〈月刊ガンダムエース2024年05月号〉
□機動戦士ガンダムMSV-R SEASON 2/U.C.0079-0091
Vol.8 RGM-79HC ジム・ガードカスタム(フェーベ直掩隊)
頭頂高/全高:18.0m/18.5m
本体重量:90.0t(ガーディアン・シールド含む)
装甲材質:チタン系合金
固定武装:
60mmバルカン砲×2(頭部)
バルカン砲×2(肩部)
ビーム・サーベル×2(不明)
ビーム・ダガー×2(腕部)
携行武装:
ビーム・スプレーガン
E-2ビーム・スプレーガン×2
ガーディアン・シールド
宇宙世紀0079年、地球連邦軍の第一連合艦隊であるレビル艦隊は、
ジオン公国のデギン・ザビ公王との和平交渉に向かった先で、
ソーラ・レイに焼かれ、壊滅している。その後、10年の歳月を掛け、
当時のデータを解析した結果、旗艦フェーベの315MS小隊の一部が判明。
この小隊の79HC型は、オースティン・ブルック少尉機だと確認された。
主任務は、友軍機の護衛から、会敵時に橋頭堡になり、壁役を務める。
オースティン少尉は、北米ニューヤーク出身の元野球選手で、戦前は、
捕手として活躍していた。しかし、ジオン公国軍による地球降下作戦で、
ニューヤークはジオンの占領地になり、地球方面軍の司令部になっている。
その時から、オースティン少尉は、ザビ家打倒を誓い、大型特殊の免許を
幾つか持っていたことから連邦軍の兵学校に入隊し、新設された、
MSパイロット候補生になり、南米ジャブロー基地でMS操縦を経験する。
そして、ジオンによる大規模降下作戦で、彼は、ジムに乗り込み、
初戦で2機のザクを撃破し、その成果が認められ、ブルー小隊に配属。
教導隊として、戦地で実戦を経験し、12月30日に戦死している。
□機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート
第9話
キユウは、アノクタに対し、戦術を練りますが、ヴィルダに声を掛けられ、
相手を殺すことが目的ではなく、無力化を最優先する方法を考えます。
また、ヴィルダは、死なないでと、キユウと改めて約束を交わします。
アノクタは、二振りのナルカミで、先制攻撃。ジウは、防戦に回ります。
クレイグは、死なないでとの約束は、欺瞞ではないかと断じます。
ヴィルダも、あの心臓が齎すデータストーム耐性がどの程度か未知数で、
彼の生命に影響が及ぶことも充分にあり得ると、自認していました。
だから、これまで決してスコアは上げて来なかった。そして、これからも。
クレイグは、キユウは、少なからず聞いているんだろう?と言います。
キユウが育った施設は、表向きただの孤児院だが、その実体は、ガンダム
パイロットの養成施設で、一般的な教育は受けられず、ただ、GUND技術で
人々を救う理想と、GUND-ARMに乗ることを教え込まれる。
キユウたちは、元々紛争地域の出で、不自由な人生に意味を与えたのだと。
なので、彼らに取っては、当たり前のことなんだ。ガンダムに乗ることも、
乗り続けたら、何れ死ぬこともと、クレイグは言います。
そして、自らの死がGUNDの未来への道程を舗装する石の一粒になると、
彼らは喜んで、その身を捧げるだろう。運命に従ってと、続けます。
それを証左とするように、ヨシカは、パーメットスコアを3にアップ。
キラキラのお花畑にもうすぐ行けるんだと、笑顔さえ見せます。
ヴィルダは、それは、教育ではなく、呪縛だと反論します。
ガンダムから離れれば、心臓が止まるなんて呪いまで掛け、
判断のおぼつかない子供を、無理矢理従わせているだけだと断じます。
クレイグは、死ぬことが悪いことだと決めつけてはいけないと話し、
僕の言う「救い」は、その先にあると持論を展開。ヴィルダは、拒絶。
キユウは、瓦礫を巻き上げ、ナルカミを掣肘します。
クレイグは、キユウの心臓をジウから開放するために行動しているが、
キユウは、あれだけ大きな身体を自分のものだと思っているんだとし、
彼がジウから離れてしまえば、キユウの心が壊れてしまうと警告します。
そして、もう一度、ヴィルダを自らの組織に勧誘しますが、断られます。
ヴィルダは、その場を離れますが、クレイグは、それを許します。
キユウは、虎の手を囮にし、加速前のナルカミを一振り奪取します。
ヨシカは、通信を同調させ、何故スコアを上げないのかと訊きます。
キユウは、先生との約束だからと答えると、ヨシカたちの命は、
GUNDのため、ガンダムに乗るためにあるんだから、と言います。
キユウは、死んじゃダメとか、殺しちゃダメとか、よく判んないけど、
先生と旅をし、人を助けている所を見ると、一緒にいたいって思うと。
また、スコアを上げなくても、俺は、結構強いしという軽口も。
ヨシカは、キユウが勝手なことをしているが、今回も「捕まえろ」。
それもキユウが一番で、ヨシカが二番だからだと、不機嫌になります。
□機動戦士ガンダム 赤い三巨星
EPI.11 “三巨星、欠ける”
バルン社長たちが捕らわれている場所に、トマス軍曹のズゴックが登場。
金頭の旧ザクを敵機だと見破り、左腕部の丸鋸を回転させ、飛ばします。
旧ザクが転倒した影響で、バルン社長たちに大きめの瓦礫が飛びますが、
社長だけは、ベビが体を張って瓦礫を防ぎ切ります。
トマス軍曹は、傍らの社長たちを見付け、その中で自分に似た顔を発見。
そこへ、ザルゴのワッパも駆け付け、連邦兵に向け、銃弾を放ちます。
トマス軍曹は、生き別れになった弟を思い出し、攻撃を制止させます。
ジ・レギアを自称するアジ・ダハーカの長は、デバに撤収を命じます。
デバが信号弾を上げると、何処からともなく、レアっぽい走鳥類の群が。
ジ・レギアは、赤ジムをデバに任せ、ベビとバルン社長を鳥に乗せ、帰還。
ウィリアム軍曹と、ボルン社社員は、その場に取り残されます。
マロビ曹長の方も、仲間を守る戦い方をしたため、キルのグフに敗北。
セラフィマ伍長は、グフに乗ったまま、連れ去られたようです。
マロビ曹長たちは、敗北し、ウィリアム軍曹機を奪取されてしまいます。
□機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE
第29話
ケンは、タツミが充分な距離を取り、変形し、精密射撃に入ると予測。
しかし、タツミは、マルチロックオンシステムを使い、ケンの2号機の
コクピットや動力炉以外の武装を捉え、武装を無力化させます。
そのまま墜落する2号機の手を、タツミの1号機が強く握ります。
タツミは、自分に何もないのが何だ。世界に価値がなかったら何だ。
見付けるんだよ。それは、見付かるまで探すんだと、ケンを諭します。
ケンは、母親と同じ、ケニーと呼び、母親と同じことを言うタツミに対し、
俺の負けだと、潔く負けを認めます。1号機と2号機の勝敗が決します。
ヴァレは、何処にも居場所がないのは悔しいが、仲間を犠牲にするのは、
嫌だと、ジョエルに負けを認めようと、進言します。
ミヤビは、2号機を奪われた責任は、私たちにもあり、代償はあるが、
世間に害を為す考えを改められるなら、今後の身の振り方に助力すると。
が、ジョエルは、ヴァレを撃ち、まだ修正は可能だと、諦めません。
そして、青き清浄なる世界のためにもと、ブルーコスモスの理念を。
□機動戦士ガンダム ウェアヴォルフ
case-09[裁かれざるもの](後編)
レト少尉は、マークIVを奪ったロビソン大尉に投降を呼び掛けますが、
ロビソン大尉は、俺は、殺しちゃいないと言った筈だと、繰り返します。
確かに、ラセッドのことは、殺してやりたいと思ってたさと吐露します。
だが、証拠の始末はしても、手を下したのは、俺じゃないと言います。
皆が狼だと判断するならと、マークIVは、サーベルをDIIに突き立てます。
瞬間、ロビソン大尉の脳内に、ラセッド中尉の幻覚が話し掛けて来ます。
あんたは、臆病な犬だよ。過去の罪に揮え、誰かの言いなりになるだけの。
その隙を衝き、マカミ軍曹がサーベルの柄を、レト少尉のDIIに渡します。
レト少尉機は、サーベルの柄を伸ばし、ジャベリンで、マークIVを攻撃。
コクピットを貫かれ、マークIVは半壊し、ロビソン大尉は、瀕死の状態。
レト少尉が駆け付けると、ロビソン大尉は、狼に気を付けろと言います。
ヤツは、俺やラセッドのような狼擬きとは違う。狡猾に、冷酷に、
人の皮を被り、正体を隠し、定めた得物を刈り取る真の人狼だと遺します。
レト少尉は、ロビソン大尉の最期の言葉を、艦長と副長に伝えますが、
錯乱した犯人の戯言に過ぎないと、一笑に付されます。
レト少尉は、あれ程リスクの高い殺害方法を選んだことも解せないとも。
証拠隠滅も態々出撃しなくとも、破壊し、艦内に隠すだけで事足りると。
仮に、隊長が何者かに過去の罪を知られ、殺人に加担させられていたとも。
リュコス艦長は、これを聞き、艦内に疑心暗鬼の種を撒くため、
犯人が遺した最期の悪足掻きに、惑わされてどうするの?と、窘めます。
話題は変わりまして、艦長は、エースに続き、隊長まで失ったため、
アクシズの新型機を撤退させ、隊長に勝利した、レト少尉を後任に任命。
レト少尉が退室した後、艦長は、副長の名を呼び、何かしらのお願いを。
レト少尉は、艦長への報告を終え、マカミ軍曹と合流します。
マカミ軍曹は、レト少尉に、命を救って貰ったと、頭を下げます。
また、マカミ軍曹は、何故、僕を信じてくれたのかと、訊ねます。
レト少尉は、あなたが悪い人のようには、感じられなかったからと。
ややあって、ふたりは、解散します……。
クラートたちのエンドラ級に、エゥーゴの使者を名乗る客人が到着。
ヴコドラクと名乗るその人物は、顔を覆った仮面を着用しています。
さらに、名前も偽名なのだとし、非礼を許して欲しいと話します。
ヴコドラクは、セルビア語で、狼の毛や皮を意味し、転じて人狼だそうな。
使者曰く、クラートたちの前に現れたガンダムは、マークIVを基にした
実験機で、ヘカーテには、もう1機のガンダムが存在しているそうな。
マカミ軍曹は、レト少尉からの心象を思い返し、大笑いします。
そして、やっとふたり──、けど、まだだ、始末しなきゃいけない奴が。
どんな手段を使ってでも、俺の目的を果たすと、レト少尉を利用するとも。
□機動戦士MOONガンダム
episode 63
囚われのサフィラ中尉は、手持ち無沙汰で、腐っていました。
ナナイが姿を見せなくなり、3日、囚われてから14日?経過してる様子。
で、少し仲良くなった見張りのデレク二等兵に、室内から声を掛けます。
サフィラ中尉曰く、誕生日、出身地、子供の頃の渾名を聞き出したと。
ちなみに、初恋の子の名前は、マージというらしい。
そんなことを軽々に話してしまい、デレク二等兵は、上官に怒られたため、
今度は、用心していたのですが、ホーマー二等兵と交代している時間だが、
私と喋った罰として、超過勤務になっていたら申し訳ないとの話に対し、
四直から三直勤務になったと話してしまい、慌てて、隠そうとします。
サフィラ中尉は、ミネバの身柄確保のため、ルオ商会が動いていれば、
連邦軍も重い腰を上げざるを得ない状況になっているとし、警戒レベルの
引き上げから24時間……、ぼちぼち始まる頃合いかなと、推理します。
そして、左手首を傷付け、何かしらの器具を取り出します。
基地では、第三管区を通過する未確認機を発見しますが、引越公社の
定期便(ルナライン238便)と判明し、何時もの通りだと見逃します。
基地司令は、敵襲があると予見したシャア総帥の根拠を訊きたいと、
隣にいるナナイに嫌みったらしく訊ねます。
ナナイは、警戒中のユッタ(ヴィルデン1)や、ヤーヒム隊に通信し、
センサーではなく、ユッタが感じたことを、些細なことでも報告させます。
ユッタは、シャア総帥との会話を思い返します。総帥曰く、ミネバが
連邦の手に落ちれば、ムーン・ムーンの仕組みが世界中に知れ渡る。
それを作った者、黙認して来た者、恩恵を受け続けている者、彼らは、
あらゆる手段を用い、口封じをするため、ミネバを攫いに来るだろうと。
ユッタには、それを防ぐ盾になって貰いたいとします。
ユッタは、ミネバを利用し、連邦を脅すこともできるのでは?と。
シャア総帥は、だとしたら、ミネバを再び連れ、逃げ出すのか?と。
また、ミネバを交渉材料にすれば、コロニーのひとつも差し出すだろうと。
が、欲しいものは、既に手に入れる算段が付いていると、アクシズを。
そして、君を受け入れ、共に戦った人たちと、敵対することになると。
幼いユッタには、シャア総帥の言葉を聞く他なく、現状に至ります。
ウバルド大尉は、頭痛に襲われます。ベレニス曹長は、心配します。
彼女は、大尉の変容に、以前のように怒鳴り散らしている方が軍人として
信頼が置けますが、今みたいに意見を尋ねる方が、私は好きだと話します。
ウバルド大尉がベレニス曹長に何かしらを言い掛けた瞬間、艦内放送。
バリュートが展開され、スイングバイを利用し、艦隊からMSが出撃開始。
□機動戦士ガンダム ピューリッツァー ─アムロ・レイは極光の彼方へ─
Report21「キッカ・コバヤシ」
宇宙世紀0095年5月 ニュー・ケネディ宇宙港──
アムロの足跡を追い、キッカは、宇宙に上がることになります。
が、搭乗予定のフォン・ブラウン行き、エア・ユナ316便は、軌道上の
安全確保のため、搭乗開始時刻が定刻から2時間程度遅れることに。
キッカは、これまでの資料を纏めることで、これまでの証言を回想。
これまで多くの人にインタビューをして来たが、それぞれに語られる
アムロの姿は、全く違っていた。誰かが嘘を言っている訳ではなく、
対する相手や状況により、見せる顔も違い、一見して矛盾しているように
見える面もコインの裏と表のように密接に繋がっているとします。
プロパガンダで広まった絶対的なエースとしての姿がコインの表面なら、
その裏には、哀しみを知った戦士、否、傷付き壊れ掛けた少年の横顔が
刻まれていたのだと。その傷を癒すのに、7年の月日が必要だったと。
パイロットとしての強さと、ひとりの人間としての脆さは、表裏一体で、
輝かしいコインの表面、くすんで傷だらけの裏面のどちらも彼だけど、
人の善性を信じる純粋さは、決して失われることはなく、好敵手であり、
友でもあった男との決戦に臨み、あの極光の彼方に消えてしまった……。
キッカは、時間が来て、月面フォン・ブラウンに上がります。
□機動戦士ガンダムNT
第56話『少しずつ』
マリクは、あの子を取り戻せるのは、オマエだけだ、アタシじゃないと、
シークに、そして、ビアギッテにも戻って来なさいと言葉を掛け、消滅。
ビアギッテは、自分がマリクを殺してしまったと、涙を流しますが、
それも、悪魔から借りた特別な力を使った所為だとし、自らを呪います。
そして、遅過ぎたとしながらも、IIネオ・ジオングの方へと向かいます。
ミシェルがばら撒いたサイコフレームが、ナラティブを包み込みます。
ゾルタン大尉は、ナラティブを攻撃しますが、その総てが無効化されます。
ヨナ少尉は、苦しむだけの命なら、最初から生まれなきゃ良かったと。
が、父親の形見のペンダントを三人で分けた時の状況を思い出し、
本当に嬉しいことって、辛いことや哀しいことと、セットになっていると。
また、傍らのミシェルに勇気付けられ、囚われたリタの元に向かいます。
生きているオレが、やらなければならないコトはまだあると。
□機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy
第21話 霧を抜け、光射す(2)
アキンのブラックライダーは、アルマ少尉機を圧倒して行きます。
ノアは、ホワイトライダーに、ミア技術少尉機からの銃撃を受け、激昂。
ノア機の反撃に遭い、ミア技術少尉機は、左腕部を破壊されます。
アルマ少尉は、ミア技術少尉に、ヘレナ曹長機を連れ、後退するように。
ミア技術少尉は、異を唱えますが、アルマ少尉は、足止めが最優先だと。
それでも、ミア技術少尉は、後退せず、ホワイトライダーの注意を惹き、
近付いて来たホワイトライダーに、ヘレナ曹長機が襲い掛かります。
ヘレナ曹長機は、ホワイトライダーを斬断し、アルマ少尉機の加勢へ。
ブラックライダーがホワイトライダーのノアの救助に向かおうとすると、
レナート中尉機が掣肘に入り、ホワイトライダーを破壊してしまいます。
そして、処分されたくなきゃ、死ぬ気で殺せと、アキンに厳命します。
ブラックライダーは、赤い光を放ち、これまで以上の機動を見せます。
ミア技術少尉機が周辺を掃射し、爆炎で、ブラックライダーを可視化し、
アルマ少尉機とヘレナ曹長機の両機により、無効化されます。
この戦闘で、ヘレナ曹長機とミア技術少尉機は、限界を迎えます。
アルマ少尉は、レナート中尉に、こんな弱い奴に負ける筈がないと。
レナート中尉機は、威勢良く突撃しますが、簡単に反撃を受けます。
そこへ、ブラックライダーが現れ、アルマ少尉機を跳び蹴りで攻撃し、
僕は、まだ負けてないと、アルマ少尉機に組み付き、組み伏せます。
レナート中尉は、そのまま自爆しろと、アキンに命じます。
そして、ブラックライダーの背部を銃撃し、自爆装置を起動させます。
利用されていたと知り、アキンは、レナート中尉機に組み付き、跳躍。
両機は、崖下に墜落しながら、その途中で、爆発四散します。
アルマ少尉たちは、無事に帰還します。
ややあって。アルマ少尉は、キリー少佐機が出撃する場面を見ますが。
彼女たちは、北米ケープカナベラル基地に到着していました。
キリー少佐や北米キャリフォルニア基地の様子は判然としないまま……。
宇宙では、宇宙要塞ア・バオア・クーでの最終決戦が始まろうとしていた。
□機動戦士ガンダムF91 プリクエル
第35話「煌めく気配(前編)」
ラフィン・ブルは半壊し、ガーパイクは、挟み撃ちになり、後部に被弾。
連邦軍側の機体も全滅し、レニ中尉のF91は、過負荷で擱坐し、CVの手に。
レニ中尉は、コンソールボックスから銃などを取り出し、反撃の準備を。
で、コクピットを自ら開放し、機外のCV兵に、手榴弾を投げ付けます。
が、CV兵は無傷で、レニ中尉は、コクピット内に銃撃を受け、戦死します。
今際の際に、地球が見え、母親のことを思い出します。
オクパル大佐は、F91をCVに渡すのかと、バークス艦長に詰め寄りますが、
艦長は、退却のタイミングを間違えてはいけないと、戦域から離脱します。
そして、残されたラフィン・ブルは、CVの制圧を受けることになります。
□機動戦士ガンダム ヴァルプルギスEVE
魔星再誕編(1)
月面グラナダ市某所──
ローレン博士の元に、戦死した筈のハマーン・カーンが現れます。
ジェシー大尉たちは、オーヴェロンが建造されている開発部門を査察。
彼らは、そこで、白いジ・O(偽装済み)を発見いたします。
レイモンが慌てて駆け付け、不法侵入だぞと、ジェシー大尉たちを叱責。
内心は、査察は明後日じゃなかったのか?と、上層部を当てにできないと。
ジェシー大尉は、ジオンの工作兵に発砲したのは、この機体か?と。
レイモンは、意図せずに発砲に至った件は、正式な報告書が行った筈だと。
ジェシー大尉は、正式な報告書が正確な報告とは限らないと疑います。
グラナダ工廠で、シロッコ縁の機体が建造されているという情報を得て、
先日の騒動では、ガンダムタイプを見たいという者もいた。
導かれる結論は、シロッコのガンダムだと、ジェシー大尉は、言います。
そんなものが存在するなら、確認せねばならん。理屈は判るだろう?と。
が、ジェシー大尉たちは、空振りだったと、その場を後にします。
レイモンは、マンハイム博士の偽装が役に立ったと、渋々に認めます。
で、機体を改められる前に、フランチェスカ部長に働いて貰うことに。
メラニー会長は、報告を受け、露骨に不機嫌な態度を見せます。
フランチェスカ部長は、軍需企業が兵器を造って何がいけないのかと。
会長は、やれやれという感じで、世の中そう単純ではないと言います。
ティターンズは、連邦軍最大の汚点になり、実体がどうであったにしろ、
シロッコは、ティターンズ時代を象徴する男であるため、蒸し返して、
今の連邦軍の新体制にケチが付いては困ると。顧客の不興を買うのも。
会長は、フランチェスカ部長に、次期主力量産機計画の資料を見せ、
その重要性は、ガンダム1機と較べるべくもなく、厭戦気分が高まる
終戦直後のこの時期に、機種転換に掛かる莫大な予算を認めさせねばと。
ちなみに、その資料には、RGM-89 ジェガンの名前がありました。
シロッコのガンダムは、始めから存在しなかったと、役員会で決したと。
フランチェスカ部長は、グリモアごと、総て破棄するのですか?と。
会長は、投資のコツを知っているかね?損切りを躊躇せんことだよと。
リモート会議が終了すると、複数の黒服が、身辺警護として現れます。
フランチェスカ部長は、彼らが監視、あるいは私を始末するつもりだと。
部長は、布石として、セラーナたちに機体を供給していたようで、
この89年は、再び動乱の年になるとし、機種転換へのお膳立ては、
自分が。そうなれば、上層部は、私を捨てられないとしますが……。
フランチェスカ部長の話によれば、セラーナたちに供給した機体は、
グリモアは、極めて省スペースなサイコミュで、ファンネル使用時の
演算負荷を分散させつつ、機体の反応速度や運動性の向上も見込めると。
ただ、周囲は鵜呑みにはせず、エルナルドは、慎重に検討すべきと助言。
ローレン博士が、ロンという名前と役職を棄て、セラーナたちに合流。
冒頭のハマーンを伴いますが、セラーナは、ハマーンの影と看破します。
セラーナの父の代の側近たちが用意していたのですが、ハマーン自身は、
徹頭徹尾必要ないとの考えで、乗艦は疎か、近付くことも許さなかったと。
そのため、開戦以降、ついぞ出番がなかったと、彼女は話します。
で、ハマーンの総てを刷り込まれた彼女を用い、セラーナを調整すると。
大量の薬物と人格改造で、強引に行うのではなく、彼女との長期的な
精神感応により、記憶や知識を徐々に共有していく方法を採りたいのだと。
□機動戦士ガンダムF90 ファステスト・フォーミュラ
Epilogue
ベルフ少尉のターン。シャルル艦隊との戦闘時。ACT.9位の頃かな??
遡りまして。
ベルフ少尉は、ファステストフォーミュラ隊の話を聞きます。
アフリカに落下したF90の3号機からは、パイロットは発見されず。
月軌道上で発見された2号機も同じく、パイロットは居なかったと。
で、造反者ディル少尉と共に、総てを失ったFF隊は、解隊が決定。
2年後の0118年、フォーミュラ計画の推進者ハウゼリー議員が暗殺され、
FF隊は、その存在すら闇に葬られることになります。
連邦に取って余程都合の悪い部隊だったようで、総ての文章も抹消。
ヘルプ曰く、総てが小さな事件に置換され、この世にいたことすら、
なかったことにされてしまった人もいるそうな。
戻りまして。
ベルフ少尉は、F90に関わった人は、良い思いも、悪い思いもあったが、
皆が一様により良い未来を目指していた、その思いを失わせたくないと。
で、ブラウン中尉に案内され、ベルフ少尉は、F91の元に向かいます。
中尉曰く、基幹コンピュータが完成していないが、F90のシステムを移植。
ベルフ少尉の経験値と、かつてのパイロットたちのデータもなと。
嘗てのパイロットたちのように、お前は、こいつを使い、生き残り、
お前の思いを次に繋げと、ブラウン中尉は、ベルフ少尉を激励します。
ヘルプは、ホロディスクに目をやり、リヴの生きた記録は、もう無いが、
お前の生きた証が宇宙を駆けると、F91に思いを馳せます。
0116年に戻りまして。
カナタ少尉のF90PVは、AIのC.A.IIIの判断で、脱出行動を取ります。
ディル少尉のF90は、大気圏再突入コースを辿り、死を覚悟します。
そこへ、ドライグのヴェロニカ中尉の声が聞こえ、諦めるなっと。
ヴェロニカ中尉機は、メガブーストを利用し、リベラ大尉たちから離脱。
リベラ大尉は、どうせ自滅するとし、奇跡なんか起こしても、
誰も帰っちゃ来られないんだからさと、諦観した言葉を言います。
で、ヴェロニカ中尉機は、ディル少尉に呼び掛け、F90の手を伸ばせと。
ディル少尉のF90は、ヴェロニカ中尉のドライグの手を握ります……。
月刊モビルマシーン 縮刷版 VOLUME20
F91 ガンダムF91(疑似人格型AI仕様)
U.C.0122年3月6日、フロンティア・サイド沖におけるオールズモビルとの
交戦で、乗機RGM-89J型を喪失したベルフ少尉(当時)は、同年3月8日、
エイブラムを襲撃したケザン戦隊との交戦で、F90の臨時パイロットに。
以後、ほぼ半年に亘る地球でのOM掃討作戦において、多大な戦果を挙げ、
同年10月1日、エイブラムに輸送されたF91試作機の1機を受領している。
彼は、テネス・A・ユングの再来とも言われているそうな。
ベルフ少尉が受領した機体は、調整に難航していたバイオ・コンピュータ、
及びサイコミュを排除し、F90IIIに搭載されていた疑似人格AI〈K.B.〉を
仮設した仕様で、仮説の意図は判然としていない。
バイオ・コンピュータとサイコミュの連動は、F90IIで達成されていて、
AIシステムに関しては、その不安定さから凍結されていた筈だからである。
コスモ・クルスの資料は、参謀本部のサイコミュ、サイコフレーム不信に
起因するものではないかと強く示唆している。
推進系の仕様に付いては、シーブック搭乗機がそうであったように、
情報が錯綜し、F90Aの設計データを継承したF91には、ミノフスキー・
フライトシステムが搭載されていたという証言が複数存在している。
一方、あくまで通常型熱核推進器の搭載のみに留まるという説も根強い。
エイブラムでは、F90を踏襲し、ガンダムF91と呼称されていたが、
非公然のもので、当時の連邦軍は、F91にペットネームを付与していない。
これは、ハウゼリー議員暗殺により、後ろ盾を失ったフォーミュラ計画
推進派の殆どが、0120年のF90強奪事件で、参謀本部内部の発言力を
失ったことが強く影響していると考えられている。
しかし、それらの事情を知る由もないスペース・アークの新米士官たちは、
F91にガンダムF91、または、F91ガンダムのコードを与えている。
以後、このコードは、連邦軍の正式な敵味方識別に組み込まれている。
U.C.0147年11月24日 ディナ・キム・ギンザエワ
※言論健全化法案がアメリア議会で解決され、MMM誌は、マリア主義に
則った、青少年向けの内容に誌面刷新を行うことになり、一時休刊に。
これに伴い、バックナンバーの通信販売も終了するとのこと。
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