先週は死んだリエを見かけた気がして、後を追うとこで終わりました。
今週は、その追うとこからで、かつてのT・Tの縄張りに進みます。
008:
道の奥にある建物に女が入って行くのが見えた。リエだった。
建物に近づくと、入口の横にいた男が立ち上がった。
・今、建物に入った女について尋ねる:074
・先制で一発殴る:200
・無視して建物に入る:081
まぁ、尋ねます。
074:
「今、入って行った女は誰だ?」
「オレは30分前から座っていたが、あの入口から中に入ったヤツは
ひとりもいないぜ」
─ウソだ…ウソに決まってる。
・引き返して仕事に行く:175
・一発ブン殴る:180
・男を押し退けて建物に入る:084
仕事に行くとENDなので、できるだけ穏便に。
084:
「ふざけるなよ。オレはこの目で見たんだ」
・男を押し退けて入口のドアを蹴り開ける:021
021:
中は剥き出しのコンクリ壁に囲まれた殺風景な部屋だった。隅にビー
ルの空き缶が積み上げられている。リエはいなかった。
「誰だ?」
男が机から足を降ろして立ち上がった。
「さっきここへ入って来た女は?」
男は顔をしかめ、キミの後ろでオドオドしている最初の男を責めるよ
うな目を向けた。
キミはもう一度部屋の中を見回した。左に隣の部屋に続いているらし
いドアがある。兄貴分が肩をすくめ、前に出る。
「寝惚けているらしいな」
・逃げる:077
・正面の男に飛びかかる:091
逃げるとENDなので、091へ。
091:
正面の男に殴りかかる。そのまま胸ぐらを掴んで机の上に押し倒す。
後ろからもうひとりが覆い被さって来た。その脇腹に右肘を当てたが、
下の男がキミの腹を蹴り上げた。
机から起き上がった男がジャケットから拳銃を抜き出すのが見えた。
狭い部屋に銃声が反響した。
拳銃を持ったまま、男が仰け反って机の向こう側に転げ落ちる。
入口に小型拳銃を持った2mはありそうな大男が立っていた。
「何だテメェはっ!」
悲鳴のような声を上げ、弟分が大男に飛びかかって行った。
2発目は額をブチ抜いた。大男はゆっくりと銃口をキミに向けた。
・男を突き飛ばして外に逃げ出す:122
・隣の部屋に逃げ込む:126
外に行くとENDなので、隣の部屋へ。
126:
横に跳んでドアに飛びつき、滑り込む。有り難いことに掛け金がつい
ていたので、素早く降ろす。
ざっと部屋を見回す。リエはいなかった。
何かがぶつかる重い音と共にドアがギシッと鳴った。
ベッドの上にブラックジャック(棍棒の一種)が転がっていた。窓に
は格子がはまっている。ちょっと叩けば抜けそうだ。
ドアの向こうでくぐもった銃声がし、掛け金の上板が弾けた。
・窓から逃げ出す:058
・ドアの横で待ち伏せる:085
・ベッドの下に隠れる:112
112以外は002に進むので、長い方の058に進みます。
058:
窓枠に手をかけて格子を蹴る。掛け金が弾け飛ぶ音が響く。キミは慌
てて窓を潜り抜けた。
・路地に足がつくなり、一目散に走り出す:063
063:
─あの大男…どこかで見た気もするんだが…。
頭の芯に痛みを感じて顔をしかめる。歩き出そうとしたキミは、気配
を感じてハッと顔を上げた。
右の道の奥に女がいる。リエだった。
首を傾げてキミを見ている。無表情な目の奥に硬質な輝きがあった。
「リエ…」
思わずそちらに向かって一歩踏み出した途端、リエはパッと身を翻し
て逃げた。角を曲がって視界から消える。
・追う:060
・家に帰って寝る:167
寝ねーよw
060:
リエが消えた角まで走ったキミは、右の路地に2人の男が倒れている
のを見つけた。
駆け寄って調べる。拳銃を持った男は胸に2発、もうひとりは額に1
発、中口径程度の銃弾で死んでいた。
─誰が…リエだとでも言うのか?
突然、殺気がキミを襲う。キミが横に跳んで伏せるのと、銃弾がアス
ファルトの上で弾けるのは殆ど同時だった。
一瞬、前方の建物の陰に隠れる大男の姿がチラッと見えた。
・追う:017
・逃げる:004
追います。
017:
キミの走ってきた路地は、その角でもう一本の路地とぶつかり、丁字
路をなしていた。影が走って行ったのは右の筈だが…。
ビルに足を踏み入れたキミは、突然強烈な殺気を感じた。振り向こう
としたが既に遅く、入口の横に隠れていた大男の腕が万力のような力
で、後ろから首を締め上げられる。
大男の動きは防御をまるで考えていなかった。手負いの熊の如く、キ
ミを倒し、殺すことしか頭にない攻め一本の動きだった。まるで何か
に追い詰められているような…。
無意識に床を探った手がコンクリの塊に当たった。必死でそれを握り
締め、大男のこめかみに叩きつける。
短く吠えて大男は転げた。頭を押さえて呻く。
・落ちていた拳銃を拾い上げる:139
139:
キミは初めて大男の顔をハッキリと見た。アラブ系の浅黒い顔…。
キミの背筋を冷たい悪寒が這い上った。キミは彼を知っていた。
2年前、ムラサメ研で強化処理を受けた3人のひとり、カセム=ビリ
モリアだ。キミは呆然とカセムを見下ろした。
キミを見上げるカセムの目。そこには狂気そのものがあった。
『判った?』
キミはビクッと振り向いた。リエがキミを見詰めている。
『アナタには未来はないのよ』
突然、凄まじい頭痛がキミを遅い、両手で頭を押さえた。
「やめてくれ…」
『忘れなさい』
リエの声だけはハッキリ聞こえる。
『眠りなさい』
・リエの声が何故か悲しい優しさを帯びる:002
懐かしい人物と出会ったとこで、次回に続きます。
今週は、その追うとこからで、かつてのT・Tの縄張りに進みます。
008:
道の奥にある建物に女が入って行くのが見えた。リエだった。
建物に近づくと、入口の横にいた男が立ち上がった。
・今、建物に入った女について尋ねる:074
・先制で一発殴る:200
・無視して建物に入る:081
まぁ、尋ねます。
074:
「今、入って行った女は誰だ?」
「オレは30分前から座っていたが、あの入口から中に入ったヤツは
ひとりもいないぜ」
─ウソだ…ウソに決まってる。
・引き返して仕事に行く:175
・一発ブン殴る:180
・男を押し退けて建物に入る:084
仕事に行くとENDなので、できるだけ穏便に。
084:
「ふざけるなよ。オレはこの目で見たんだ」
・男を押し退けて入口のドアを蹴り開ける:021
021:
中は剥き出しのコンクリ壁に囲まれた殺風景な部屋だった。隅にビー
ルの空き缶が積み上げられている。リエはいなかった。
「誰だ?」
男が机から足を降ろして立ち上がった。
「さっきここへ入って来た女は?」
男は顔をしかめ、キミの後ろでオドオドしている最初の男を責めるよ
うな目を向けた。
キミはもう一度部屋の中を見回した。左に隣の部屋に続いているらし
いドアがある。兄貴分が肩をすくめ、前に出る。
「寝惚けているらしいな」
・逃げる:077
・正面の男に飛びかかる:091
逃げるとENDなので、091へ。
091:
正面の男に殴りかかる。そのまま胸ぐらを掴んで机の上に押し倒す。
後ろからもうひとりが覆い被さって来た。その脇腹に右肘を当てたが、
下の男がキミの腹を蹴り上げた。
机から起き上がった男がジャケットから拳銃を抜き出すのが見えた。
狭い部屋に銃声が反響した。
拳銃を持ったまま、男が仰け反って机の向こう側に転げ落ちる。
入口に小型拳銃を持った2mはありそうな大男が立っていた。
「何だテメェはっ!」
悲鳴のような声を上げ、弟分が大男に飛びかかって行った。
2発目は額をブチ抜いた。大男はゆっくりと銃口をキミに向けた。
・男を突き飛ばして外に逃げ出す:122
・隣の部屋に逃げ込む:126
外に行くとENDなので、隣の部屋へ。
126:
横に跳んでドアに飛びつき、滑り込む。有り難いことに掛け金がつい
ていたので、素早く降ろす。
ざっと部屋を見回す。リエはいなかった。
何かがぶつかる重い音と共にドアがギシッと鳴った。
ベッドの上にブラックジャック(棍棒の一種)が転がっていた。窓に
は格子がはまっている。ちょっと叩けば抜けそうだ。
ドアの向こうでくぐもった銃声がし、掛け金の上板が弾けた。
・窓から逃げ出す:058
・ドアの横で待ち伏せる:085
・ベッドの下に隠れる:112
112以外は002に進むので、長い方の058に進みます。
058:
窓枠に手をかけて格子を蹴る。掛け金が弾け飛ぶ音が響く。キミは慌
てて窓を潜り抜けた。
・路地に足がつくなり、一目散に走り出す:063
063:
─あの大男…どこかで見た気もするんだが…。
頭の芯に痛みを感じて顔をしかめる。歩き出そうとしたキミは、気配
を感じてハッと顔を上げた。
右の道の奥に女がいる。リエだった。
首を傾げてキミを見ている。無表情な目の奥に硬質な輝きがあった。
「リエ…」
思わずそちらに向かって一歩踏み出した途端、リエはパッと身を翻し
て逃げた。角を曲がって視界から消える。
・追う:060
・家に帰って寝る:167
寝ねーよw
060:
リエが消えた角まで走ったキミは、右の路地に2人の男が倒れている
のを見つけた。
駆け寄って調べる。拳銃を持った男は胸に2発、もうひとりは額に1
発、中口径程度の銃弾で死んでいた。
─誰が…リエだとでも言うのか?
突然、殺気がキミを襲う。キミが横に跳んで伏せるのと、銃弾がアス
ファルトの上で弾けるのは殆ど同時だった。
一瞬、前方の建物の陰に隠れる大男の姿がチラッと見えた。
・追う:017
・逃げる:004
追います。
017:
キミの走ってきた路地は、その角でもう一本の路地とぶつかり、丁字
路をなしていた。影が走って行ったのは右の筈だが…。
ビルに足を踏み入れたキミは、突然強烈な殺気を感じた。振り向こう
としたが既に遅く、入口の横に隠れていた大男の腕が万力のような力
で、後ろから首を締め上げられる。
大男の動きは防御をまるで考えていなかった。手負いの熊の如く、キ
ミを倒し、殺すことしか頭にない攻め一本の動きだった。まるで何か
に追い詰められているような…。
無意識に床を探った手がコンクリの塊に当たった。必死でそれを握り
締め、大男のこめかみに叩きつける。
短く吠えて大男は転げた。頭を押さえて呻く。
・落ちていた拳銃を拾い上げる:139
139:
キミは初めて大男の顔をハッキリと見た。アラブ系の浅黒い顔…。
キミの背筋を冷たい悪寒が這い上った。キミは彼を知っていた。
2年前、ムラサメ研で強化処理を受けた3人のひとり、カセム=ビリ
モリアだ。キミは呆然とカセムを見下ろした。
キミを見上げるカセムの目。そこには狂気そのものがあった。
『判った?』
キミはビクッと振り向いた。リエがキミを見詰めている。
『アナタには未来はないのよ』
突然、凄まじい頭痛がキミを遅い、両手で頭を押さえた。
「やめてくれ…」
『忘れなさい』
リエの声だけはハッキリ聞こえる。
『眠りなさい』
・リエの声が何故か悲しい優しさを帯びる:002
懐かしい人物と出会ったとこで、次回に続きます。