〈月刊ガンダムエース2024年09月号〉
□機動戦士ガンダムF90 クラスター
第1話
U.C.0121年3月24日 火星衛星軌道──
巡洋艦コングラッチュレーション大破、掃海艇アーレイバーグ中破され、
規定戦闘態勢を取れる艦は、旗艦アドミラル・ティアンム以下2隻のみ。
旗艦艦長のアントニン・ノヴォトニー大佐(36)は、降下部隊を再編。
全ミサイルの発射管を開き、対地特殊弾の発射と共に、部隊を降下。
爆撃は、オリンポス基地の一般住居内のシェルターを襲います。
レオンとイヴァルは、メイの火星喘息用の薬を取りに行くため、
リュドミラ先生の制止を振り切り、シェルターの外に向かいます。
ふたりは、この戦闘は、自分たちが負けるのだと予想していましたが、
シェルターの人たちを助けるため、知恵を絞り合おうと決意します。
ふたりは、ドラケンEに搭乗し、薬品倉庫に向かい、薬を見付けます。
地上戦が始まり、その影響か、天井が崩れ落ち、進路を防ぎます。
イヴァルは、この振動が、オリンポスキャノンによるものだと考えます。
第13独立機動艦隊旗艦でも、地下に巨大なエネルギーを感知します。
ノヴォトニー艦長は、AM-98レーザー水爆の使用を決定します。
オリンポスキャノンは、照準装置も完成していない未完の空論だが、
イヴァル曰く、老人たちは、撃つ気だと。が、基地は耐えられないとも。
レオンは、その前に地下水道を利用し、住民たちを避難させます。
が、その道中、ハーディガンの改造機から攻撃を受け、甚大な被害が。
レオンは、非戦闘員への警告のない攻撃に対し、激昂します。
ハーディガンは、二度目の攻撃に入りますが、OMS-90Rが掣肘します。
同時刻 オリンポス山火口上空──
傭兵の死神三銃士がオリンポスキャノンの様子を見下ろしていました。
機体は、F8系の汎用量産型で、オプションも装備していました。
□月刊モビルマシーン縮刷版
VOLUME22 OMS-90R ガンダムF90(火星独立ジオン軍仕様)
オールズモビルに強奪されたF90は、火星での量産や技術向上の目的で、
分解解析され、OMの技術者により、改装されている。
改装された箇所は、外装部分と関節部、脚部推進器と副推進器に留まり、
ムーバブル・フレームや反応炉、ジェネレーター、疑似人格型CPUは、
そのまま留め置かれている。装甲は、MCA構造材ではなく、
旧来のガンダリウム合金セラミック複合材に差し戻されている。
これは、調達し易い部材を用いることで、損耗率の高い部位の交換を
容易にするためだと推測されている。一部のハードポイントが撤廃され、
装甲の一体化により、耐久性が向上している。増加装甲とHPは、
上半身に集中し、脚部は、HPを廃し、大型化された推進器が配置され、
脚部にあった2基のジェネレーターも、胴体後部に移設されている。
損耗の激しい駆動部分も耐久性が高く、交換し易い設計に改められ、
実験機と言うよりは、実戦機としての性質が強くなっている。
両腕部のHPには、膨大な電力を供給するためのマウントが設けられ、
ビーム・シールド、もしくは、ヴェスバーの搭載が予定されていたと。
ジェネレーターも胴体に移動しているが、その過程で装甲形状が変更され、
この特徴的な胸部には、サイコ・フレームの搭載が予定されていたとも。
しかし、機体は、有効なNTパイロットを得ることはなかった……。
□機動戦士ガンダム ピューリッツァー ─アムロ・レイは極光の彼方へ─
Report23「ボッシュ・ウェラー(前編)」
ボッシュは、最近もアムロの大規模捜索を上層部に上申しましたが、
戦死認定を理由に、却下されたそうです。ボッシュも生存の可能性は、
限りなくゼロに近いと思っていますが、アムロの成したことを思えば、
遺体すらなく、慰霊碑に名を刻んで終わりとするのは、恩知らずだと。
ベルトーチカは、ボッシュに、あの時のことを思い出せと言います。
ボッシュは、アクシズ落下を阻止しようとするアムロを思い出します。
敵味方を問わず次々と感化され、アクシズに向かっていたと。
が、νガンダムから放たれる光により、他の機体は、吹き飛ばされます。
自分たちは、アムロを捜そうとしましたが、戦闘とアクシズの爆砕で
生じた大量のデブリに阻まれ、駆け付けた友軍機も推進剤を失い始め、
彼らの回収を終えた数時間後、νガンダムが取り付いていた場所に
戻るのですが、そこに、νガンダムの姿はなかったと……。
その後、ロンド・ベルの計4回の捜索でも、残骸のひとつすら見付からず、
最終的には、大尉の機体は、地球に墜ち、燃え尽きたのだとの結論に。
ベルトーチカは、ロンド・ベルの捜索の手段に問題があったと言います。
ロンド・ベルが算出した数値には、重要な数値が欠けていたとして、
アムロが破壊したムサイ級4番艦、ギラ・ドーガ、ジェガン(ユウ機?)の
写真を、ボッシュに見せます。ボッシュは、ジェガンの写真を見ます。
□機動戦士ガンダムNT
第60話『絶望と覚醒』
シークは、マリクが死に急いだのは、自分の言葉の所為だと後悔します。
何も彼も投げ出したい思いに駆られますが、マリクの遺志を継ぎ、
涙を止める必要はないが、ビアギッテのためにも闘うんだと奮起します。
猛攻が緩んだものの、ヨナ少尉は、攻勢に出ることが出来ず……。
リタは、ビアギッテの昏い思いを感じ取ります。
そのビアギッテは、ゾルタンの真意を読み取り、似た幼少期を過ごし、
同じように軍に入り、非道を行い、過去からのイマジナリーを抱え、
抜け出せずにいると。オマエの罪は消えないし、最も大事だった人を、
殺したアタシの罪も消えることは決してない。ダカラこそ共に逝けると。
アタシ同様、この世にモウ未練は無いだろうと、覚悟を決めます。
ゾルタン大尉は、最期ノ願いは永遠ニ断たれ、モウ希望はナイと。
ラソイオの遺したイマジナリーが、ゾルタンを追い詰めていきます。
誰にも、ブライアーにも愛されていなかったとの言葉が銃爪になり、
ゾルタン大尉は、イマジナリーに取り込まれ、破壊衝動に駆られます。
ビアギッテは、呑み込まれたゾルタン大尉を見て、自分と同じだと。
だからこそ理解できる。それは、自らの心が産み出した澱なんだとし、
自分たちで終わりにするしかないと、シナンジュと対峙します。
が、リタの思念体が割って入り、ビアギッテの攻撃を喰い止めます。
リタは、死を以って罪を清算しようとするビアギッテに対し、
あなたには、まだ待っている人が、愛している人がいると説得します。
シークのドライセンは、ビアギッテ機の脚部を破壊し、行動を止めます。
□機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE
第33話
ジョエルは、人工知能を例に出し、それらは人間の営みを補助する道具。
その分を弁えず、自分たちを人間扱いしろと言い出したらどうする?と。
壊すしかあるまいよ。思い上がりも甚だしい!と断じます。
それで言えば、ハーフコーディネイター共は、さらに救いがないと。
アンティファクティス「偽りのニセモノ」を、ここの連中は、
「この偽りだらけの世界への叛逆」というような意味に捉えているが、
奴らは、コーディネイターですらない半端者、ニセモノのニセモノだと。
真意に気付かず、そう名乗っている様は滑稽だったと侮辱します。
タツミは、これを聞き、閑かに激昂し、ブーストレイダーの武装を斬断。
しかし、タツミも消耗が激しく、ケンの助けを必要とします。
ケン曰く、アドラーだけを破壊したのは、厄介かも知れないとします。
あの機体で、間合いを取りつつ防御を固められたら、打つ手が限られる。
強力な火砲の使用時、非核動力機故に、攻撃と防御を同時展開出来ず、
であれば、最大火砲の使用を誘い、紙一重で躱し、直線的に反撃すれば、
攻撃を当てられるとします。が、ジョエルもそれを先読みしており、
背部のシュラークを曲射。ケン機は、躱すのが精一杯の状況になります。
SEED journal Mobile Suit Research Division: 07
GAT-XX370 ブーストレイダー
全高:18.25m
重量:98.5t
装甲材質:トランスフェイズ装甲
固定武装:
頭部増設光学兵器ユニット「ミーミル」(額部)
100mmエネルギー砲「ツォーン」(口部)
M417 80mm機関砲(背部カウル内)
125mm2連装高エネルギー長射程ビーム砲「シュラーク」(背部)
88mmレールガン「エクツァーン」×2(背部)
M2M3 76mm機関砲×2(肩部)
クロー「ザラストロ」×2(腕部)
エネルギー偏向機構「ゲシュマイディッヒリージョン」(腰部)
52mm超高初速砲×2(脚部)
本機は、カラミティ、フォビドゥン、レイダーの集約をコンセプトに、
設計された複合型で、開発プロジェクトは、特にプラントに忌避感を持つ
大西洋連邦系、ブルーコスモスに属する軍需企業主導で進められている。
この歪で、キメラ的とも言える外観は、開発期間短縮のため、既存技術を
転用した結果で、操縦性は劣悪極まりなく、ナチュラルでは操れない。
対コーディネイター用に作られながら、コーディネイターでなければ、
操れない機体になったことは、皮肉としか言いようがない。当然ながら、
大西洋連邦、及びブルーコスモスの政治、思想とは相容れず、開発は、
中断されることになった。欠陥兵器に分類されることになるが、
高い火力、防御力、機動力を有し、同時に、標準サイズのMSでは、
機能の全搭載が困難、専用パイロットの育成が必要といった欠点を
洗い出すことにもなり、デストロイの開発に影響を与えている。
また、レイダーと同じく、X300系フレームを採用した可変型MSで、
MA形態への変形機構を備え、クローが猛禽類を想起させる。
□機動戦士ガンダム ヴァルプルギスEVE
魔星再誕編(5)
レイモンは、多少の焦りを見せながらも、マーレイ准将と交渉を。
これが唯一、地球圏を救う現実的な手段だとすれば……と。
一年戦争で、家族を殺された憎悪は、戦争が終わったとしても消えない。
スペースノイドに自治権を認めようが、地球の特権階級を一掃しようが。
この状況下で、政治的安定を創出するには、絶対的な指導者と、
その絶対性を担保する強大な力が必要なのだと、訴え掛けます。
マーレイ准将は、最終兵器による人類の統制?恐怖政治そのものだと。
レイモンは、「兵器は強力である程犠牲も少なく済む」と、
敬愛する亡き上司の言葉として引用し、マーレイ准将を睨め付けます。
マーレイ准将は、自ら殺めた女を「敬愛する上司」と言ってのけたことに、
興味を抱き、レイモンの申し出を受けることに決めます。
1ヶ月後──
ロクサーヌ少佐は、ドックの視察中に、竣工間際のユーロンを発見。
整備士から、積載量の見直しにより、艦首が長いなどの説明を受けます。
彼女は、老朽艦ではなく、こういう新鋭艦を任されたいものだとし、
階上のフレドリカ少佐の姿を見付け、七光りが!と、毒突きます。
マーレイ准将は、フレドリカ少佐に、中佐に昇格させ、ユーロン艦長に。
フレドリカ少佐は、目立った功績を挙げていない自分よりも、
直近の戦闘で、2隻を沈めたロクサーヌ少佐の方が適任だと上申します。
准将は、彼女は優秀だが、艦隊指揮を任せるには、些か柔軟性に欠ける。
軍隊は、規律のみで動く訳ではないと、フレドリカ少佐に説明します。
フレドリカ少佐は、二階級特進した、兄・エルナルドよりも階級が……と。
准将は、家出し、戦闘機乗りになった男のことなど持ち出すなと制止。
フレドリカ少佐は、兄の墓碑に花を備え、懊悩します。
その帰り、同じく墓参りに訪れたセインとレントと擦れ違います。
セインは、彼女がエルナルドの妹だと、レントから教えられます。
また、セインは、レントからグラナダ守備隊に誘われますが、
自分は、戦艦勤務が性に合っていると、それをやんわりと断ります。
それには、出奔したエルナルドと再会できるかもという思いもありました。
フィオリーナは、マラサイ小隊で、アナハイム社の定期便を蹴撃。
□機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート
第13話
ドミニコス隊駐屯地──
ガロは、友人に、リドリックに対する愚痴を酒に酔い、ぶちまけます。
戦災復興地域エルカッツィ──
リドリックは、ロトモア社社長に、ガンダムの目撃情報を訊きますが、
社長は、ガンダムなんて見ていないと答えます。
合流したケナンジは、目撃情報があった所は全部調べたが、徒労の様子。
ラルクレイグループのセキュリティフォースが治安維持している区画は、
このエルカッツィが南端で、ここから南で情報が出ても、ラルクレイを
追い込む種にはならないが、関係企業も自治体も量が多く、上層部に
バレないように調べていくのも一苦労だと。だが、やっていくしかないと。
リドリックは、携帯端末に映る息子の写真を眺めます。
ケナンジは、リドリックが結婚していることを知らず、驚きます。
クレイグは、行方不明のヨシカを捨て置き、アノクタを回収させます。
データは、アノクタから回収出来るとし、ヨシカを停止さえすれば、
こちらに不都合な情報は破壊されると、冷徹な判断を下します。
また、パーメットスコアを上げたジウは、脅威だとします。
ヨシカは、回収されて行くアノクタを見て、涙を流します。
そこへ、キユウのジウが駆け付けます。
□機動戦士Vガンダム外伝 オデロ・ヘンリークからの手紙
第6話 エリシャ・クランスキー
オデロは、ウォレンとスージィの居場所を作るため、リガ・ミリティアで
モビルスーツのパイロットになろうと思ったと述懐します。
そのキッカケは、エリシャの他人の能力に嫉妬するのではなく、
自分なりの長所を伸ばす努力をすれば良いという言葉だと言います。
オデロは、ドムットリアのツインラッドに追われるガンブラスターを目撃。
渡そうと思っていたクジラのお守りをエリシャに渡し、自らも出撃。
戦闘後、エリシャは、お守りを返そうとしますが、オデロは、
お前が持ってなと言い、代わりに、別のお守りをくれと言います。
エリシャは、オデロの頬に口付けし、帰ってこなくちゃダメよと。
オデロは、出撃しますが、エリシャたちを危険な目に遭わせた自分を
許せず、襲って来たヤツに、過剰に攻撃してしまったと省みます。
戦闘でグチャグチャになった感情を、エリシャが包み込んでくれたと。
彼女のためなら、自分を、命を捧げたって良いと思っていたとも。
□機動戦士ガンダム 赤い三巨星
EPI.15“道を歩む”
ラルフ隊は、南米ジャブローから北西へ撤退するジオン軍とは別に、
南方に敗走する部隊を追撃する任務に就いていましたが、南米中央で、
アジ・ダハーカの蹴撃を受け、その西方のヴェルデの造船所に立ち寄る。
ジオンの敗走部隊は、さらに南方へ向かっているのではないかと思われる。
マロビ曹長は、という解説を、アイゲルたちに聞かせます。
彼らは、北米への反抗作戦を警戒し、キャリフォルニアベースから南米へ。
悪く言えば、逃げたと自嘲します。それを聞き、マロビ曹長たちは、
アイゲルたちを軍人ではないと判断し、拘束しない旨を伝えます。
また、彼らもアジ・ダハーカに付いては、聞いたことがないとします。
ノビィ曰く、ジャブロー周辺の情報は、開戦前に確りと収集したけど、
その手の武装組織は、引っ掛かりもしなかったそうです。
で、ヴェルデは、アイゲルたちを、壊した施設の弁償などを含め、
従業員として強制的に雇うと。脱走兵として正規の手続きをしても?と。
クライシンガ少尉は、ソフィアからチレシートという街に、
アジ・ダハーカが潜伏している可能性が高いとの情報を受けます。
クライシンガ少尉は、どうして今になって、その情報がと疑問に思います。
ソフィアに代わり、上官のラブセル・シング大尉が答えます。
友軍の転進を妨げる障害は、一刻も早く調査し、排除せねばなるまいと。
クライシンガ少尉たちは、情報の出所は怪しいが、闇雲に動くよりはと。
マロビ曹長たちも、鉱山の街チレシートが怪しいとの情報を得ます。
修理に来ていた海運の連中が、戦争が始まってからチレシートは、
妙な活気が出てきたという話を、ヴェルデが聞いていたようです。
ラルフ中尉は、本部に調査許可を貰い、件の街に出向きます。
チレシートでは、セラフィマ伍長とバルン社長は、MS倉庫に案内されます。
グラサンの長は、俺たちは、決して自ら攻撃はしないと。穏やかな生活を
守るためだけにMSを借り、使っているだけだと。身の安全は保障すると。
地球と宇宙の一部の人間が勝手に戦っている今の戦争が終わりさえすれば、
帰りたい場所まで無事にエスコートしようと、助力を請います。
MS倉庫には、頭部だけ金色に塗装された機体が並べられていました。
バルン社長は、戦いで争っていないから、心から笑っていると感じます。
あれだけ人を殺しておきながら、笑ってるのもどうかと思うけど……。
□機動戦士ガンダム0079外伝 EPISODE STAND BY ME
第4話「解放」
イアンのザクの損傷は激しく、バックヤード行きで、当分出撃出来ないと。
ザクから降りたイアンは、連行される少女の姿を見ます。
少女は、捜していた子供たちと一緒の牢屋に収容されます。
そこへ、イアンが訪れ、理由を訊ねると、基地に侵入したため、規則だと。
その夜、イアンは、少女たちが気になり、牢屋を訪れ、扉を開けます。
そして、少しのお菓子を手渡し、基地の裏手から脱出させます。
運悪く、他のジオン兵に見付かり、イアンは、処罰を受けることに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます