□聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話
番外編
番外編
牡牛座のアルデバラン(ハスガード)と山羊座のエルシドが手合わせを。
アルデバランは、この手合わせが弟子たちの学びにもなると。
エルシドは、自らの剣は、未だ聖剣に至らず、鍛錬のために受けたと。
アルデバランは、シジフォスから聞いた通り、真面目な男だと評します。
見学していたセリンサは、戦闘体勢に入り、閑かに対峙するふたりを見て、
全く動かなくて、つまらないと感想を漏らします。
それを聞き、傍らのテネオは、アルデバランは、居合の構えで、
相手の隙を見て、抜刀するその瞬間を窺っているのだと説明します。
同じくラカーユは、エルシドは、日本刀のように集中し、相手を一閃する
あの静けさこそ、エルシドの凄味のひとつでもあると。ふたりは意気投合。
アルデバランは、エルシドの集中力と忍耐力に感心しつつ、
千日戦争になっては敵わないと、グレートホーンを放ちます。
エルシドは、その一撃に合わせ、右手の拳撃を揮い、相殺します。
アルデバランは、透かさず二の矢のグレートホーンを放ちますが、
エルシドは、華麗に右側に跳躍し、再度、右手の拳撃で薙ぎます。
アルデバランは、エルシドとの立ち会いを楽しみ、破顔します。
テネオは、エルシドの拳撃に黄金聖闘士の実力を感じ取りますが、
ラカーユは、いつもより制御できていないと感想を述べます。
ラカーユ曰く、シジフォスとの極秘任務も進展が無く、
聖戦が近付き、聖域から脱走する雑兵の制裁にも追われていると。
エルシドは、感情を表に出さないため、ラカーユは、心配します。
テネオは、ふたりの闘いには、そんな心配は不要だと話します。
エルシドは、そんな中でも自分たちに技を見せてくれている。
自分たち候補生は、ただ集中し、ふたりから学び、聖闘士になるのだと。
ラカーユも、テネオの言葉に納得します。
その会話が聞こえていたのか、アルデバランは、エルシドのことを、
不器用な奴だと言い、ラカーユに余り気を使わせるなと笑います。
エルシドは、伏し目がちに、努力はしていると閑かに答えます。
そして、ながぎれではなく、あまぎれになれと教わったと話します。
アルデバランは、次の一撃にあまぎれを体現し、終いとしようと言います。
ふたりの手合わせが終わり、エルシドは、ラカーユの父親から
あまぎれの概念を教えて貰ったことを、ラカーユに話します。
そして、何時も心配を掛けていると、これまでのことを詫びます。
また、アルデバランには、楽しかったと述べ、また誘ってくれるか?と。
アルデバランは、またやろう!と、朗らかに答え、ラカーユには、
船尾星座も余計な気を揉まず、エルシドを信じ、支えてやって欲しいと。
これを聞き、テネオとセリンサは、彼が白銀聖闘士だと知り、
これまでの非礼を、平に侘び、ラカーユは、気にしていないと笑います。
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