コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

サンダーボルト 第33話

2014年08月15日 | サンダーボルト
機動戦士ガンダムサンダーボルト
第33話

一年戦争から7ヶ月後─
強襲揚陸艦スパルタンが地球に降下いたします。
形状はサラブレッドな感じでしょうか。
準ペガサス級なのかな?
艦長はビンセント=パイク大佐です。
リーゼントでイカツ目の男性でございます。
その傍らには以前登場した科学者っぽいおばさん。

艦は艦橋などを格納した大気圏突入モードから
主翼やミノフスキークラフトなどを展開させます。
格納庫にはア・バオア・クー戦でも登場していた
ガンダムやガンタンクが機整然と並べられてます。

地球の様子に喊声を上げるクルーの中には
コーネリアスの姿もありましたが、
イオがいないことに寂しさを感じておりました。
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エニグマ始動 part11

2014年08月12日 | ゲームブック
前回はレイキャビクの港に到着し、
ティターンズの基地に案内されました。
今回はいよいよ基地内に入ります。

202:
キミは両手を挙げて見せた。
ドックを出てエレカに乗り、基地の中を走る間も兵士たちは全く無言
だった。ジープが止まったのは、司令部らしきビルの前だった。入口
には自動小銃を肩にかけた衛兵が立っていたが、キミと兵士はチェッ
クもされずに中に入り、3階に上がった。
キミが連れて行かれた部屋には、ティターンズの軍服を着た老人がい
るだけだった。大きなデスクの後ろで椅子に太った体を沈めた彼は、
敬礼する兵士に鷹揚に頷く。
「宜しい、下がれ」
老人はたっぷり1分間、無言で垂れ下がった瞼の隙間からジッとキミ
を見詰めていた。キミは老人を知っていることに気づく。そう、あの
5年前の─老人が嗄れた声を絞り出した。
「間違いなく本人のようだな。ならば貴様は儂を忘れてはおるまい?」
「今思い出したよ。アンタはハムリン=アーカットだ」
キミの目の前にいる老人こそ、5年前のティターンズによる陰謀の主
犯格と目されていた男だった。しかし、彼はFISTの張った網の目
を巧みに擦り抜け、結局処分を免れた。
「5年前…ジオンの亡霊に取り憑かれた者共から地球圏を守る最後の
機会は失われた。連邦政府の日和見な連中のために…貴様らFIST
のためにな。その結果を見るが良い。美しい大地は再び戦火に晒され、
夢を語ることしか知らぬ宇宙生まれの小僧共が為政者面をしてふんぞ
り返っている」
「貴様にはこのクーデターを成功させる義務があるということだ」
秘書室に通じるドアが開き、ミディが入って来た。キミの横に立ち、
アーカットに敬礼する。
「ティターンズの制服もなかなか様になっているではないか」
せせら笑うようなアーカットの口調に、ミディの表情が一瞬引き攣っ
たように見えた。
ミディは小さなケースをデスクの上に置いた。アーカットはそれにチ
ラリと目をくれる。
「シュペールサイコミュのデコーダユニットです」
アーカットは書類をミディに差し出した。
「ホーソン少佐に任官、第88スコードロンの指揮権を与える」
背後のスクリーンにウェールズの地図が映し出される。
「正規軍に編入されるべくスウォンジーに移送されている第23機甲
軍が、本月12日を期して蜂起、市内の主要な施設、交通拠点を占拠
して同市を制圧する。同時に待機していた輸送船団は人員、及び物資
を揚陸、北に80キロの地点にある連邦情報部への進撃準備を開始。
これが本作戦の第1段階であり、24時間で完了する予定であるが、
その間当然連邦の反撃が予想される。そこで少佐には、連邦の鎮圧部
隊が通ると予想されるルートの1つ、北からスウォンジーに至る40
号線を第88スコードロンを以って封鎖して貰いたい」
「了解しました」
「大尉」
アーカットは視線をキミに転じた。
「第88スコードロンには貴様のための機体が用意してある。少佐の
指揮下に入るのだ。話はそれだけだ」
ビルを出たキミを乗せ、ミディの運転するエレカは走り出した。
「シュペールサイコミュって言ってたな、アレがもう1枚のカード?」
「知っているの?」
「アクシズが研究中って噂を聞いたことがある。連邦でも似たような
モノを考えてたよ」
アクシズと呼ばれるようになってからもサイコミュの改良は続けられ、
特に要求されたのは、サイコミュの地上における運用だった。ビット
は無重力の宇宙では捕捉不可能と言っても良い運動性を発揮するが、
地上においてはミノフスキークラフトを以ってしても、その威力の低
下は避けられない。そこで、地面の上で暴れるなら脚をつけたらどう
か、という単純な発想から生まれたのが、サイコミュで複数機のモビ
ルスーツを運用するという案だった。
だが、従来のサイコミュでは地形や重力などの要素が加わり、宇宙よ
り遥かに複雑化した地上のデータを処理するのは不可能だった。

「完成していたとは知らなかったな」
「運用試験のために私と一緒に地球に降ろされた試験機が、ボルゴグ
ラードが陥落した際、連邦軍に鹵獲されてしまった…でも、彼らの手
に渡る前に私の部下がデコーダユニットを外していたの。抜け殻の機
体は研究のためにアイスランドに送られたんだけど、まるで役に立た
なかったらしいわ。ミノフスキー通信の技術においてネオジオンに差
をつけられていた連邦にとっては、出力信号を処理するためのデコー
ダユニットこそが肝心だったのね」
「ティターンズはオレをその試験機に乗せるつもりじゃないだろうな」
「アナタの機体は別にあるわ。試験機に乗るのは私よ、一応ね。でも、
私は乗らないわ。死にたくないもの」
「どういう意味だ?」
ミディはエレカを止めた。メカマンとは違って黒ずくめの制服を着た
男がミディに駆け寄り、敬礼した。
「第88スコードロン司令部付き軍曹、ウィリー=ドリスコルであり
ます。少佐、お待ちしておりました」
軍曹は30に手が届こうかという厳つい大男だった。ミディを少佐と
呼ぶ時、彼の声に嫌味な響きが含まれているのに気づいた。
軍曹がキミに目を止めた。
「グルンドゥールのパイロットよ。乗機を見せてあげて」
「例の強化人間ですな。おい、チェイ!」
軍曹に呼びつけられたメカマンに案内され、キミは巨大な機体の前に
立った。普通のモビルスーツの1.5倍近くはあろうか、ハンガーの
天上に頭を支えさせて立っている。前へ張り出した胸の上に小さな頭
部がちょこんと乗っていた。
メカマンはキミに分厚いファイルを渡した。
「主兵装は出力9メガのビームランチャー、近接用の装備は腰部に取
りつけられた4基のビームターレット、それに磁界発生器─ま、低出
力のビームなら完全に防げます。白兵用の装備はありません。元々、
ビグザム的な大火力を持った宇宙における対艦用の機体として、大出
力の反応炉を積み戦艦並の火器を使用可能にしようとしたのが、小型
高効率のビームシステムの登場で廃棄されちまった機体ですからね。
それがペイロードの大きさ故、エニグマを積んで復活って訳です」
キミはその名を聞いたことがあった。開発中のシュペールサイコミュ
的なシステムを連邦ではそう呼んでいた。
「完成していたのか…ちょっと待て、アレは政府の技研が研究してい
た筈だぞ。何でティターンズが」
「あそこは機密保持にはルーズなところでね」
言うだけ言ってメカマンは去って行った。
暫く歩いたキミは、ある機体の前ではたと立ち止まった。周囲の機体
とは明らかに異質な有機的なフォルムを持つそれは、作業灯に照らさ
れて微妙な曲線を描く装甲に複雑な影を落としている。それは1機で
はなかった。5機の同型がズラリと並んでいる。
キミの後ろにいつの間にかミディが立っていた。
「見ての通り、キュベレイを利用しているわ。でも中身は全くの別物
─特に操縦系はね。5機の内4機にはコクピットがないのよ。そのス
ペースにはシュペールサイコミュのサブユニットが搭載されている。
そして─」
ミディは色の違う1機を指差した。
「あの母機のパイロットが1人で5機を操縦する。ネオジオンではこ
の5機をクインテッドキュベレイと呼んでいたわ」
「さっき言ってた、死にたくないってのはどういう意味だ?」
「クインテッドキュベレイは─ある意味で失敗作。勿論ティターンズ
は知らないけど。地球に降ろす前、コロニーで模擬戦をやったのよ。
試験開始から3分と経たない内にクインテッドキュベレイが暴走を始
めた…実弾は使用していなかったにも関わらず、仮想敵機のバウ3機
の内1機がスクラップにされてしまった。そして、キュベレイのパイ
ロットは─行動不能に陥った機体のコクピットから引き摺り出
された時には廃人同然だったわ。彼の精神は完全に破壊されていたの」
「クインテッドキュベレイのパイロットは、シートに完全に固定され、
作りつけの巨大なヘルメットに肩迄スッポリと覆われた状態で正面に
1面だけあるディスプレイと正対するの。始動時には興奮剤を投与さ
れ、催眠状態のままヘルメットの中に響くデジタル音とディスプレイ
に表示される光と彩色のパターンによって情報を与えられる。聴覚と
視覚の刺激に対するパイロットの反応を捉えたサイコミュは、それを
戦闘行為として処理し、小隊の機体に伝達する訳。パイロットは耳か
ら、目から次々と流れ込んで来る情報を片端から処理していかねばな
らないのよ。パイロットの精神には想像を絶する負担がかかる─それ
なりの対策は講じられていたんだけど、予想以上のシステムだったの
ね。被験者は情報の洪水の中で自我を見失い、完全に機械の部品と化
してしまったのよ。その結果、クインテッドキュベレイは暴走し、彼
は精神に回復不能なダメージを受けてしまった…」
「エニグマにはシュペールサイコミュのような問題は発生しなかった
らしいわ。もっともそれはエニグマの方が優秀ということではなく、
逆に性能が低い分、パイロットへの負担が軽いためね」

今回は長いので出撃部分を次回に回します。
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エニグマ始動 part10

2014年08月05日 | ゲームブック
前回はフェデリコに襲われましたが、
ミディの登場で危機を脱しました。

176:
ドアロックを外したキミはしかし、凄まじい力で後ろに引き戻された。
そのまま反対側の壁に叩きつけられた。頭の後ろで厭な音を立てて窓
のガラスが割れ、車輪がレールを叩く轟音が個室を満たした。
立ち上がろうとしたキミの襟をフェデリコが掴んだ。首を締め上げな
がら窓の桟にグイグイと圧しつける。キミは必死に膝でフェデリコの
腹を蹴り上げた。キミの肩から上は完全に車輌の外にあった。列車が
揺れる度にガラスの鋭い破片が肩を傷つけ、上着の布地が赤く染まる。
突然、フェデリコの体がブルッと震えた。風の音に混じって微かに銃
声を聞いたように思う。続いてもう1発。力を失ったフェデリコの体
はキミにもたれかかり、ズルズルと床に崩れ落ちた。
ドアの前にミディが立っていた。
・右手の拳銃はまだ銃口から薄く煙を立ち上らせている:190

190:
慣れた手つきでセーフティをかけ、拳銃を差し出してミディが言う。
「何者なの?狙いは私?それとも…」
「オレを殺しに来たんだよ」
虚ろな瞳が自分に銃を向けているキミとミディを認めた。
「可哀想になぁ…アンタはもう人間じゃないんだぜ。他人に自分の体
を好き勝手に弄くられて、それにテメェじゃ気づいてないとはね」
「─どういう意味だ?」
「FISTがアンタを鎖もつけずに放し飼いにしとくと思ってたのか
い?アンタは強化人間、言ってみれば歩く最高機密ってなもんだ」
フェデリコは尚も憑かれたように喋り続ける。
「FISTは強化処理のついでにアンタに深層催眠をかけたんだよ。
強化人間という機密を敵に渡さないためのセーフティロックとしてね」
「これは情報部の中でも極限られた人間しか知らない筈さ…」
虚ろな笑みを浮かべたフェデリコは、背中を壁に押しつけて上体を持
ち上げた。後ろ手に窓を一杯に開く。
「後催眠だよ…判るかい?FISTが指をひとつ鳴らす─キーワード

あるのか、それとももっと複雑なサインか、それは知らんが─すると
アンタはどんな命令でも聞く忠実なロボットになっちまうんだ。どん
なに足掻いても、アンタはFISTから逃げられないのさ」
次の瞬間、フェデリコは開いた窓を潜って外に身を躍らせた。
列車はちょうど鉄橋を渡っているところだった。遥か下の川面に墜ち
ていくフェデリコを見送りながら、キミは彼の言葉の重みを噛み締め
ていた。

ノールカップに着くと、ミディは夜になるのを待ってフィヨルドの海
辺に出て行った。キミを従え、小さな岬の陰になった入り江に立つ。
「誰もいないじゃないか」
「約束の時間迄はまだ間があるわ」
背後の足音にキミは身を硬くする。誰かが崖に刻まれた細い道を降り
て来て2人に声をかけた。
「今時分こんなところで何をやっているんです?」
「星を観ていたのよ」
身構えるミディを制してミディが答えた。
「星ですか…1週間程前迄は白夜で1日中太陽しか見えなかったんで
すがね」
「80日分の輝きを取り戻そうとしているのね、星は」
キミの嗅覚が男の放つ軍人の臭いを捉えた。今のやり取りが合い言葉
だったらしい。男はミディに頷いて見せ、ポケットから発信器らしき
物を取り出した。
静かだった水面の一角が不意に泡だった。盛り上がった海が割れ、潜
水艦の黒光りする司令塔が突き出す。
「ユーコンじゃないか…、骨董品だな」
一年戦争時、ジオンが使用した核動力攻撃型潜水艦だ。モビルスーツ
を搭載可能なこの艦は艦船攻撃のみならず、実に様々な任務に使用さ
れた。500隻近くも建造され、マ=クベの蒐集した美術品がこれで
南米のゲリラ組織に送られたとかいった伝説にも事欠かない。
ユーコンは岸の3人を乗せると外海に出るのを待たずに再び潜航した。
アイスランドのティターンズ基地迄このまま潜り続けるつもりだろう。
キミはミディとは別のキャビンに案内された。狭いキャビンのベッド
には、ティターンズの制服がキチンと畳んで置いてあった。
「これを着ろって意味なんだろうな、やっぱり」
階級章は大尉だった。着心地を確かめているとミディが入って来た。
やはり黒ずくめの制服に着替えている。閉めたドアに凭れて睨む。
「アナタにかけられている後催眠のことよ。何か企んでいるんでしょ
うけど、ティターンズの中ではアナタの上官は私よ。命令以外の行動
は謹んで貰いたいわ」
「情報部はオレを連邦の奴隷にしてしまえる方法を知っている、ティ
ターンズはそこでクーデターを起こそうとしている…これは放ってお
けんわな。しっかり見張ってないとどんな勝手をされるか判らん」
「ティターンズは甘くないわよ…もしかしたら後催眠の秘密も知って
いるかも知れない。軽はずみな行動は危険よ。増して、アナタはFI
STだった人間よ。ティターンズが敢えてアナタを受け入れるからに
は、何か裏があるに違いないわ」
5年程前、スペースノイドたちの不穏な動きに対して決定的な手を打
とうとしない行政府の弱腰に業を煮やしたティターンズが一部政界と
手を組み、内閣人事の入れ替えを謀ったことがある。この計画は事前
に発覚し、公にはされなかったが、ティターンズ内部で大幅な人事異
動が行われ、関係者全員が処分された。
この陰謀を暴いて見せたのがFISTであり、勿論キミもこの任務に
参加していた。ティターンズが笑顔でキミを迎えてくれる筈がない。
「その後催眠を機能させる方法を手に入れたら─ミディはどうする?」
「私はそんな方法は使いたくないわ」
「善人振るのは止すんだな。オマエは1人の人間の未来を餌にオレを
利用しているんだ。精々利用されてやるから下手なお為ごかしは止め
て出てってくれ」
「そうね。そうするわ」
乾いた声で言い捨て、ミディはキャビンを出て行った。後悔に似た想
いがチクリとキミの胸を刺した。

ユーコンはノルウェー海の昏く冷たい海底を進み続け、レイキャビク
の港の目立たぬドックに入った。黙々と下艦して行くクルーに混じり、
キミとミディもキャットウォークを渡った。
ドックの固いコンクリのフロアを踏んだ途端、キミは短機関銃を構え
た10名近い兵に取り囲まれた。1人が銃を向けたまま無表情に言う。
「ついてきて頂きたい」
・言われた通りにする:202
・逃げる:044
逃げると死んでしまいますので、来週は202に進みます。
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サンダーボルト 第32話

2014年08月02日 | サンダーボルト
機動戦士ガンダムサンダーボルト
第32話

コロンブス級の貨物室を横列式から縦列式にしたような
連邦軍の掃海艇がア・バオア・クー宙域で回収作業中。
ボールの主砲部をクレーンに換装したG型ぽい機体群が
パイロットが居そうな機体片を回収していきます。
脱出カプセルで漂流していたセクストンも回収されます。
セクストンが回収された掃海艇には自軍を始めとして
ジオン軍のザク、ドム、ゲルググなどの姿も。
艦内で作業していたのはザニーっぽいジムでございます。

セクストンは減圧室のような所でカプセルから出され、
宇宙服を着た3人のお坊さんが立ち会います…。
セクストンは生きていたようですが、回収された多くは
遺体のようで、多くのお坊さんの読経が響き渡る中で、
火葬炉に遺体袋が投入されていきます…。
梵字が書かれていましたが、宗派はなんだろう??

僧正と呼ばれた人物にセクストンが持っていたデータが
渡され、リユースサイコデバイスの詳細が連邦へ…。
セクストンが医療カプセルに入れられ、連れられた所は
多くの怪我人が治療を受けていました。
その中に医療カプセルに入れられたクローディアの姿が。
医療に従事しているのは多分、全員がお坊さんかも。

で、作中では宇宙世紀0080となり、
次回から終戦後の話に入るようです。

隔週連載でしたが、スタジオを新設したようで、
1人で描いていたのをスタッフを入れたから
毎週載るってワンフェスの特番で言ってたような気が…。
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