八ヶ岳周辺は人工の灯りが少なく、天気が良ければ満天の星空を見ることができます。
旅行に行ったのは8月の半ば。
天候不順が続き、TVなどでは「8月に入って16日連続で雨です」といったコメントを何度も耳にしていました。
旅行時も雨は降っていませんでしたが、昼間はほぼ曇りで星空は諦めていました。
夕食後、希望者は星空撮影・鑑賞会に参加することができ、始めに写真家の先生の簡単な解説があり
その後外に出て空を眺めます。
この日は雲も多かったのですが、反面上空の気流の流れも速く雲の切れ間を狙って撮影にチャレンジ。
画像中央 縦に何となく星が多く並んでいますが、これは天の川。
都市部に暮らしていると、満天の星空を見ることなど皆無ですので感動的です。
説明が前後しますが、宿泊したのは「八ヶ岳高原ロッジ」。
山の中、奥まった場所に位置しており周囲はとても静かで、いい雰囲気です。
ロビーの様子。右奥には暖炉があります。
部屋はとても綺麗で快適。
再び星空。
雲の切れ間を見つけて狙っていると、あっと言う間に雲が邪魔をして別の方角が晴れていたりします。
そっちに向けてカメラをセッティングし、撮影するタイミングになるとまた雲が出てくるといった繰り返しで
満足いく星景写真は数枚しか撮れませんでした。
8月はペルセウス座流星群のタイミングに当たり、この日はいくつか流れ星を肉眼で見ることが出来ました。
夜明け前に起きて、まだ星が撮影できないかとチャレンジしてみましたが、残念ながら雲と夜明けで断念。
未明から三日月が出始めたので手前に木々の影を入れて撮影してみました。
さて、八ヶ岳高原はTVドラマ「高原へいらっしゃい」の舞台になった場所でもあります。
私が知っているのは1976年(昭和51年)故 田宮二郎さんが主演した昭和の頃のドラマ。
内容は覚えていませんが、子ども心に「高原って爽やかで気持ちの良さそうな所で行ってみたいなぁ」と感じたのを漠然と記憶しています。
ロケ地になったのは、宿泊した高原ロッジの系列(?)の「八ヶ岳高原ヒュッテ」。ロッジから車で5分くらいの場所にあります。
白い壁とこげ茶色の柱の組合せが「ああ、そうだ、こんな感じだったなぁ」と再び記憶が甦ってきました。
内部は古風でありながらモダンな感じもします。
「高原へいらっしゃい」のドラマは、2003年に佐藤浩一さん主演でリメイクされていたようです。
ドラマでは「八ヶ岳高原ホテル」という名称になっていますがこれは実在せず、撮影用に看板を作って架け替えていたようです。
この八ヶ岳高原ヒュッテは、元侯爵徳川義親氏(尾張徳川家19代当主)の邸宅で、正面には葵の御紋をアレンジしたようなレリーフも見られます。
苔の森、星空、ドラマのロケ地と見たいものを全部見ることが出来て、とても充実した旅行でした。
まだまだ難しく、暫くは星景写真に嵌まりそうです。