尤も、ほんの下っ端で大した仕事もできなかったけれど。
ジオン再興のため、そんなことしかできない自分が情けなかった。
でも、マーガレットは違ったわ。彼女は何のイデオロギーも
持っていない。今風に言えば、主義者ではない、と言うのかしら?
その代わり、彼女には強烈な自己としての意識があった。
若いのに、いや、ひょっとしたら若いからこそ、彼女は自分を
信じて止まなかったのよ。だから、ジオンも、アクシズも、あくまで
ひとつの場、舞台としてしか見ていなかった。己を演出するための。
そんな彼女にわたしは相容れないものを感じた…。
そして、この作戦についての指令が入った。パレオロガスの機密が
エゥーゴとティターンズに漏れ、その上、パレオロガスは事故で
遭難…わたしたちの任務はエゥーゴのパレオロガスに対する干渉を
妨害し、その行動を報告すること。パレオロガスを巡り、エゥーゴと
ティターンズを衝突させることが可能と判断したのね。
ティターンズの潜入工作員という予想外のおまけまでついて、
自体は思う通りになった…」
「そのようだな。でも、ジオニストのキミが何故?」
「わたしはジオンのGガス使用だけは許せなかった。
ジオンの唯一にして最大の汚点だとさえ思っているわ。
それなのに、あのマーガレットは数十億の人間を殺したGガスに
何の恐怖も抱かずに、任務が成功したことを喜んでいた。
ジオンのためだからではなく、自分のために。そして、彼女は最後に
ゼータを手土産にアクシズに帰ると言い出したわ。
わたしは彼女のような人間がGガスという恐怖を体現しているように
思えて、…」深い溜息で、ブリジットの告白は終わった。
何を言ったら良いのか判らず立ち尽くすキミは、ブリッジからの
警報を聞き、ゼータのコクピットに飛び込んだ。
「ゼータガンダム、カミーユです!」
「そろそろ上がれ。アクシズのモビルスーツ隊が来る。
確認しているだけで20機-こいつは本気だな。
パレオロガスへの影響が心配だ。Bラインまでシフトしろ」
「了解」ハッチを閉めようとしたキミは、穴に立って宇宙を見詰める
ブリジットに気づいた。
「アクシズが来ます!ランチに退避してください-」
少尉、と言いかけてキミは口を噤んだ。
ハッチを閉め、パレオロガスから離れ、既に発進していた機体と
編隊を組む。
モニターは接近しつつある敵の分析を始めた。モニターを走る
カーソルや文字を舐めながら、キミはあの中にマーガレットは
いるのだろうかと考えた。

戦闘フェイズへ移行し、202へ進むのですが、
202でエンディングなので、勿体ぶって次回に続きます(笑

ちなみに、073の方だと、ゼータのコクピットの防犯?用に
マグネット式の入力デバイスが取りつけられていることが判ります。
コメント
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