夏休みに八ヶ岳方面へ旅行に行ってきました。
目的地はJR東日本のTVCM「大人の休日倶楽部」で吉永小百合さんが出演されている苔の森と白駒の池。
白駒池とその周囲の苔の森という表現の方が、本来はしっくり来るのでしょうが、第一目的はあくまで苔の森。
JRグループの旅に誘うTVCMは、どれもとても美しい映像と音楽で旅情を掻き立てられます。
入り口からすぐ向こうは既に薄暗く、鬱蒼とした深い森であることを伺わせます。
白駒の池についての説明は、ウィキペディアから引用、紹介させて頂きます。
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八ヶ岳連峰の北部にあたる北八ヶ岳を構成する山々のうち、丸山と白駒峰との間、
標高2,115メートルの地点に位置する。白駒峰の噴火により大石川(信濃川水系)がせき止められて誕生した堰止湖である。
池の大きさは面積0.11平方キロメートル、周囲長1.35キロメートルで、標高2,000メートル以上の高地にある湖としては日本一である。
毎年11月下旬には全面結氷してしまうので、本州で最も早く湖面でスケートができる場所であるとされる。
水深は最大8.6メートルで、透明度は5.8メートルに及ぶ。
国道299号が整備されてからは、紅葉の時期に道路が渋滞するほど観光客が訪れるようになった。
池の一帯(長野県南佐久郡小海町千代里字白駒池)は日本郵便から交通困難地の指定を受けているため、
地外から当地宛に郵便物を送付することは出来ない。
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白駒池は日本一高地にある池なんですね。
下の方に池の画像もありますが、水の透明度が高く水中の水草や、池のほとりでは底の泥が余裕で見えるほど。
紅葉の時期の渋滞は想像もつきませんが、郵便物を送付できない地域に指定されるって何だか凄い。
電車・バスでも訪れることはできますが、本数と運行時間からゆっくり見て散策するには適さないと思います。
行こうと計画される方は車やツアーなどをお勧めします。
池はそれほど大きくなく、1周40分前後で戻ってこれます。
遊歩道は尾瀬の湿原などと同じように、自然を破壊しないよう木道が整備されています。
岩の表面にも苔が一面に生えていて美しいです。
池に至るまでの歩道はロープで立ち入り範囲を区切られており、
すぐ目の前には苔むした木々や森が広がっています。
撮影に関しては特別難しいことは有りませんでした。
森の中は暗めという事を意識してカメラを設定。
この日は曇りがちでしたが、所々雲の切れ間から日がさしており、その部分は緑に光っているかのように見えてとても美しい。
白駒の池と山荘。
水面手前と奥のやや緑に見える部分は水草。
とても透明度が高いです。
遊歩道の途中にあった東屋風の休憩所。
手前は森の中なので暗く向こうは開けていて明るいので、景色を切り取ったかのように見えます。
森の出口付近はだいぶ明るくなり、苔が生えた木の片方が光っているかのように見えます。
「北八ヶ岳苔の会」のホームページ(http://www.kitayatsu.net/)からの引用になりますが、
この一帯は日本3大原生林の一つであり、日本蘚苔類学会から「日本の貴重なコケの森」に選定されており、
これまでに全国11カ所の森が選らばれていますが、樋口正信・前会長(国立科学博物館植物研究部)は白駒池周辺について
『全国的にみても、これだけコケの景観が美しい場所はまれである』と話しています
との事。
しかも池の周囲には私が訪れた森を含め、計10か所も苔の森が分布しているそうです。
学校の地学か生物では、植物の生態系として初めに苔などの地衣類(ちいるい)が分布し
その後に小さな草木が生え、やがて大きく成長して次第に森を形成すると習ったような記憶があります。
保水と土壌形成に重要な役割を果たす苔と森。見た目にも「緑の絨毯」はとても美しいです。